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TI、3Dプリンタ、3Dマシン・ビジョンやリソグラフィなどのアプリケーション向け高解像度DLPチップセット製品を発表

高速動作の最大400万ものピクセルが、より明るい設計やより大きな製作など、 幅広いスキャニング・デザインを実現

2014年11月05日

SCJ-14-091                                                                                              
2014年11月5日

テキサス・インスルメンツDLP®プロダクツは、3Dプリンタ、3Dマシン・ビジョンやリソグラフィなどのアプリケーション向けに、2種類の新しい高解像度DLPチップセット、『DLP9000』と『DLP6500』 を発表しました。この2種類の新しいチップセットは、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)で構成され、『DLPC900』コントローラでプログラムでき、先行製品と比較して、より高解像度のイメージング、拡張された波長領域サポート、より速いパターンレート[1]開発者に提供します。これらのチップセットをサポートする「DLP LightCrafter 」評価モジュール(EVM)である「DLP LightCrafter 9000」と、同「6500」を使うことで、 各チップセットを迅速に評価でき、製品の開発サイクルの短縮を実現します。各製品の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/dlphighresolutionをご覧ください。

[1] 『DLP9000』は『DLP4500』と比較して、4倍を超える解像度と2倍を超えるパターンレートを提供。『DLP6500』は同じく2倍を超える解像度と2倍高速のパターンレートを提供。『DLP4500』は420nm~700nmの波長領域をサポート、『DLP9000』と『DLP6500』は、より広い400nm~700nmの波長領域をサポート。

『DLP9000』チップセットは400万ピクセル(2560×1600個のマイクロミラー・アレー)という、TIの幅広い市場向けのDLP製品ラインアップの中でも、最高の解像度を提供 します。『DLP9000』は、3Dプリンタにおけるより大きく、より高解像度な物体の製作や、より長い投射距離[2]でのスキャニングを可能にします。低価格重視のアプリケーションには、『DLP6500』チップセットが最大200万ピクセル(1920×1080個、 1080p)のマイクロミラー・アレーを提供します。

[2] 『DLP4500』と比較

『DLPC900』コントローラは、マイクロミラーを確実に高速制御するための便利なインターフェイスです。一つのコントローラによってあらゆるDMDをサポートするため、一度の設計だけで複数の高性能システムを柔軟に設計できます。

 

DLP9000』と『DLP6500』の各チップセットの特長

・明確な製品ラインアップによって、最適な性能と価格帯を柔軟に選択
・最速9,500 Hzまでプログラム可能なパターンレートが素早い 3D計測や製品の製造を実現
・400 nm ~700 nm の波長に最適化され、広く供給されている3Dプリンタ向け樹脂や、リソグラフィ向けレジストへの両立性を実現

DLP LightCrafter 9000EVM と同「6500EVMの特長
・標準のUSB、HDMIやI2C の各インターフェイスは、開発者に多様なアプリケーションの容易な設計を提供
・使いやすいGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)が効率的なチップセットのプログラミングを実現

TIでは、最終製品の開発期間の短縮を実現する、デザイン・ハウス各社による強力なエコシステムを組織しています。このDLPデザイン・ネットワーク は、ハードウェアとソフトウェアの実装、光学系の設計、システム統合、試作、生産などのサービスをサポートする幅広いネットワークや、従来や進展の顧客ニーズをサポートするために完成されたソリューション群を、開発者に提供します。

供給とパッケージ
『DLP9000』と『DLP6500』の各チップセット製品は量産出荷中で、TIの販売特約店から供給されます。『DLP9000』のパッケージは355ピン・気密封止FLSです。『DLP6500』のパッケージは350ピン・セラミックFYEと、203ピン・気密封止FLQです。『 DLPC900』コントローラは、516ピンBGAパッケージで供給されます。「DLP LightCrafter 9000」と同「6500」の各EVMはTI eStoreから供給中です。

TI DLPに関する情報
・『DLP9000』と『DLP6500』の各チップセット製品のPRビデオ を視聴
DLPデザイン・ハウス・ネットワーク を参照
「ライト・コントロール はじめに ページを参照して、DLP テクノロジーによる製品開発を開始

DLP®テクノロジーについて
1996年以来、テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、インテリジェントなディスプレイ技術を含め、世界をリードする、さまざまなディスプレイ機器に採用されており、広範な用途において、色彩、コントラスト、明瞭度、輝度の面で優れた特性を持つ高精細な画像を提供してきました。DLPのインテリジェントなディスプレイ機能は、工業製品を含む、車載、医療、コンシューマ・マーケットなどの分野で広範なアプリケーションへの利用を可能にします。DLPテクノロジー採用のアプリケーションは、デジタル・シネマ用映写機(DLP Cinema®)や、大規模ホール、会議室、教室、ホームシアターなどの施設で使われる大型ディスプレイ機器から、手のひらに乗るサイズのDLP Pico®搭載モバイル機器にまで広がっています。すべてのDLPチップには、毎秒1万回ものスイッチングを行う極小ミラーが敷き詰められています。この高速スイッチング・スピードの利点により、DLPは今までにない新たなアプリケーションを実現します。

DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ(http://www.dlp.com/jp )およびツイッター(www.Twitter.com/TI_DLP )でも発信しています。

※DLPおよびDLP CinemaはTexas Instrumentsの登録商標です。DLP PicoおよびIntelliBrightはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標はそれぞれの所有者に帰属します。