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日本TI、リアルタイム向けのプログラミングを容易にするPRU capeプラグイン・ボードを発表

PRU向けソフトウェアの拡張サポートと、 BeagleBone Black向けの、TI初のPRU capeプラグイン・ボードを提供

2014年12月03日

SCJ-14-098                                                                                            
2014年12月3日

テキサス・インスツルメンツ(TI)のSitara™ プロセッサ製品に統合されたPRU(プログラマブル・リアルタイム・ユニット) は、お客様各社において、ARM®コアのリアルタイム処理の負荷を軽減し、製品の差別化を実現します。このPRUはローカル・ペリフェラル群とメモリを備えた、200MHz動作、低遅延のマルチコア・コプロセッサです。決定論的なリアルタイム処理向けに最適化され、システム設計に高価なFPGA製品やASICが不要であることから、製品の市場投入期間の短縮や、開発費用の削減に役立ちます。PRUは、応答時間重視のI/O操作などの決定論的なタスク群を管理することで、ARMコアの処理負荷を軽減するほか、3Dプリンタ、LED照明の制御、ロボティクス、感熱プリンタその他のアプリケーションのモーター制御をはじめとした、複雑な機能を実現するために十分な堅牢性を備えています。

PRUはプログラマブルで、I/Oピンへの5ns以内でのシングル・サイクルの直接アクセスとこのSoC(システム・オン・チップ)に統合された複数のリソースが、高速のリアルタイム応答、特化したデータ処理操作、カスタムのペリフェラル・インターフェイスなどを実装する自由度を提供するとともに、このSoCのその他のプロセッサ・コア群の処理タスクの負荷を軽減します。また、多様なアプリケーションにおいて、I2CやSPIのようなビット・バンギング(汎用I/OのビットのON/OFF)によるシリアル・インターフェイス、先進のPWM、モーター制御、RS485、サンプルレート変換やセンサのモニタリングなどの異なるインターフェイスを実装する能力も提供します。

膨大な開発リソースによるエコシステムを提供
TIでは 、PRUソフトウェアの開発向けに、フレームワークやプログラム例を提供するPRU ソフトウェア・サポート・パッケージ を提供しています。このパッケージはPRUのファームウェア例のほか、ホストOSのためのアプリケーション・ローダのコードも提供します。これらのプログラム例は、システムやリソースへのアクセスや制御を行うPRUの能力のデモンストレーションを提供します。最近発表され、Code Composer Studio™ IDE(統合開発環境)v6 の一部として供給されるPRU向けCコンパイラは、PRUのプログラミングを簡単にするとともに、JTAG経由でのデバッグ機能を提供することから、アセンブリ・レベルのプログラミングを不要にします。

BeagleBone Black向けに、新しいPRU capeを発表
 PRU cape プラグイン・ボードは、BeagleBone Black のコミュニティが供給する複数のcape製品群に追加され、Sitaraプロセッサ製品のPRUの機能を評価する低価格の手段をお客様に提供します。このPRU capeを使うことで、『AM335x』プロセッサ製品 に統合されたデュアルコアPRUの素早い評価と、プログラミングの学習機会を提供します。このコードは、より機能豊富なクワドコアPRUを統合した『AM437x』ソリューションをはじめとした、その他のSitaraプロセッサ製品ファミリにも使用できます。このPRU capeは、7個のLEDによる基本的なGPO(汎用出力)、2個のプッシュボタンによるGPI(汎用入力)、簡単なオーディオ、UART、HDQ温度センサ、GPIOヘッダや試作用ボードエリアなど、多様な機能へのアクセスを提供します。

TIPRU capeに関する情報
・PRU cape のご注文
・PRU に関するホワイトペーパーを参照 (英語)
・Linux SDK向けのPRUコードをダウンロード (英語)
・PRU Cape のTI Designを参照

※SitaraおよびCode Composer StudioはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。