TIの従業員が受け継ぐレガシー:コミュニティへの還元

難民の新しい家への再定住支援から、学生教育を妨げる障壁の除去まで、TI の従業員は一体となり、より強力なコミュニティの構築に取り組んでいます

27 8月 2024

TI でディレクターを務めるStephan Griebel は、人道的緊急事態を慈善活動の機会として捉える問題解決者です。Stephan は、母国ドイツに数千人の避難民が保護を求めて押し寄せる、ヨーロッパの難民危機を最前線で目撃しました。

「体育館やテント、さらには輸送用コンテナにも難民が収容されているのを目にしました」と Stephan は語ります。「難民が社会に溶け込み、歓迎されていると感じられるよう支援するため、より多くのことに取り組まなければならないと思いました」

教育者としての経歴を持つ Stephan は、元教師としての思いやりの心から、困難な状況をポジティブに変える取り組みを始めました。現在、Stephan と 40 名のボランティア チームは、住居問題の解決、ドイツ語の授業、子供たちの学校への入学支援、書類作成や就職の支援など、難民向けのサステナブルなインフラ構築における活動範囲を広げています。チームは現在、12 か国からの難民をサポートしています。

 

地域のニーズへの対応

Stephan は、より強力なコミュニティの構築に 1 人で取り組んでいるわけではありません。TI には世界各地に 20 を超えるコミュニティ インボルブメント チームがあり、社員であることを誇れる会社、および地域の隣人として望ましい会社になるという TI の目標を実践しています。2023 年には、これらのチームと市民意識を持つ従業員および退職者が、地域のニーズを満たすために数千時間に及ぶボランティア活動を行いました。

バンガロールのハードウェア エンジニアである Savinaya MV は、学生に就学を促すために、定期的に帰省しています。

「帰省したときに一度、地元の学校管理者と会う機会があり、学校が直面している課題の 1 つが、中退と新入生の登録であることを知りました」と Savinaya は語ります。「学生の家族の多くは経済力が限られているため、必要最低限の学校教材さえ購入する余裕がありません。結果として、そういった学生は入学しないか、入学してもいずれ中退することになります」

TIers support students at a school in Chinchani in India
インドのチンチャニにある学校で学生をサポートする TI 従業員

このようなシナリオは、インドの農村社会ではよくあることで、学生たちは交通手段、医療、栄養補給、訓練を受けた教師、学習教材へのアクセスが制限されているなど、学習上の障害に直面しています。しかし Savinaya とインドの TI 従業員は、教育への障害を取り除くために懸命に取り組んでいます。この 8 年間、Savinaya と 300 人の同僚が、遠隔地の学生に教育を提供する 200 の公立学校による復学プログラムを通じ、数百マイルを旅して学習キットを提供してきました。

「ほとんどの学生にとっては、私たちがその学生に強い関心を持ち、時間や手間をかけて会いに行くことがいう部、何よりも重要だということが分かりました」と、TI のシニア レイアウト エンジニアである Praveen Kumar HV は語ります。「多くの場合、子供たちにとっては、スクール キットそのものを受け取ること以上に大きな意味があるのです」

2023 年の台湾のビーチ クリーンアップ デーに 500 人以上の参加者が集まり、4,000 ポンド (約 1,816kg) 近いごみをビーチから撤去

私たちが生活や仕事の拠点にしている世界各地のコミュニティにも、同じようなストーリーがあります。

マレーシアでは、クアラルンプールとマラッカの従業員が、TI の拠点付近に住む低所得者、食糧に困っている人々、および子供たち向けのボランティア活動を実施しています。

台湾の TI 従業員は、国内の沿岸部からプラスチック廃棄物やその他のごみを撤去しています。

中国の従業員は、子供たちのより良い未来への道を切り開くプログラムに、ボランティアとして参加しています。活動内容としては、小児心臓外科への寄付を行うプログラム向けの資金調達、四川省の学生への保健衛生およびセルフケアの基本的な教育、移民児童に英語を教えるプログラムのサポート、通学困難な地域に住む学生向けの教室の設置などがあります。

また、米国のユタ州およびテキサス州からのチームは、合計 1,500 マイル (約 2,412km) を旅して、ナバホ ネイションの遠隔地にある学校を訪ねて学生に科学と数学の素晴らしさを伝えました。

TI の本社があるダラスでは、TI の従業員リソース グループが、教育や福祉、グループの多様な文化に影響する問題など、グループのメンバーにとって重要な幅広い分野でボランティア活動を実施しています。これらのグループの 1 つである New Employee Network のメンバーは、昨年 TI のリーダーたちと一緒に全日開催の STEM Fest でボランティア活動を行い、数学と科学に対して興味や自信を持てるようダラス郡南部の学生たちを勇気づけました。

 

グローバルな慈善文化の促進

Andy Smith は、職場と家庭での TI の慈善精神を支持しています。寄付およびボランティア活動チームを率いる Andy は、TI Foundation の執行役員であり、ダラスの芸術および LGBTQ+ コミュニティを支持しています。

「当社の従業員は、職場とコミュニティの両方における私たち自身と私たちの行動を定義する、会社の中心的価値基準に従っています」と Andy は語ります。「世界中の TI 従業員が、苦難に直面している人々の生活を少しでも楽にできるよう、私たちの多くが当然のように享受している食品、収入、住居、健康、教育といった領域で近隣住民を支援しています。そうした従業員は、TI の創設者によって定められた慈善精神を体現しており、その謙虚でありながら人を奮い立たせる寛大さは、TI の従業員であることを誇らしく思わせてくれます」