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日本TI、全世界の産業用市場にミリ波テクノロジを提供する 60GHzセンサ製品ポートフォリオを発表

業界最高の分解能のシングルチップ・ミリ波センサが、最先端のインテリジェントな自律機能を実現

2018年11月08日

SCJ-18-024                                                                                                
2018年11月8日

日本テキサス・インスツルメンツは、全世界の産業用アプリケーション向けのミリ波センサ・テクノロジをさらに進歩させる、60GHzセンサ製品ポートフォリオを発表しました。これらのセンサ製品は、業界最高の分解能を有し、シングルチップ、CMOSテクノロジで構成され、様々な産業用システム向けに開発されました。新製品の『IWR6x』ミリ波センサ製品は、オンチップの処理機能、リアルタイムの意志決定能力や信号処理機能などを提供し、産業用オートメーションを可能にします。これら最新の60GHzミリ波センサ製品は、業界初のアンテナ・オン・パッケージ(パッケージにアンテナ基板を実装)製品を含み、これまでのRF(高周波)の設計にまつわる困難を解消すると同時に、サイズを最大75パーセント縮小するほか、総合コストを低減します。

設計者は、60GHzミリ波センサ製品を使うことで、幅広いロボティクス、ファクトリ・オートメーションやビル・オートメーションなどの製品設計にミリ波テクノロジを実装することが可能になるほか、このISMバンドを活用して幅広い展開が可能になります。高分解能の『IWR6x』センサ製品は高性能の産業向けに開発され、最大4GHzの超広帯域を提供、24GHzの狭帯域ソリューションと比較して、対象物やその動きを最大16倍の精度で検知できます。製品の詳細に関してはこちらをご覧ください。

IWR6x』センサ製品の特長と利点
・最先端のインテリジェントな自律機能: 複数の処理機能を統合、誤検出を減少させるとともに、リアルタイムの意志決定が可能、多くのシステムでマイコンやプロセッサが不要
・業界最高の分解能のセンシング: 超広帯域のミリ波センサが、対象物、複数の人体や動きを、呼吸やタイピング操作のレベルまで精細に検知。24GHzセンサ製品と比較して最大16倍の精度を提供
・産業用オートメーションに対して最適化: ミリ波テクノロジがビル / ファクトリ・オートメーションを拡張し、人数計数、モーション検知、ロボティクス、事故防止、バイタルサインモニタ、などを、よりスマートに実現
・システム精度を強化: 60GHzミリ波センサ製品は、高密度の設置場所、多様な照明条件や環境条件でも動作するほか、ガラス、プラスチックや乾式壁などの材料を透過することから、既存のシステムの精度を向上
産業向けの製品設計を簡素化: 製品開発を迅速な開始に役立つアンテナ・オン・パッケージ、スケーラブルなソフトウェア・プラットフォーム、各種の特定アプリケーション向けのアルゴリズムや複数のリファレンス・デザインなどを含む、包括的なプラットフォームを提供

供給と価格について
量産開始前製品の『IWR6843』デバイスは11月12日よりTI storeから供給開始です。『IWR6843』モジュール開発プラットフォーム(『IWR6843-STARTER-BDL』) は単価(参考価格)324ドルで、また追加のアンテナ・モジュール(『IWR6843ISK』)は、 同125ドルで供給中です。

IWR6x』センサ製品ポートフォリオに関する情報
新しい60GHzミリ波センサ製品ポートフォリオ の詳細
よりスマートな産業用アプリケーションの開発に役立つ60GHzミリ波センサ製品に関するホワイトペーパーを参照
・ソースコードと複数のアルゴリズムを含む、人数計数ゾーン占有検出に関する『IWR6843』リファレンス・デザインを参照

※すべての登録商標および商標はそれぞれの所有者に帰属します。