2015年12月10日
SCJ-15-067
2015年12月10日
日本テキサス・インスツルメンツは、プログラマブルやピン割当て、その他のオプション設定が可能な、業界最小のジッタ性能の90fs(フェムト秒)を7mm×5mmの小型パッケージで提供する、性能重視の各種アプリケーションにおいてシグナル・インテグリティの最適化やデータ伝送エラーの低減に貢献する、固定周波数の差動オシレータ製品ファミリを発表しました。新しい『LMK61xx』製品ファミリは、簡単なカスタマイズ、周波数マージニングや、1つのデバイスで複数の周波数をサポートが可能で、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレー)、A/Dコンバータ、D/Aコンバータや高速シリアル・リンクなどのクロック信号源に最適です。製品の詳細に関しては、http://www.tij.co.jp/lmk61xx-pr-jpをご覧ください。
『LMK61xx』オシレータ製品ファミリの主な特長と利点
・業界最小のジッタ特性: 12kHz~20MHzに渡って、競合製品の半分未満の90fs(代表値)のRMSジッタ性能を提供し、通信、テスト・計測、医療用機器などにおいて信頼性やシステム・マージンを向上
・高い柔軟性で簡単にカスタマイズ: 11品種のオシレータ製品ファミリは、プログラマブルとピン割当てが可能で、固定周波数を各デバイスに提供し、LVPECL(低電圧疑似エミッタ結合ロジック)、LVDS(低電圧差動シグナリング)やHCSL(高速電流ステアリング・ロジック)などの出力型式と、10 MHz~1 GHzの周波数範囲によって、設計者のニーズに適合する様々なオプションを提供
-プログラマブル・デバイスは、I2Cインターフェイスや100回の書き込みサイクルのEEPROM(電子的消去可能読み出し専用メモリ)経由で究極の柔軟性を提供し、スタートアップ周波数を簡単にカスタマイズ可能
-ピン割当てデバイスは、最大7種類の独立した周波数や出力型式を1つのデバイスに統合が可能で、設計の柔軟性を提供
-固定周波数オシレータ製品は、高速で、周波数に依存しないリード・タイムを提供
・設計サイクルを短縮:
-ファイン/コアース(微調整/粗調整)をグリッチレスで提供する周波数マージニングが、システムの要件への適合テストやストレス・テストが試作設計の検証時に可能
-業界標準の6ピンと8ピンのパッケージで供給し、プリント基板の再設計なしで、既存の設計への採用と評価を容易化
設計期間の短縮に役立つ評価ツール
TIでは、新しい『LMK61xx』オシレータ製品の選択、評価や設計の迅速化に役立つ評価ツールを供給中です。
・プログラマビリティ、出力型式や周波数などのアプリケーション要件に応じて、最適な『LMK61xx』オシレータ を選択できるオシレータ・カスタマイゼーション・ツール。このツールは、独自の要件を持つアプリケーション向けのカスタム・サンプルの発注もサポート
・『LMK61xx』オシレータ評価モジュール (EVM) を、TI store や販売特約店から供給: プログラマブルの『LMK61E2EVM』を単価(参考価格)99ドルで供給。ピン設定による差動の『LMK61PDEVM』(同79ドル)や数種類の固定周波数EVM(同79ドル)も供給
・TIのクロックやタイミング・デバイスを使った設計の簡素化に役立つTIの WEBENCH® Clock Architect ツール。このツールは、幅広いデバイスのデータベースから、単一や複数デバイス構成で、システム要件に適合するクロック・ツリー・ソリューションを選択し、推奨。PLL(フェーズロック・ループ)のフィルタ 設計や、位相ノイズのシミュレーションを提供し、クロック・ツリーの設計のシミュレーションや最適化を可能にすることで、システム要件に適合
パッケージ、供給、価格
現在、『LMK61xx』オシレータ製品は供給中で、パッケージはQFM(クワド・フラット・ノーリード・モジュール)です。1,000個受注時の単価(参考価格)を次に示します。
部品番号 |
製品説明 |
単価 |
LMK61E2-100M00 |
100 MHz LVPECL オシレータ |
4.10ドル |
LMK61A2-100M00 |
100 MHz LVDS オシレータ |
4.10ドル |
LMK61I2-100M00 |
100 MHz HCSL オシレータ |
4.10ドル |
LMK61E2-125M00 |
125 MHz LVPECL オシレータ |
4.10ドル |
LMK61A2-125M00 |
125 MHz LVDS オシレータ |
4.10ドル |
LMK61E2-156M25 |
156.25 MHz LVPECL オシレータ |
5.30ドル |
LMK61A2-156M25 |
156.25 MHz LVDS オシレータ |
5.30ドル |
LMK61E2-312M50 |
312.5 MHz LVPECL オシレータ |
6.10ドル |
LMK61A2-312M50 |
312.5 MHz LVDS オシレータ |
6.10ドル |
LMK61PD0A2 |
ピン設定オシレータ |
7.50ドル |
LMK61E2 |
フル・プログラマブル・オシレータ |
10.50ドル |
TIでは、『LMK00301』汎用差動バッファや、『LMK00338』PCI Express Gen-3標準規格準拠HCSLバッファなどの超低追加ジッタ・ファンアウト・バッファをはじめとした、『LMK61xx』オシレータ製品ファミリを補完する包括的なタイミング製品ポートフォリオを供給しています。
TIのWEBENCH®設計支援ツールについて
WEBENCH Designer / WEBENCH Architectのツールによって、開発者はカスタムデザインの設計、シミュレーション、エクスポートが容易に可能となります。部品ライブラリはメーカー120社の40,000点以上の部品データを収録しています。また、価格と供給に関するデータは8つの言語で提供されており、設計の最適化、製造計画のためにTIのディストリビューション・パートナーが随時更新しています。無償で利用できるWEBENCH設計支援ツールを使って設計を開始するには、こちらにアクセスしてください。
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