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日本TI、マルチプロトコル対応 産業用Ethernet通信の コスト削減に役立つ、新型SoC製品を発表

10種類以上の通信標準規格をサポートするSitara 『AMIC110』SoC製品が、 産業用Ethernet通信を簡素化すると同時に設計の多用性を提供

2017年06月07日

SCJ-17-014                                                                                              
2017年6月7日

日本テキサス・インスツルメンツは、コストに対して最適化されたEthernet通信機能の実現に役立つ、新しいSitara™ 『AMIC』 SoC製品を発表しました。今回発表された『AMIC110』 SoC製品 は、マルチプロトコル対応の産業用通信プロセッサであり、Ethernetとフィールドバスの10種類以上の通信標準規格をサポートし、ただちに使用できるソリューションを提供します。このデバイスはTIの統一されたソフトウェア・プラットフォームProcessor SDK(ソフトウェア開発キット)や、TIの産業用通信サブシステムであるPRU-ICSS(プログラマブル・リアルタイム・ユニット)の高いプログラマビリティを活用し、ファクトリ・オートメーションや制御のアプリケーションにおいて、各種の産業用通信をサポートします。製品の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/amic110-pr-jpをご覧ください。

TIの新製品のSitara 『AMIC110』 SoCは、開発者が、モーター・ドライブなどの既存のネットワーク未対応の製品設計に産業用Ethernet機能を追加することで、ネットワーク対応製品への変更に役立ちます。 単一の産業用Ethernet標準規格しかサポートできないASIC(特定用途向け集積回路)と異なり、『AMIC110』 SoCはPRU-ICSSを搭載し、EtherCAT、Profinet、Ethernet/IP、PROFIBUSのマスタ/スレーブ、HSR、PRP、POWERLINK、 SERCOS III、CANopen その他の、開発中も含めた数多くの異なるプロトコルをサポートします。市場がIndustry 4.0へ移行する中で、ハードウェア変更が最小限または不要で、より多くの通信標準規格をサポートする製品設計への道筋を、1個のプログラマブル・ソリューションが提供します。

業界で高い実績を持ち、柔軟なペリフェラル群、産業用温度範囲での動作や、統一されたソフトウェアのサポートなどの特長を提供するSitaraプロセッサ・プラットフォームをベースとして構築された『AMIC110』 SoC 製品は、産業用製品の設計者向けに開発されました。Sitara 『AMIC110』 SoC は、ネット接続対応のドライブ製品アプリケーション向けに、TIの 『C2000™』 をはじめとしたマイコン製品のコンパニオン通信デバイスとして使用できます。開発各社は、『C2000』マイコン・ローンチパッド開発キットと、AMIC110 産業用通信エンジン (ICE)開発ボードの強みをペアで活用することで、高度な統合性とスケーラビリティを備えたIndustry 4.0対応ソリューションを構築できます。EtherCAT スレーブおよびマルチプロトコル産業用Ethernet リファレンス・デザイン をダウンロードすることで、『AMIC110』 SoC製品を搭載した製品設計を迅速に開始できます。このリファレンス・デザインは、『AMIC110』SoCのほかに、産業向けEthernetアプリケーションに良好に適合する『DP83822』 PHY デバイス も例示しています。

価格と供給について
『AMIC110』 SoC 製品はTI store や販売特約店から供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は6.75ドルです。

コストに対する最適化や、多用性を提供するSitara AMIC110 SoC製品に関する情報
・「『AMIC110』 SoC製品で産業用通信機能を簡単に構築」を参照
・TI Designs リファレンス・デザイン・ライブラリから、Ethernet 向け設計を検索

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