2017年01月25日
CORPPR-17-001
2017年1月25日(米国時間2017年1月24日)抄訳
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は24日、2016年度第4四半期および2016年度の業績を発表しました。主な内容は次の通りです。
TIの2016年度売上高は13,370百万ドルとなりました。第4四半期売上高は、前年同期比7パーセント増の3,414百万ドル、営業利益は15パーセント増の1,319百万ドルとなりました。
第4四半期売上高の前年同期比7パーセント増は、車載市場でのTI製品に対する需要が高かったことによるもので、産業機器市場の需要も第3四半期に引き続き回復しています。パーソナル・エレクトロニクス市場では前年同期比で僅かに減少しました。
TIの中核事業であるアナログ製品の売上高は、前年同期比で10パーセント増、同じく組込みプロセッシング製品は6パーセント増となりました。両事業部門の営業利益率は上昇しました。
第4四半期の粗利益率は、優れた製品ポートフォリオおよび300ミリウエハによるアナログ製品の製造など効率的な製造戦略により62.5パーセントとなりました。
2017年度第1四半期の売上高は、3,170百万ドルから3,430百万ドルの範囲を見込んでいます。
またTIは、エグゼクティブ・バイス・プレジデント(EVP)のブライアン・クラッチャーがチーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)に昇格したことを発表しました。
業績要約
2016年度第4四半期 | 2015年度第4四半期 | 増減 | |
売上高 | 3,414百万ドル | 3,189百万ドル | 7% |
営業利益 | 1,319百万ドル | 1,142百万ドル | 15% |
税引後純利益 | 1,047百万ドル | 836百万ドル | 25% |
2016年度 | 2015年度 | 増減 | |
売上高 | 13,370百万ドル | 13,000百万ドル | 3% |
営業利益 | 4,799百万ドル | 4,274百万ドル | 12% |
税引後純利益 | 3,595百万ドル | 2,986百万ドル | 20% |
2016年度第4四半期 部門別売上
2016年度第4四半期 | 2015年度第4四半期 | 増減 | |
アナログ | 2,290百万ドル | 2,073百万ドル | 10% |
組込みプロセッシング | 744百万ドル | 700百万ドル | 6% |
その他 | 380百万ドル | 416百万ドル | -9% |
対前年同期比:
アナログ: (汎用アナログ/ロジック製品、電源IC製品、高性能アナログ製品、シリコンバレー・アナログ事業部製品を含む)
+売上高は、電源IC製品、高性能アナログ製品およびシリコンバレー・アナログ事業部の売上増により増加となりました。汎用アナログ製品/ロジック製品はほぼ横ばいとなりました。
+営業利益は、主に売上増および粗利益増により増加となりました。
組込みプロセッシング:(プロセッサ製品、マイコン製品、コネクティビティ製品を含む)
+売上高は、プロセッサ製品およびマイコン製品の売上増により増加となりました。コネクティビティ製品も売上増となりました。
+営業利益は、粗利益増により増加となりました。
その他:(DLP(R)製品、グラフ電卓、カスタムASIC製品、ロイヤルティを含む)
+売上高は、ロイヤルティおよびカスタムASIC製品の売上減により減少となりました。DLP製品およびグラフ電卓はほぼ横ばいでした。
+営業利益は、前年同期の資産売却による利益がなかったために、減少となりました。
2016年度 部門別売上
2016年度 | 2015年度 | 増減 | |
アナログ | 8,536百万ドル | 8,339百万ドル | 2% |
組込みプロセッシング | 3,023百万ドル | 2,787百万ドル | 8% |
その他 | 1,811百万ドル | 1,874百万ドル | -3% |
対前年度比:
アナログ:
+売上高は、シリコンバレー・アナログ事業部製品および高性能アナログ製品の売上増により増加となりました。電源IC製品も売上増となりましたが、汎用アナログ/ロジック製品は売上減となりました。
+営業利益は、製造コストの減少による粗利益増により増加となりました。
組込みプロセッシング:
+売上高は、プロセッサ製品をはじめとするすべての3製品分野で増加となりました。
+営業利益は、主に売上増および粗利益増により増加しました。
その他:
+売上高は、ロイヤルティ、カスタムASIC製品およびグラフ電卓の売上減により、減少しましたが、DLP製品の売上増により一部相殺されました。
+営業利益は120万ドル減となりました。