SCJ-15-019                                                                                             　
2015年4月1日

テキサス・インスツルメンツ（以下 TI）は、アナログ技術者向けに無償オンライン・セミナー・ウェブサイトであるプレシジョン・ラボ（Precision Labs）の開設を発表しました。理論と実験ラボの実習を組み合わせたオンデマンドのコースは、技術者の専門技術や知識をより深めるほか、アナログ初心者の製品開発期間の短縮に役立てていただけます。

セミナーでは、アナログアンプ設計の注意点に関するオンライン授業をはじめとした、30種類を超える実践的なトレーニングと、ラボ・ビデオを提供しています。TIプレシジョン・ラボのオペアンプのコースの概要と登録については、http://www.tij.co.jp/precisionlabs-pr-jp をご覧ください。

TI プレシジョン・ラボには、オンライン・トレーニングの経験を実際の設計に使うための、多様なツール群も含まれます。TI プレシジョン・ラボ – オペアンプ評価モジュール（EVM） （『TI-PLABS-AMP-EVM』）は単価（参考価格）199ドルで供給されます。このEVMを使うことで、講師が説明した内容を、実際に手元で動作させ確認できます。また、TI Designs リファレンス・デザイン や、TIの TINA-TI™ SPICE モデル・シミュレータ などの無償の設計ツール群へのアクセスも可能です。

技術者は、 ナショナル インスツルメンツ社（以下 NI）のVirtualBench™ オールインワン・インスツルメントのほか、VirtualBenchや標準的な開発ベンチ用機器向けのTIの Bode Analyzer Software を使うことで、トレーニング中に作成した回路や小信号AC性能を評価できます。

NIのデータ・アクイジション・マーケティング責任者のチャド・チェズニー（Chad Chesney）氏は次のように述べています。「TIとNIは、TIプレシジョン・ラボ とVirtualBenchを組み合わせることで、アナログの概念を学習し適用するための方法をアクセスしやすい方法で提供します。直覚的なユーザー・インターフェイス内で、複数の機器の表示と対話機能を提供することから、現実世界の設計性能を、より深く理解できます」

TIプレシジョン・ラボの特長と利点
・体験的な学習:　ラボのデモ・ビデオが、理論を現実世界の実践的な実例に適用させるのに役立ちます
・学習環境をカスタマイズ: 個々のニーズや興味を元にしたコース選択が可能なほか、ノイズ、帯域幅や入出力振幅など、複数のテーマに対応する推奨トレーニング・コースを提供します
・新卒技術者の実務習得を促進: 学生時代の理論中心の学習から、現実世界の製品設計へスムーズに移行できるようサポートします
・完備した学習資料: ダウンロード可能なプレゼンテーション・ワークブックやラボ資料のほか、よく使われる基板レベルやシステムレベルのひな形を簡単に参照できますAnalog Engineer’s Pocket Reference
・エキスパートのサポート：TI E2E™ コミュニティーのTIプレシジョン・ラボサポート・フォーラムでエキスパートからのサポートが受けられます

TI プレシジョン・ラボのトレーニング・カリキュラムは myTI アカウント をお持ちの方に無償で提供されます。myTIにご登録いただいたお客様には、無償のトレーニングのほかに、TIのIC（集積回路）、EVM、開発キットやソフトウェアの購買、製品サンプルのご注文、 WEBENCH^®Design Centerを使ったシステムのシミュレーションや最適化その他の特典を提供します。

TI プレシジョン・ラボのカリキュラムは、設計上の困難の解決策を求める技術者に適時の技術トレーニングを提供する、新設のTI Training Center 内に開設されます。

オンデマンドの学習コースのほかに、ノイズ、オフセット、入力バイアス、スルーレートや帯域幅など、精密アンプの多様なテーマを扱う、実地トレーニングが、5月に米国イリノイ州ショウンバーグやウイスコンシン州ピウォーキーで開催される予定です。これらの実地トレーニングの参加にはご登録 と99ドル（参考価格）の参加費が必要です。米国内で開催されるその他のトレーニングの予定は、後日発表されます。

精密アナログ設計に関する情報:
・TI プレシジョン・ラボの オンデマンド・トレーニング・コース と 実地トレーニングのスケジュールを参照
・TIのリニア・アプリケーション担当チームが、TI プレシジョン・ラボや内容についてのブログ記事（英語）や ビデオ（英語）を参照
・設計上のヒントや手法に関するTIの精密アナログ・エキスパートのPrecision Hubブログ（英語）を参照
・TI Designs – Precision オンライ・リファレンス・デザイン・ライブラリで、基板レベルやシステムレベルの精密アナログ回路を参照

※TINA-TIはTexas Instruments の商標です。VirtualBenchはNational Instruments.の商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。