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日本TI、航空宇宙アプリケーション向けに、業界初のDDRメモリ用終端リニア・レギュレータ製品を発表

超小型フォーム・ファクタに包括的な機能を集積、 放射線耐性を強化した電源管理デバイス

2016年07月12日

SCJ-16-025                                                                                               
2016年 7月12日

日本テキサス・インスツルメンツは、航空宇宙アプリケーション向けに、業界初のDDR(ダブル・データ・レート)メモリ用終端リニア・レギュレータ製品を発表しました。新製品の『TPS7H3301-SP』は、最大65MeV-cm2/mg(メガ電子ボルト/平方センチメートル/ミリグラム)のシングルイベント効果への放射線耐性を備えた業界唯一のDDR用レギュレータ製品であり、宇宙衛星に搭載する
シングルボード・コンピュータ、ソリッド・ステート・レコーダ、その他のメモリ・アプリケーションに最適です。
製品の詳細や、放射線耐性レポートのダウンロードについてはhttp://www.tij.co.jp/TPS7H3301-SP-pr-jp をご覧ください。

『TPS7H3301-SP』は、シンク/ソース終端用の2個の電力用モノリシックFET(電界効果トランジスタ)と、内部電圧リファレンスを集積しており、DDR用のスイッチング・モード方式のレギュレータ・
ソリューションと比較して約半分のサイズのパッケージで供給されます。テキサス・インスツルメンツは、7月11日からオレゴン州ポートランドで開催中のIEEE Nuclear and Space Radiation Effects Conference (NSREC)で最新レギュレータ製品および放射線耐性を備えたポートフォリオのデモンストレーションを実施しています。(ブース番号:43)

TPS7H3301-SP』の特長と利点

  • 小型サイズ: 『TPS7H3301-SP』はDDR用のスイッチング・モード方式のレギュレータ・ソリューションと比較して約半分のサイズの1.056cm2のパッケージで供給、航空宇宙アプリケーションに重要な、重量や打ち上げコストを削減
  • より優れた放射線耐性: 『TPS7H3301-SP』は業界をリードする放射線耐性のほかに、最大100krad(シリコン)のTID(電離放射線に対する標準強度、トータルドーズ耐性)を提供。安定な終端電源が、シングルイベント効果のメモリ読み出し/書き込み動作への波及を確実に防止
  • 設計への組み込みが簡単: 『TPS7H3301-SP』と 『TPS50601-SP』降圧型コンバータ をペアで使うことで、DDRメモリ向けの最も小型、かつ完全な電源ソリューションを構築可能。TIの航空宇宙向け製品ポートフォリオに共通した、
    包括的な放射線耐性レポート、オンデマンド・トレーニングやSpiceモデルを含むシュミレーションプログラムなど、一連の技術サポート情報を提供
  • 最大限の再輸出が可能: このデバイスは米国商務省のECCN(輸出規制品目分類番号)EAR99品目に該当

設計の迅速な設計開始に役立つ評価ツールとサポート
開発期間の短縮や、回路の迅速なワーストケース解析が可能な全機能リニア・レギュレータ SPICE モデルはダウンロード可能です

パッケージ、供給と価格について
現在、 『TPS7H3301-SP』は Qualified Manufacturer List (QML) Class V や100krad(シリコン)RHA(放射線耐性保証)の認証(5962R1422801VXC) を取得済の16ピン・デュアル・セラミック・フラット・パッケージで供給中です。
このデバイスの詳細情報は米国国防兵站局から取得可能です。単価(参考価格)に関してはspacesample@list.ti.com までお問い合わせください。

実績あるTIの航空宇宙向け製品ポートフォリオに関する情報

『TPS7H3301-SP』のデータシートを参照

・迅速な設計開始に役立つ 『TPS7H3301-SP』評価モジュール のビデオを閲覧

航空宇宙と高信頼性の学習センタ(英語)で役立つトレーニング・コンテンツを検索

・放射線耐性と認証取得済のTIの最先端宇宙向け製品 ポートフォリオすべてを参照

※すべての商標および登録商標は、それぞれの所有者に帰属します。