2016年06月22日
SCJ-16-019
2016年6月22日
日本テキサス・インスツルメンツは、配線、コネクタやケーブルによるシグナル・インテグリティの劣化を補償して伝送距離の延長を可能にする、高性能リタイマ製品 3品種を発表しました。
TIの高性能リタイマ製品ポートフォリオを拡張する今回の新製品は、システムに柔軟に対応し、かつコストも最適化されているので、高品位な性能を保ちながら、製品開発期間の短縮を可能にします。これらの新型リタイマ製品は、競合製品と比較して最大60パーセント低い消費電力と、業界で最も広い-40℃~ 85℃の動作温度範囲を提供することから、デスクトップPCやラップトップPC、
モバイル機器、高品位テレビ(HDTV)や車載インフォテインメント・システムなどの機器において、ビデオやカメラの高品位な信号伝送を可能にします。TIのリタイマ製品ポートフォリオの詳細に関しては、http://www.tij.co.jp/hdmi20-pr-jpをご覧ください。
新型の低消費電力リタイマ製品の特長と利点
・業界最高のジッタ補償機能 : 新型のリタイマ製品は、長距離の配線やケーブル上で発生する信号のジッタを除去し損失補償を行うことで信号品質を向上。『DP159』と『TMDS181』の
各リタイマ製品は、最大15dBの適応的な補償(EQ)機能を内蔵、EQレベルを動的に調整してシステム性能を微調整するとともに、より良好なジッタ補償特性を提供。これらのデバイスは、数Gbpsから最大6Gbpsのディスプレイ・ポートや HDMI®の信号をサポートするとともに、拡張温度範囲での動作を提供することから、幅広い民生用、車載や産業用機器で性能の最適化が可能
・業界最高のシステム設計の柔軟性: 1.4bやHDMI 2.0デバイス向けのクロック速度やプロトコルなどの多様なオプション、再プログラム可能なチャネル設定、それにスケーラビリティを提供するピン互換性によって、現行のデバイスで最も低く、
競合デバイスと比較して最大60パーセント低い消費電力で、コストに対して最適化されたソリューションの設計が可能
・帯域幅を向上: 『DPHY440』 デバイスは、業界初の4-by-1-Gbps MIPI®(カメラ・シリアル・インターフェイス)とDSI(ディスプレイ・シリアル・インターフェイス)向けのリタイマ製品であり、既存のソリューションの10倍以上高い帯域幅を提供し、
より長い配線やケーブル上で、より高い解像度のカメラ画像を伝送可能
・システム性能を最適化: 『DP159』 と『TMDS181』 の各デバイスは、PRBS(疑似ランダム・シーケンス)ジェネレータや、システム内での動作検証を可能にするEyeScanリアルタイム診断ツールなど、技術者が設定可能な数々の堅牢な機能を内蔵、システム設計の迅速な最適化が可能
パッケージ、供給と価格
これらのTIのリタイマ製品ポートフォリオの新型デバイスは、多様な機能、パッケージ型式や価格のオプションを供給します。
さらに、これらのデバイスの迅速かつ簡単な性能評価と製品の市場投入期間の短縮に役立つ評価モジュール(EVM)も供給中です。
製品名 |
パッケージ・ |
1,000個受注時の単価(参考価格) |
EVM |
28WQFN |
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28WQFN |
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40WQFN 48VQFN |
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40WQFN 48VQFN |
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48VQFN |
TIのリタイマ製品ポートフォリオに関する情報
・TIの包括的なリタイマ製品ポートフォリオを参照
・Analog Wire のブログ記事「長距離の配線、コネクタやケーブルで、よりクリーンなHDMI 2.0信号を実現」を参照(英語)
・ホワイトペーパー「ビデオ・コンディショナ製品を使って、真に忠実なシステムを構築」(英語)を参照
※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。