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日本TI、降圧/昇圧コンバータを内蔵し、単一電源で動作する 業界初の4-20mA 高精度D/Aコンバータ製品を発表

産業用オートメーション機器の基板実装面積の縮小や設計コストの削減に役立つ、 高精度データ・コンバータ製品

2017年03月09日

SCJ-17-007                                                                                                
2017年3月9日

日本テキサス・インスツルメンツは、業界をリードする高精度の性能と電源設計の簡素化を同時に提供する、新型D/Aコンバータ製品を発表しました。新製品の『DAC8775』16ビットD/Aコンバータは、降圧/昇圧コンバータを集積、必要なすべての電源回路を内蔵していることから、12V~36Vと広い単一電源レールで動作し、設計期間の短縮、コストの削減や、基板実装面積の大幅な縮小を提供します。製品の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/DAC8775-pr-jpをご覧ください。

『DAC8775』は4チャネル内蔵で、ファクトリ・オートメーションやプロセス制御などの製品分野において、より多くのチャネルを、より小型の体積に実装するI/O(入出力)モジュール化へのトレンドに対応します。これらのシステムを設計する技術者は、小型フォームファクタ内で発熱を管理しなければならない困難に直面します。4-20mAの電流・電圧ドライバと、高精度リファレンス、それに降圧/昇圧コンバータを集積した『DAC8775』は、最も類似した競合デバイスと比較して、基板実装面積を最大25パーセント縮小します。『DAC8775』は、TIの多用途の高精度データ・コンバータ製品ポートフォリオを拡張する高集積度のD/Aコンバータ製品であり、先進の診断機能を備えた、より小型で、より高効率の製品設計を提供します。

DAC8775』データ・コンバータの特長と利点
・より高い信頼性でシステムを設計: 『 DAC8775』のオンチップ診断機能には、負荷の開放や短絡、過熱、CRC(巡回冗長検査)、ウォッチドッグ・タイマ、コンプライアンス電圧のモニタなどの、複数のスマート・アラームを完備。設計者は、早期の故障検知に役立つプリセット動作を選択でき、高い信頼性のシステム動作が可能
高速の応答特性と高効率: 『DAC8775』は、4-20mAループの負荷インピーダンスを計算して電源をクランプする、革新的な自動学習機能を集積。
この機能によって、より高速のセトリングタイムを提供、より素早いシステム応答と効率のバランスを実現
・高いDC性能: -40℃~125℃の産業用温度範囲で0.1パーセントFSR(フルスケール範囲)の総合未調整誤差を提供、より高い温度範囲の動作定格を備えた出力モジュール製品の設計が可能。
『DAC8775』の高いDC性能によってシステム較正の要件が緩和され、ディスクリート・ソリューションと比較して製造コストを削減
熱的に最適化された設計: 『DAC8775』は、4-20mAループの電流負荷に応じて、内部で発生する電源電圧をダイナミックに調整。このことで、良好な発熱性能、かつ高効率のシステムを構築でき、より狭い面積に、より多くのチャネルを実装可能

迅速な製品設計に役立つ評価ツールとサポート
ファクトリ・オートメーション向けに、『DAC8775』と『LM5166』 高効率同期整流降圧型コンバータをペアで使った消費電力1W未満の実装例をデモンストレーションする、 4チャネル アナログ出力モジュール・リファレンス・デザインをご覧ください。また、『DAC8775』のシミュレーションや最適化に役立つ評価モジュール は単価(参考価格)149ドルで供給中です。

供給と価格について
『DAC8775』はTI storeや販売特約店から10mm×10mmのQFNパッケージで供給されます。1,000個受注時の単価(参考価格)は15.72ドルです。

TI 高精度データ・コンバータ 製品ポートフォリオに関する情報
『DAC8775』のデータシートを参照
高精度D/Aコンバータによる性能の強化 (英語)ブログを参照
『DAC8775』の利点のPRビデオ(英語)を閲覧
高精度 DAC ラーニング・センターを参照

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。