2018年11月29日
SCJ-18-025
2018年11月29日
日本テキサス・インスツルメンツは、独立した色彩混合、輝度制御やパワーセーブ・モードなどを集積した、新しいLEDドライバ製品ファミリを発表しました。新製品の『LP5018』、『 LP5024』、『LP5030』、『LP5036』は、滑らかで鮮烈な色彩と、システム消費電力の削減を可能にします。製品に関する詳細については、『LP5018』、『 LP5024』、『LP5030』、『LP5036』をご覧ください。
これらの新型デバイスは業界で初めて、人の可聴範囲外の周波数である29kHzの調光動作を提供することから、ポータブル・エレクトロニクス製品、ビル・オートメーションや家電製品をはじめとしたヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)を駆使するアプリケーションで、特に調光時に発生する動作ノイズを防止できます。また、これらのデバイスは12ビットPWM(パルス幅変調)ジェネレータを内蔵していることから、標準的なPWM制御のソリューションと比較して、色彩や輝度レベルを、より滑らかに調整できます。
『LP5018』、『LP5024』、『LP5030』、『LP5036』の各 LEDドライバ製品の特長と利点
・高分解能のPWMディミング動作: TIの『LP50xx』製品ファミリの各デバイスは12ビットのPWMジェネレータを集積。各チャネルは人の可聴範囲外の 29kHzで動作し、滑らかで鮮烈な色彩と、可聴ノイズのない調光動作を提供
・非常に低い静止電流: 既存のデバイスの代表的な静止電流はチャネルごとに9mAであるのに対し、これらの新型デバイスはパワーセーブ・モードの搭載により、最小で0.01mAまで削減、スタンバイ・モード時の総合的なシステム効率を向上
・マルチチャネルのオプションを提供: 18、24、30や36チャネルのオプションは、チャネルごとに独立した色彩混合と輝度制御の機能を提供する一方、3本のプログラマブル・バンクの集積によって、ソフトウェアのコーディング作業の簡素化と設計の容易さを提供
製品の設計期間短縮に役立つ評価ツールとサポート
『LP5018』、『 LP5024』、『LP5030』と『LP5036』の各LEDドライバ製品を簡単に設定できる、『LP50xx』グラフィカル・ユーザ・インターフェイス ソフトウェアをダウンロードできます。また迅速な製品設計に役立つ『LP5024EVM』 と 『LP5036EVM』 の各評価モジュールも供給中です。
定電圧電源を備えた最終機器に洗練された照明パターンを実装可能にする、LEDリングの多様な点灯パターンの リファレンス・デザインも参照できます。このリファレンス・デザインは、2個の『LP5024』 LED ドライバを使い、多様な環境光条件において、コントラスト比に影響を与えずに動的な輝度調整を可能にします。
パッケージ、供給と価格について
『LP5018』と『LP5024』の各 LEDドライバ製品はTI storeから供給中です。また、『LP5030』と『LP5036』の量産前サンプルもTI storeから供給中です。価格とパッケージについては次の表をご覧ください。
製品名 |
チャネル数 |
パッケージ |
1,000個受注時の単価 |
TI storeの注文型番 |
『LP5018』 |
18 |
4mm×4mm QFN |
0.73 ドル |
|
『LP5024』 |
24 |
4mm×4mm QFN |
0.82 ドル |
|
『LP5030』 |
30 |
5mm×6mm QFN |
0.97 ドル |
|
『LP5036』 |
36 |
5mm×6mm QFN |
1.08 ドル |
これらのPWM内蔵の新型LEDドライバ製品は、各種のエレクトロニクス製品のシステムに革新的な照明機能を追加する場合に役立つ、TIの幅広いLEDドライバIC製品ポートフォリオ、設計ツール群や技術リソースに追加される新製品です。
『LP5018』、『LP5024』、『LP5030』、『LP5036』の各LEDドライバ製品に関する情報
・ブログ記事 “RGBW LEDドライバを使ってLEDのHMIを向上”(英語)を参照
・ビデオ “可聴ノイズなしで最適な色彩と輝度を実現する『LP50X』 LEDドライバ製品”(英語)を閲覧
・『LP5024』と『LP5018』のPSpice過渡モデルをダウンロード
※すべての登録商標および商標はそれぞれの所有者に帰属します。