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日本TI、FRAMメモリ、柔軟なLCDコントローラや豊富なI/Oで製品開発を簡素化する、超低消費電力マイコンを発表

FRAM不揮発メモリやLCDを、広範なアプリケーションに統合できる、 新しい『MSP430』FRAMマイコン製品とローンチパッドを供給

2014年10月08日

SCJ-14-081                                                                                               
2014年10月8日

日本テキサス・インスツルメンツは、LCDコントローラを統合した業界で最も低消費電力の『MSP430™』超低消費電力マイコン の新しい製品ファミリーと、FRAM不揮発メモリのすべての利点を小さいメモリ容量で提供し、迅速な試作に役立つ、低価格のローンチパッドを発表しました。新しい『MSP430FR4x/FR2x』マイコン製品は、容量性タッチに対応した60本のGPIO(汎用入出力)ピンを提供することから、ホーム・オートメーション・システム、家電製品、リモコン、エネルギーハーベスト等、多くの超低消費電力製品開発時の柔軟性を高めます。

『MSP430FR4x』 シリーズのマイコンは、LCDコントローラを統合した、TIの超低消費電力マイコン製品ラインアップを補完する新製品です。この新しいFRAMマイコン製品を搭載した『MSP-EXP430FR4133』ローンチパッド開発キット には、ソフトウェア設定可能なLCDピンを備えたセグメントLCDドライバを搭載し、ハードウェアのレイアウトの迅速化や簡素化が可能です。また、ローパワー・モードの場合でもLCDのコントラスト・レベルを保持できるチャージ・ポンプも搭載しています。このLCDコントローラは、最大256セグメントのLCDを駆動できることから、パネルメーターや携帯型のヘルスケア/フィットネス機器などに使われる大型ディスプレイもサポートします。TIの低消費電力への継続した取組みが、業界で最も低消費電力のLCDコントローラ内蔵マイコン製品である『MSP430FR4x』の各製品の開発を実現しました。LCD搭載製品の迅速な設計に役立つ『MSP430FR4133』ローンチパッドは供給中 です。

独自の超低消費電力の特長を提供するFRAM不揮発メモリ搭載マイコン製品
TIのFRAMマイコン製品 は、他に例のない書き込み速度と、従来からのフラッシュ・メモリなどの不揮発メモリよりも100億回以上多い書き込み-消去サイクルを提供することから、収集可能なデータ量を指数的に増加させるほか、製品自体よりも長い動作寿命を提供します。FRAMメモリは、各セグメントの事前消去が不要であること、ビットレベルでのアクセスが可能などの特長を提供することから、コード開発を簡略化し、消費電力の追加なしで、一定周期のオンザフライ方式のロギング動作を実現します。また、より簡素で、高速かつ低エネルギーの、ワイヤレスによるファームウェアのアップデートも提供します。さらに、FRAMメモリは組み立てラインでのプログラミング回数を減少させることから、製造コストの低減にも役立ちます。

DLP Design社のCEOであるドン・パワリー氏(Don Powrie)は「柔軟性を備えたTIの FRAMマイコン製品は、FRAM内のあらゆるアドレスでプログラム・メモリとのパーティションが可能なので、ユニークな低価格、小型のe-inkディスプレイ・ソリューションを開発できました。通常このようなRAM容量を実現するには、大型のマイコンが必要になり製品価格が高くなってしまいます」と述べています。

TIの『MSP430FR4x/FR2xFRAMマイコンの特長と利点
新しいマイコン製品ファミリーは16 KBのFRAM不揮発メモリを搭載し、コードの互換性を提供するTIのFRAM製品ラインアップを拡張、開発各社に16 KBから最大 128 KBのスケーラブルなメモリ容量オプションを提供

最大60本のGPIOピンが、設計の簡略化、システムの複雑さの緩和、基板実装面積の縮小を実現

業界で最も低い126 µA/MHz (代表値)の消費電流とLCDに通電したままで1µA未満のスタンバイ時電流を提供

低価格の試作評価キットである『MSP430FR4133』搭載のローンチパッドが、FRAM不揮発メモリ、EnergyTrace™ テクノロジーや統合されたLCDコントローラの迅速、かつ簡単な評価を提供

『MSP430FR4x』を搭載、LCDコントローラや、このデバイスの総合的な設計の柔軟性などを活用し、製品の市場投入期間の短縮に役立つ、 包括的なTI Design を使い、インテリジェント・サーモスタット の設計を迅速に開始

2本のタイマ、10ビットA/Dコンバータ、RTC(リアルタイム・クロック)カウンタ、SPIやI2Cの各通信インターフェイスを統合、システム・コストを削減、製品サイズを縮小

消費エネルギーをリアルタイムでデバッグできるTIの EnergyTraceテクノロジー が、nA~mAレベルの消費電力の解析を実現

より高い書き込み速度、低消費電力と、より高いメモリ信頼性を提供する、より安全な製品向けには、EEPROMを集積した製品も提供

既存のマイコンから『MSP430FR4x/FR2x』マイコン製品への移行を支援する詳細な移行ガイド、アプリケーション・ノートをはじめとした、詳細に渡るリソース群を提供

48ピン~64ピンでLQFPやTSSOP のパッケージ・オプションを供給

価格と供給
現在、『MSP-EXP430FR4133』ローンチパッドはTIの eStore または販売特約店から、単価(参考価格)13.99ドルで供給中です。LCDコントローラを統合した『MSP430FR4x』マイコン製品はサンプル供給中です。『MSP430FR4x/FR2x』製品ファミリーの量産出荷は、2014年11月より、1,000個受注時の単価(参考価格)1.65ドルに予定されています。

MSP430』超低消費電力FRAMマイコン製品に関する情報
TIの 『MSP430』FRAMマイコン製品 の利点
『MSP430』 低消費電力マイコン製品プラットフォームの詳細
TIのマイコン製品で製品設計を開始: www.ti.com/launchyourdesign

TIマイコンを支えるイノベーション
TIは、業界をリードするプロセス技術、独自のシステム構成、IP、専門技術を生かし、20年以上にわたり、超低消費電力マイコン、リアルタイム・マイコンなどの革新的なマイコン製品を提供し続けています。超低消費電力、低消費電力性能、安全通信機能、リアルタイム・コントロール、制御、オートメーション、安全性能向けの充実したマイコン製品を取り揃え、デザイン・ネットワーク・パートナー各社のツール、ソフトウェアやワイヤレス・コネクティビティ・ソリューションおよび技術サポートで、顧客各社の製品の市場投入までの時間短縮に貢献します。

※MSP430、EnergyTraceおよびSimpleLinkはTexas Instruments Incorporatedの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。DLP Design, Inc.は、DLP®製品とは無関係です。