2014年08月28日
SCJ-14-065
2014年8月28日
日本テキサス・インスツルメンツは、急速に成長するPoE(パワー・オーバー・イーサネット)アプリケーションの設計を簡素化する、2層基板によるPoE電力給電装置(PSE)評価モジュールと、新しい『TPS23861』 PoEコントローラをベースにしたTI Designs リファレンス・デザインを発表しました。新製品の高性能4ポート・コントローラとリファレンス・デザインは、PoE対応のネットワーク・ビデオ・レコーダ、IP電話用スイッチ、ワイヤレス基地局などの製品開発期間とコストを大幅に低減します。リファレンス・デザインの詳細についてはhttp://www.tij.co.jp/poedesign-pr-jpをご覧ください。
PoE PSEコントローラの特長
・PoE開発コストを削減: 『TPS23861』評価モジュール は、2層プリント基板上に2個のコントローラと関連回路を搭載しており、複数の基板を使用する際に発生する原材料コストと組み立てコストを削減
・プラグ・アンド・プレイ方式で簡単に操作: 評価モジュールは自動モード動作も可能で、ホストによる制御が不要
・IEEE標準に準拠: 『TPS23861』はニューハンプシャー大学のInteroperability Lab(インターオペラビリティ・ラボ) とSIFOのテストに合格
・熱設計の自由度を向上: 『TPS23861』は、いかなる動作条件下でも400mW未満の消費電力を提供。外付けFETアーキテクチャにより、サイズ、コスト、効率の要件に最適なFET選択が可能
・信頼性の向上: 4点検出機能により、誤始動を防止し、システムの損傷を回避
TI Designsのマザーボードは、オプションの『MSP-EXP430G2』LaunchPadTM (ローンチパッド)とUSB-to-GPIO インターフェイス・アダプタとのインターフェイスが可能で、カスタム電源管理回路のプログラミングと設定を行います。2つのオプション基板はTI eStoreで購入できます。
業界をリードするPoE技術と設計
TIが提供する最先端の半導体製品とシステムに関する広範な知識により、メーカー各社は最終製品向けに高性能PoE製品を迅速に提供できます。TIは、PoETecコンソーシアムとニューハンプシャー大学のPoEコンソーシアムの創設メンバーです。また、IEEEの 802.3bt タスクフォースにおいて、大電力PoE標準の作成でも重要な役割を果たしています。PoEの技術革新に対するTIの取り組みについては、TI のPoEページ やPower House ブログに掲載のIEEE 802.3シリーズ (英語)をご覧ください。
供給、パッケージと価格
『TPS23861』 PoE PSEコントローラは、28ピンTSSOPパッケージで供給され、1,000個受注時の単価(参考価格)は4.10ドルです。『TPS23861EVM-612』評価モジュール は、単価(参考価格)299ドルで供給され、PI Commander GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)がダウンロード可能です。テスト済みの『TIDA-00290』 PoEリファレンス・デザイン もダウンロードできます。
『TPS23861』の特性表
項目 |
TPS23861 |
入力電圧範囲 Vin |
-0.3 V ~ 70 V |
出力本数 |
4 本 |
動作温度範囲 |
-40 ℃ ~ +85℃ |
ピン/パッケージ |
28 TSSOP |
1,000個受注時の単価(参考価格) |
4.10ドルより |
PoEソリューションの関連情報
・TIの包括的なPoEソリューション
・Power House ブログ掲載の IEEE ブログ・シリーズ (英語)のPoEに関連する新しい IEEE 標準規格の解説
・TI Designs PowerLab™ リファレンス・デザイン・ライブラリで、PoEリファレンス・デザインを検索
電源製品の情報共有や設計の問題解決には、TI E2E日本語コミュニティのアナログ・フォーラムをご利用ください。
※ LaunchPadおよびPowerLabはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。