2017年05月24日
SCJ-17-012
2017年5月24日
日本テキサス・インスツルメンツは、モーター駆動アプリケーションのサイズと重量の削減に役立つ、新しい製品ファミリ 2品種を発表しました。『DRV832x』BLDC(ブラシレスDC)ゲート・ドライバと、『CSD88585/99』 NexFET™ パワー・ブロックをペアで使うことで、最小511 mm2の実装面積が可能で、競合ソリューションと比較して実装面積を半減します。
『DRV832x』 BLDCゲート・ドライブ製品 は、従来、ゲート駆動電流の設定に使われてきた部品を最大24個削減すると同時に、FET(電界効果トランジスタ)のスイッチング動作を容易に調整し、電力損失や電磁適合性を最適化できる、スマート・ゲート・ドライブ・アーキテクチャを内蔵しています。『CSD88584Q5DC』 と 『CSD88599Q5DC』 の各パワー・ブロックは、2個のFETを独自のスタックド・ダイ構成で集積、FETのオン抵抗や浮遊インダクタンスを最小限に留めながら、通常の並列構成のFET回路と比較して、電力密度を倍増します。
18V動作のコンパクトなBLDCモーター・リファレンス・デザインに搭載された『DRV8323』ゲート・ドライバと『CSD88584Q5DC』パワー・ブロックで駆動可能な電力密度は11 W/cm3 であり、より小型で、より軽量な電動工具、組込用モーター・モジュール、ドローンその他の製品設計をただちに開始できます。製品の詳細に関しては、http://www.tij.co.jp/smallmotordesign-pr-jp をご覧ください。
『CSD88584/99』と『DRV832x』を使う利点
迅速な設計開始に役立つ評価ツールとサポート
18V BLDCモーター・リファレンス・デザインのほか、モーター向けリファレンス・デザイン集 から、パワー・ブロック製品とゲート・ドライバ製品を使い、個々のシステム設計の困難の解決に役立つデザインを検索できます。三相スマート・ゲート・ドライバ評価モジュール (EVM) は、『DRV8323R』 ゲート・ドライバ、『CSD88599Q5DC』 パワー・ブロックと『MSP430F5529』 マイコン・ローンチパッド開発キットを使い、15Aの三相BLDCモーターを駆動できます。このEVM はTI store から単価(参考価格)99ドルで供給中です。
パッケージ、供給と価格について
新製品の 『DRV832x』 BLDCスマート・ゲート・ドライバ製品 には、降圧型レギュレータや3個の電流シャント・アンプなどを内蔵したペリフェラル・オプションが用意されています。またハードウェア・インターフェイスとシリアル・インターフェイスのオプションも用意されています。これらの製品はQFNパッケージで供給されます。『CSD88584』/『CSD88599』 の各パワー・ブロックはDualCool SONパッケージで供給されます。BVDSS (ブレークダウン電圧)が40Vと60Vのオプションが用意されています。現在、これらすべてのデバイスを供給中です。価格、パッケージ・サイズと特長を次に示します。
製品名 |
1,000個受注時の単価 |
パッケージ・サイズ |
主な特長 |
DRV8320 |
1.41ドル |
5mm × 5mm |
スマート・ゲート・ドライブ |
DRV8320R |
2.01ドル |
6mm × 6mm |
降圧型レギュレータ内蔵 |
DRV8323 |
1.60ドル |
6mm × 6mm |
電流シャント・アンプ内蔵 |
DRV8323R |
2.19ドル |
7mm × 7mm |
降圧型レギュレータと電流シャント・アンプ内蔵 |
CSD88584Q5DC |
2.24ドル |
5mm × 6mm |
40V BVDSS、オン抵抗 0.68-mΩ(代表値) |
CSD88599Q5DC |
2.50ドル |
5mm × 6mm |
60V BVDSS、オン抵抗1.7-mΩ(代表値) |
TIのモーター駆動向け製品とリソースに関する情報
※DualCool、LaunchPadおよびNexFET、TI E2EはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。