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TI、コンパクトなエレクトロニクス製品でHDプロジェクションを実現する「DLP LightCrafter Display 3010」EVMを発表

高輝度で高効率のディスプレイを実現する世界最小のHD Picoディスプレイ・チップセットを搭載した新しい評価モジュール

2014年11月07日

SCJ-14-093
2014年11月7日

テキサス・インスルメンツ(TI) DLP®プロダクツは、ビデオ/データ・ディスプレイ用のDLP 0.3” (7.62 mm) TRP HD 720pチップセットを迅速に評価できる、新しい開発ツール、「DLP LightCrafter™  Display 3010」評価モジュール(EVM)を発表しました。このチップセットは、TIの 販売特約店 から供給中であり、『DLP3010』デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)、『DLPC3433/DLPC3438』ディスプレイ・コントローラと電源管理用の『DLPA2005』 LEDドライバ で構成されています。製品の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/dlp3010evmから参照できます。

DLP LightCrafter Display 3010EVMの特長
・0.3” TRP HD 720pディスプレイ・チップセットを迅速に評価でき、製品開発サイクルを短縮
・標準のHDMI入力インターフェイスが、様々なデバイスとのプラグアンドプレイを提供
・使いやすいUSBベースのGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)が、効率的なチップセットの設定を提供
・ボード間をつなぐ50ピンコネクタにより、幅広い光学エンジンとのマッチングを実現
・品質性の高い光学エンジンとRGB LEDを搭載

DLP 0.3” TRP HD 720p超低消費電力ディスプレイ・チップセットの特長
・最小、最省エネの、HDマイクロミラー・アレイを搭載
・スタンドアロンのバッテリ内臓プロジェクタ、ニア・アイ・ディスプレイ、後付けのヘッドアップ・ディスプレイ(HUD)、低遅延ゲーム用ディスプレイ、対話型のフリー・フォーム・ディスプレイをはじめとした小型エレクトロニクス製品に、HDディスプレイを提供
・毎秒最大5400回という高いスイッチング速度を提供、120Hzのビデオ性能を提供する最小のトゥルーカラーRGBエンジンを実現
・TI独自のDLP TRPアーキテクチャと適応型のDLP IntelliBright™アルゴリズムが、先行のDLP Pico™チップセットのアーキテクチャと比較して2倍近くの輝度、また50パーセントに近い省エネルギー効果を実現
・DLP TRPアーキテクチャによって、同一サイズの従来製品(1)と比較して、解像度が倍増

革新的な製品の市場投入への開発能力をより促進させるため、TIでは、各業界に対してPico光学エンジンの製造業者によるエコシステムを広範囲に用意しています。これにより、開発者は光学に関する専門知識を必要としません。このエコシステムの詳細に関しては、DLPエコシステムにおけるPico光学エンジンの主要メーカー各社にお問い合わせください。

供給とパッケージ
「DLP LightCrafter Display 3010」EVMはTI eStoreから供給中です。『DLP3010』 DMD は量産出荷中で、TIの販売特約店から供給されます。『DLP3010』は57ピンFQKパッケージ、『DLPC3433』は176ピンVFBGAパッケージ、『DLPC3438』は201ピンVFBGAパッケージ、また『DLPA2005』は48ピンQFNパッケージで供給されます。

ツール群とサポート
・素早いハードウェア設計の開始をサポートする「DLP LightCrafter Display 3010」EVM向けのTIリファレンス・デザインを  ダウンロード
 ・「DLP LightCrafter Display 3010」EVMのPRビデオ を視聴

TI DLP Picoテクノロジーに関する情報
・TIの新しいニア・アイ・ディスプレイに関するホワイトペーパー (英語)
・ Getting Started ページを参照して、DLP テクノロジーによる製品開発を開始
・DLP Picoテクノロジーで実現したアプリケーション例をPRビデオ で視聴
DLP 光学エンジンの主要メーカー各社の一覧を参照


DLP®テクノロジーについて
1996年以来、テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、インテリジェントなディスプレイ技術を含め、世界をリードする、さまざまなディスプレイ機器に採用されており、広範な用途において、色彩、コントラスト、明瞭度、輝度の面で優れた特性を持つ高精細な画像を提供してきました。DLPのインテリジェントなディスプレイ機能は、工業製品を含む、車載、医療、コンシューマ・マーケットなどの分野で広範なアプリケーションへの利用を可能にします。DLPテクノロジー採用のアプリケーションは、デジタル・シネマ用映写機(DLP Cinema®)や、大規模ホール、会議室、教室、ホームシアターなどの施設で使われる大型ディスプレイ機器から、手のひらに乗るサイズのDLP Pico®搭載モバイル機器にまで広がっています。すべてのDLPチップには、毎秒1万回ものスイッチングを行う極小ミラーが敷き詰められています。この高速スイッチング・スピードの利点により、DLPは今までにない新たなアプリケーションを実現します。

DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ(http://www.dlp.com/jp )およびツイッター(www.Twitter.com/TI_DLP )でも発信しています。

*DLPおよびDLP CinemaはTexas Instrumentsの登録商標です。DLP PicoおよびIntelliBrightはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標はそれぞれの所有者に帰属します。

(1)『DLP3010』は、『DLP3000』の2倍の解像度を提供