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日本TI、業界初の電流センス回路内蔵のブラシ付モーター・ドライバのファミリ製品を発表

複数の制御用FETを内蔵したモーター・ドライバのファミリ製品が、12Vや24V動作のモーターで、設計の簡素化、消費電力の削減を実現

2015年10月27日

SCJ-15-058                                                                                    
2015年10月27日

日本テキサス・インスツルメンツは、業界で初めて、電流センス回路を内蔵したブラシ付DCモーター用ゲート・ドライバのファミリ製品3品を発表しました。今回発表された『DRV8871』ファミリ製品を使うことで、外付けの電流センス抵抗を使用した設計と比較して、電源ロスや発熱、コストの上昇を避けることが可能です。『DRV8871』ファミリ製品は、多機能プリンタ、家電製品や産業用機械などの最終製品において、競合製品と比較して、設計の簡素化、消費電力の削減、基板実装面積の縮小に役立ちます。製品の詳細やサンプルについてはhttp://www.tij.co.jp/drv8871-pr-jpをご覧ください。

TIのブラシ付DCモーター・ドライバ製品ポートフォリオを 拡張する『DRV8871』ファミリ製品は、複数の制御用FETを集積して、基板実装面積に制約を持つ製品向けに設計されました。『DRV8870』は、外付けの電流センス抵抗を使用した電流制限機能と同機能の回路を集積しています。また『DRV8872』 は、モニタ機能を集積し、システムの信頼性向上に役立ちます。

DRV8871』ファミリ製品の特長と利点
・システムを簡素化: 『DRV8871』を使うことで、ディスクリートの電流センス抵抗が不要になり、基板実装面積を最大25パーセント縮小
・最適な消費電力: 『DRV8871』ファミリ製品は、標準的な低価格、低電力の抵抗を使って電流スレッシュホールド、モーターの回転開始時の電流制限や、回転中断時の 突入電流の上限値などを設定。電流を既定のレベルに制限する機能によって、システムの電力要件や、特にモーターの回転開始時や回転中断時に安定した電圧を保持するために必要な、大容量のコンデンサを大幅に削減可能
・設計を簡素化: 『DRV8871』は、電流センス回路の配線が不要なため、基板レイアウトを簡素化
・広い電源電圧: 6.5V~45Vと広範なモーター電源電圧で、業界標準の12Vや24Vの電源に対応可能

評価ツールとサポート
『DRV8871』ファミリ製品の各ブラシ付DCモーター・ドライバ製品の機能や性能の評価に役立つ 『DRV8870EVM』『DRV8871EVM』『DRV8872EVM』 の各評価モジュール(EVM)を供給中です。これらのEVMは、『TPS7A16』LDO(ロー・ドロップアウト、入出力電位差が低い)レギュレータや、『TLC555』ローパワー・タイマを搭載しています。これらのEVMはTI Storeや販売特約店から単価(参考価格)49ドルで供給されます。

価格と供給
『DRV8871』 ファミリ製品は、放熱特性を強化された4.9mm×6.0mmの8ピンHSOPパッケージで供給されます。1,000個受注時の単価(参考価格)は、『DRV8871』が1.40ドル、『DRV8870』と『DRV8872』が1.28ドルです。

『DRV8871』ファミリ製品は、TIのモーター・ドライバ製品ポートフォリオに追加される最新製品です。簡単でただちに使える製品から、非常に複雑な産業用モーター製品まで、TIでは電圧、電流、インターフェイス、高統合度や制御などの幅広いオプションに渡って、業界で最も高いスケーラビリティを備えたモーター・ソリューションを供給しています。

TIのモーター・ドライバ製品ポートフォリオに関する情報
ブラシ付DCゲート・ドライバ製品の進化のblog記事(英文)を参照
Motor Drive and Control blogでTIエキスパートの発言をフォロー(英語)
・『DRV8871』製品ファミリの特性表はこちら

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。