SCJ-14-059                                                                                                  
2014年8月11日

日本テキサス・インスツルメンツは、基板実装面積の低減と電力変換効率の向上を実現する、次世代の集積型3出力同期整流降圧DC/DCコンバータを発表しました。新製品の『TPS65261』と『TPS65262』は、小型のQFNパッケージを採用し、最大96パーセントの電力変換効率を実現しており、デジタルTV、セット・トップ・ボックス、家庭用ゲートウェイとアクセス・ポイント・ネットワーク、ワイヤレス・ルーター、POS機器や監視用機器などに最適です。各製品の詳細と、サンプルや評価モジュールの注文に関してはhttp://www.tij.co.jp/tps65261-pr-jp  と http://www.tij.co.jp/tps65262-pr-jpをご覧ください。

新しいDC/DCコンバータ・ファミリは、セット・トップ・ボックス向けに開発された『TPS65250』 や『TPS65251』などで構成される TIのマルチチャネル同期整流降圧コンバータ・ファミリに追加されます。製品についてはブログの “マルチチャネルDC/DC (POL) ソリューション（英文）”もご覧ください。

『TPS65261』と『 TPS65262』の特長と利点

• 入力電圧範囲が4.5V～ 18Vと広く、5V、 9V、12V、15Vなどの電源バスや電池からの中間バス電圧の供給が可能
• 定周波数のピーク電流モードにより、設計の簡素化とシステムの最適化を実現
• 前世代製品と比較してサイズを44パーセント低減した5 × 5 × 0.9mmの QFNパッケージで提供
• 0.6Vのフィードバック用リファレンスにより、低出力電圧を必要とするプロセッサ製品に対応
• 自動パワーアップ/パワーダウン・シーケンス機能を内蔵し、電源制御を簡単に
• 『TPS65261』は、 出力電流10mA時に82パーセントの軽負荷時変換効率を実現し、定格電流3A/2A/2Aの3出力を提供。パルス・スキップ機能内蔵で、250kHz～ 2MHz の可変スイッチング周波数範囲をサポート。強制連続電流動作向けにはパルス・スキップ機能なしの『TPS65261-1』を提供
• 『TPS65262』は固定スイッチング周波数が600kHzで、定格電流3A/1A/1Aの3出力を提供。出力電流200mAと100mAのリニアLDOレギュレータを内蔵し、基板レイアウトを簡素化。より高い出力電流を必要とするデジタル・マルチメディア機器向けには、出力電流350mAと 150mAの LDOを内蔵した 『TPS65262-1』 も提供

供給、パッケージと価格
新製品の『TPS65261』と『TPS65262』は、32ピンQFNパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価（参考価格）は『TPS65261』が1.90ドル、 『TPS65262』が2.05ドルです。『TPS65261EVM』 や 『TPS65262EVM』など の評価モジュールも提供しています。

『TPS65261』そのほかの特性表

TIの電源製品ラインアップに関する情報
・包括的な電源回路設計を実現する WEBENCH Power Designer　オンライン設計ツール
・電源リファレンス・デザインを収録した PowerLab™ リファレンス・デザイン・ライブラリ
・電源製品の情報共有や設計の問題解決には、TI E2E日本語コミュニティのアナログ・フォーラムをご利用ください。

*WEBENCHはTexas Instrumentsの登録商標です。PowerLabはTexas Instrumentsの商標です。その他、すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。