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ニュースリリース

日本TI、クワッドコプターや産業用ドローンの飛行時間と 電池動作時間を延長する新型テクノロジを発表

最新の電池管理とモータ制御効率を提供する新しいリファレンス・デザイン

2017年01月18日

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2017年1月18日

日本テキサス・インスツルメンツは、小包の運送、探査や、長距離の通信とアシストに使われるクワッドコプター、その他非軍事用の民生および産業用ドローンの飛行時間と電池動作時間の延長に役立つ、回路ベースのサブシステム・リファレンス・デザイン2種類を発表しました。

IHS Markitのデータ・トランスミッション・アンド・マネージド・サービスのシニア・アナリストであるステリオス・コタキス氏(Stelios Kotakis)は次のように述べています。「リクレーション用のクワッドコプターやプロ向けのドローンを、特に可視範囲外で動作させるメーカー各社にとって、飛行時間の延長は依然として最も困難な設計上の問題です。ドローンの電池動作時間の延長を望み、小包をドローンで運ぶテストを行っている運送各社では、どこまで飛べるかが問題になります。最近のIHS Markitの調査(*注)によれば、市場のドローン製品の電池動作時間は、およそ50パーセントが30分未満、35パーセントが31~60分、残りの15パーセントが1時間を超えると見積もられています。この見積は、理想的な飛行条件で、荷物を積載しない状態での値です。」

画期的な電池管理デザイン
TIの 2S1P BMS(電池管理システム)リファレンス・デザイン は、ドローンの電池パックを、電池残量の正確なモニタ機能と、リチウムイオン電池の寿命期間全体に渡る保護機能を提供するスマート診断ブラックボックス・レコーダに変容させます。設計者はこのリファレンス・デザインを使って、残量計、保護、バランスや充電などの機能を既存のドローン設計に追加するとともに、飛行時間を延長できます。『bq4050』リチウムイオン・バッテリ・パック・マネージャを活用し、電池の寿命期間全体に渡って残り容量を正確に計測するともに、『bq24600』同期整流、スィッチモード・チャージャ・コントローラと高効率DC/DCコンバータが高効率の電力変換を可能にします。

高効率モータ向けに高速性能を提供
飛行時間の延長に関するもう一つの困難は、ドローンのプロペラ回転の非効率性です。ドローンESC(電子速度コントローラ)向けのTIの新しいリファレンス・デザインは、メーカー各社で、より長い飛行時間、よりスムースで安定な性能を可能にするために役立ちます。ドローンESC向けセンサレス高速FOCリファレンス・デザイン は、より安定したロール飛行向けの高速逆回転機能のほかに、12,000rpm(電気的には200Hz)を超える高速回転で最高の効率を達成する電子速度コントローラの設計に役立ちます。

このリファレンス・デザインは、精密なモータ制御のほかに、モータの磁束、角度、速度やトルクを予測するFAST™フィールド・オブザーバー・プロプライエタリ・ソフトウェア・アルゴリズムを内蔵した『F28027F』マイコンを含む、 TIの InstaSPIN-FOC™ 『C2000™』ソリューションを搭載しています。モータのパラメータ情報は電流制御帯域の調整のために使います。FASTセンサレス・オブザーバー・アルゴリズムはその他の手法と異なり、完全な自律調整を行うことから、正しい動作とプロペラ制御のための調整が不要です。さらに、このリファレンス・デザインにはドローンのLiPo(リチウム・ポリマ)電池を効率的に管理できる60V動作、超低無信号時電流の 『LMR16006』 SIMPLE SWITCHER® DC/DCコンバータも搭載しています。

TIとドローン・サブシステム・デザイン機能の詳細に関する情報
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*FASTおよびInstaSPIN-FOCは、Texas Instruments Incorporatedの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

*注: IHS Markit テクノロジ・グループのService Robots & Drones Report – 2016より引用。この情報はTIが承認したものではなく、これらの調査結果の信頼性については、自己責任にてお願い致します。
詳細に関してはhttps://technology.ihs.com/ をご覧ください。