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日本TI、真の高精度を提供する 業界初ゼロ・ドリフト、ゼロ・クロスオーバの オペアンプ製品を発表

高精度と高い入力直線性を1個の高性能デバイスに集積

2017年02月07日

SCJ-17-005                                                                                                    
2017年2月7日

日本テキサス・インスツルメンツは、業界で初めてゼロ・ドリフト性能とゼロ・クロスオーバ性能を同時に提供し、高精度アンプの性能水準をさらに押し上げる新型オペアンプ製品を発表しました。『OPA388』オペアンプは、テスト・計測、医療用やセーフティ機器、高分解能データ・アクイジション・システムをはじめとした、幅広い産業用アプリケーションにおいて、入力範囲全体にわたり、一貫した高精度を提供します。製品の詳細に関しては、http://www.tij.co.jp/opa388-pr-jp をご覧ください。

『OPA388』は産業機器をリードする非常に高い入力直線性と高精度を同時に提供する、独自のアーキテクチャを内蔵しています。TIの ゼロ・ドリフト・テクノロジ は温度ドリフトとフリッカ・ノイズを除去し、最高のDC精度とダイナミックな誤差補正を実現します。一方、ゼロ・クロスオーバ・トポロジ は同相モードの制限によって発生するオフセット誤差を除去し、出力の直線性と、真のレール・ツー・レール入力動作を可能にします。

OPA388』オペアンプの特長と利点
・真の高精度と、非常に高い入力直線性を提供: 『OPA388』のゼロ・クロスオーバ・トポロジが、従来のCMOSオペアンプの入力オフセット遷移領域を除去し、同相モード入力範囲全体に渡って最大限の直線性と、最小限の歪み特性を確保

DC精度を提供: TIのゼロ・ドリフト ・テクノロジが、5μV(最大値)と低いオフセット電圧、0.005μV/℃ (代表値)のオフセット電圧ドリフトと、700 pA(最大値)の入力バイアス電流を、-40℃ ~ 125℃の拡張産業用温度範囲で提供。追加コストの掛かる温度補償回路が不要になりDC精度を向上

広帯域動作をサポート: 『OPA388』は10MHzの利得帯域幅積を提供、高いゲイン設定が可能、幅広いレベルと周波数の信号に対応できることから、高精度重量計から心拍計まで、幅広い機器をサポート

一貫した低歪み特性で高性能を実現: -132 dBcと非常に低い全高調波歪み特性と7 nV/√Hzの電圧ノイズ特性によって、プログラマブル・ロジック・コントローラ、高精度フィールド・トランスミッタやモーション・コントロール機器をはじめとした、高分解能のシグナル・チェーンに特化したアプリケーションを構築可能

・シグナル・チェーンを簡素化、コストを削減: ゼロ・ドリフトと ゼロ・クロスオーバの両テクノロジを組み合わせることで、シグナル・チェーンを簡素化するとともに、外付け部品点数を削減、基板実装面積の縮小と原材料費の削減を提供

迅速な製品設計の開始に役立つ評価ツールとサポート
TIでは、『OPA388』を使用する設計者向けに、D/Aコンバータのクロスオーバ非直線性を除去する高精度オペアンプの使い方(英語)をデモンストレーションするリファレンス・デザインをはじめとした、幅広いサポートを提供しています。このリファレンス・デザインは『DAC8830』 高精度データ・コンバータと『REF5050』 電圧リファレンスを搭載し、ワイヤレス・インフラストラクチャやテスト・計測などのアプリケーションで使用される、高精度のDC較正システムを構成しています。

パッケージ、供給と価格について
『OPA388』は量産出荷中で、TI store や販売特約店から4.9mm×3.9mmのSOICパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.98ドルです。

TI アンプ製品ポートフォリオ に関する情報
・ 『OPA388』オペアンプ のデータシート
・ PSPICEやTINA-TI™ ソフトウェア・モデル をダウンロードして『OPA388』の特性をシミュレーション

※TINA-TIはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。