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日本TI、ファンや小型ポンプの騒音発生を抑える業界初の24V正弦波センサレス制御 ブラシレスDCモーター・ドライバを発表

シングル・チップ・ソリューションにより基板実装面積の低減、 設計サイクルの迅速化、可聴ノイズの最大75パーセント低減を実現

2014年10月22日

SCJ-14-085                                                                                            
2014年10月22日

日本テキサス・インスツルメンツは、業界初の24V正弦波センサレスBLDC(ブラシレスDC)モーター・ドライバを発表しました。新製品の『DRV10983』は、制御ロジック内蔵の設定可能な出力電流3Aのドライバで、モーター設計の際に始動の信頼性向上と性能の最適化を迅速に実現できます。また、180度の正弦波センサレス技術を採用し、冷却ファン、シーリング・ファン、送風機やその他の小型機器から発生する騒音を、競合製品に比べて最大75パーセント低減します。製品の詳細やサンプルのご注文に関しては、http://www.tij.co.jp/drv10983-pr-jpをご覧ください。

DRV10983』の特長:
・超低騒音動作: 180度の高性能正弦波センサレス動作と、先進的な始動アルゴリズムにより、競合製品と比較して、動作時の騒音を最大75パーセント低減すると同時に、始動時のクリック/ポップ音を解消。また、ファンの大きな騒音源である純音、高調波成分を最大25dBA低減

・コード・フリー設定:簡単なレジスタ設定により、幅広い種類のモーターの調整が可能で、複雑なマイコンのコーディングやモーターに関する知識を必要とせずに、最適な性能と信頼性の高い始動を可能に

・広範な保護機能: 電圧サージ保護(AVS)、過電圧/過電流/過熱/貫通電流保護、電圧低下ロックアウトや、5ステージのローター・ロック保護などを含む、先進的な保護機能を内蔵し、設計の簡素化とシステムの信頼性向上を実現

・完全集積ソリューション: パワーFET、センサレス制御ロジックや、オプションの3.3Vまたは5Vの100mA降圧型コンバータをシングル・チップに集積しており、基板実装面積とシステム・コストの低減や開発期間の短縮を実現

ツールとサポート
『DRV10983EVM』評価モジュールは、3相BLDCモーター駆動向けのコスト効率の高いセンサレス・ソリューションです。BLDCモーターのほか、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)、回路図、ガーバー・ファイルが付属し、単価(参考価格)99 ドルで供給中です。

パッケージ、供給、価格
『DRV10983』は、8 x 6mmの24ピンHTSSOPパッケージで供給中で、1,000個受注時の単価(参考価格)は1.19ドルです。

DRV10983』と『DRV11873 の特性表

 項目

DRV10983

DRV11873

電源電圧範囲 Vs

8 V ~ 28 V

5 V ~ 16 V

RMS出力電流

2 A

1.5 A

ピーク出力電流

3 A

2 A

内蔵ハーフブリッジ数

3

3

内蔵FETの導通時抵抗(高圧側と低圧側の合計値)RDSON

250 mΩ

450 mΩ

制御インターフェイス

PWM、アナログ、I2C

PWM

その他の特長

100mA降圧型レギュレータ、ローター・ロック保護

5V 20mA LDOレギュレータ、ローター・ロック保護

動作温度範囲

-45 ℃ ~ +125℃

-45 ℃ ~ +85℃

ピン/パッケージ

24HTSSOP

16HTSSOP

1,000個受注時の単価
(参考価格)

1.19 ドルより

0.79 ドルより


TI モーター・ドライバに関する情報
『DRV10983』のサンプルのご注文
・ブログ記事:「3相BLDCモーター向け正弦波センサレス制御機能の簡単な設計手法」 (英語)
・ビデオ:「モーター・アプリケーションにおける電源ポンピング」(英語)
・ビデオ:「『DRV10983EVM』を使って迅速に設計を開始」(英語)
・ビデオ:「『DRV10983』の特長」(英語)
・ブログ記事: 「モーター駆動と制御」(英文)

アナログ製品の情報共有や設計の問題解決には、TI E2E日本語コミュニティのアナログ・フォーラムをご利用ください。

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