2016年11月10日
SCJ-16-038
2016年11月10日
日本テキサス・インスツルメンツは業界初の高精度ナノパワー・オペアンプ製品を発表しました。新しい超低消費電力オペアンプ製品ファミリの4品種のうち、『LPV811』と『LPV812』は最小で320 nAの無信号時電流 を提供します。新しい超低消費電力オペアンプ製品ファミリは、競合する高精度オペアンプ製品と比較して60パーセント低い消費電力や、最小300 µVのオフセット電圧を提供、ビルディング・オートメーション、有線やワイヤレスのセンサ・ノード、ウェアラブル製品などのアプリケーションで、電池駆動時間やセンサ寿命を延長します。
製品の詳細やサンプルのご注文に関してhttp://www.tij.co.jp/nanopower-pr-jpをご覧ください。
『LPV811』製品ファミリの特長と利点
・低消費電力: これらのナノパワー・オペアンプ製品は、デューティ・サイクル動作の使用なしで、業界をリードする無信号時電流特性を提供、より高いエネルギー効率の4-20mAループ・システムを可能にするほか、電池駆動時間を延長し、電池交換コストを削減
・高精度: 『LPV811』と『LPV812』は、最小で300 µVと低いオフセット電圧、ナノパワーの消費電流特性を提供、低濃度の環境ガスの検知に役立つほか、2線式の電気化学センサの寿命を延長、感度を向上
・低電圧動作: 汎用の『LPV801』と『LPV802』や、高精度の『LPV811』と『LPV812』は最小1.6Vの単一電源で動作、電池電圧が低下した条件でも一定の性能を提供
・高いEMI(電磁妨害)耐性: 500MHz~1GHzの周波数範囲で80dBを超える入力除去比によって、外付けのフィルタ部品が不要で、EMIに敏感なアプリケーションの設計期間を短縮するとともに、国際標準機関のシステム認定を迅速に取得可能
また、『LPV811』オペアンプ製品ファミリは『ADS7042』 SAR(逐次比較)型A/Dコンバータの駆動が可能で、超低消費電力アナログ・フロントエンドの実装に役立ちます。
製品設計の迅速化に役立つ評価ツールとサポート
1個のコイン・セルで10年以上動作する低消費電力の一酸化炭素センサ のリファレンス・デザイン(英語)は『LPV811』ナノパワー・オペアンプと、マルチスタンダード・ワイヤレス・マイコンを搭載した『CC2650』 SimpleLink™により、一酸化炭素ガス検知器の消費電力を削減し電池駆動時間を最大10年間延長するとともに、感度を最大1,000ppmまで向上します。設計者は、TI Designs の完備したライブラリやSPICE モデルを含む、フルスイートのオンライン・サポート・リソースにもアクセスが可能です。
パッケージ、供給と価格について
TIの超低消費電力オペアンプ製品ポートフォリオの『LPV811』オペアンプ製品ファミリの、パッケージと1,000個受注時の単価(参考価格)を次の表に示します。
製品名 | パッケージ |
1,000個受注時の単価 (参考価格) |
特長 |
LPV801 | 5SOT-23 | 0.44ドル | 1チャネル内蔵、汎用 |
LPV802 | 8VSSOP | 0.70ドル | 2チャネル内蔵、汎用 |
LPV811 | 5SOT-23 | 0.68ドル | 1チャネル内蔵、高精度 |
LPV812 | 8VSSOP | 0.95ドル | 2チャネル内蔵、高精度 |
TIのオペアンプ製品ポートフォリオに関する情報
・『LPV801』、 『LPV802』、 『LPV811』 や 『LPV812』 のデータシートで、各デバイスの機能の詳細を参照
・Analog Wire blog postで 「EMI耐性のナノパワー・オペアンプ製品で、より良いIoT製品を設計」(英語)を参照
・マイクロパワーの電気化学ガス・センサ向けアンプのリファレンス・デザイン(英語)をダウンロード
・低消費電力PIR動作検出器、ワイヤレス・コネクティビティ付き、コイン・セル・バッテリで10年間作動可能のリファレンス・デザイン(英語) をダウンロード
・『LPV811』製品ファミリのアプリケーション・ノート「ガス・センサのアプリケーションで、『LPV802』とその他のデバイスのEMI性能を比較」(英語)を参照
※SimpleLinkはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。