SCJ-14-041                                                                                              
2014年5月29日

日本テキサス・インスツルメンツは、WPC（ワイヤレス・パワー・コンソーシアム）のQi 1.1規格に準拠し、業界最高の効率を実現する5Wワイヤレス・パワー・レシーバを発表しました。新製品の『bq51020』と『bq51021』は、Qi規格準拠の携帯電話、タブレット、「パワー・バンク」モバイル・バッテリなどの電子機器の充電の高速化、発熱低減、効率向上を実現します。無償サンプルや開発キットの詳細は、http://www.tij.co.jp/bq51020-pr-jpをご覧ください。

量産出荷中の『bq51020』と『bq51021』シングルチップ・レシーバは出力電圧を最大8Vまでプログラム可能で、内蔵のMOSFETにより、既存製品と比較し電力損失を最大50パーセント低減できます。『bq51021』はI²Cインターフェイスを搭載しており、異物検出機能やユニークな『パッド検出』機能の設定が可能で、充電器との調整が容易になり、ユーザーの使用体験を向上します。

『bq51020』と『bq51021』の特長
・高効率、高速、低発熱ワイヤレス充電を実現: 最大96パーセントの電力効率と、可変出力電圧により、競合製品に比べ電力損失を最大50パーセント、温度上昇を35パーセント低減
・シングルチップ5Wレシーバ機能: 整流、安定化、デジタル制御、通信機能を搭載し、Qi 1.1仕様をサポート
・超小型、薄型のソリューション: 3.6 x 2.9 x 0.5mmで75mm²のソリューション・サイズを実現し、インダクタを不要に

新しいレシーバは、TIが2014年2月に発表した、Qi仕様とPMA（Power Matters Alliance）仕様準拠の業界初のデュアル・モード5Wワイヤレス・パワー・レシーバ『bq51221』に続いて発表された製品です。さらに、TIは最近、小型携帯機器やウエアラブル機器向けに『bq51003』2.5Wレシーバも発表しています。また、ワイヤレス・パワー製品設計の迅速化のために、『bq51020EVM-520』、『bq51221EVM-520』、『bq51003EVM-764』評価モジュールも提供しています。

供給と価格
『bq51020』、『bq51021』、『bq51221』、『bq51003』ワイヤレス・パワー・レシーバは量産出荷中で、TIと販売特約店で入手できます。『bq51020』、『bq51021』、『bq51221』は3.6 x 2.9 x 0.5mmの42ピン・チップスケール・パッケージで提供されます。1,000個受注時の単価（参考価格）は2.50ドルからです。低消費電力の『bq51003』レシーバは、1.9 x 3.0mmの28ピン・チップスケール・パッケージで提供され、1,000個受注時の単価（参考価格）は1.30ドルです。

『bq51020』そのほかの特性表

TIのワイヤレス・パワー・ソリューション
・TIの包括的なワイヤレス・パワー・ソリューション製品ラインアップ
・ホワイトペーパー（英文）:『Qi準拠ワイヤレス・パワー・ソリューションの低消費電力ウエアラブル機器への採用』

電源製品の情報共有や設計の問題解決には、TI E2E日本語コミュニティのアナログ・フォーラムをご利用ください。

TIのワイヤレス・パワー製品ラインアップ
TIのワイヤレス・パワー製品ラインアップは、スマートフォン、タブレットなどの携帯型電子機器向けや、充電パッドから自動車、家具向けのワイヤレス電源に至る幅広い用途で、革新的な高効率ワイヤレス充電ソリューションを提供し、設計者の想像力に新たな息吹を与えています。TIは、WPC Qi標準仕様に対応した電源回路の開発に積極的に取り組んでいます。また、TIはA4WP（Alliance for Wireless Power）やPMA（Power Matters Alliance）などのメンバー企業です。

TIのパーソナル・エレクトロニクス向けアナログ製品
TIの広範な電源ICとアナログ・シグナル・チェーン製品は、高性能、低消費電力、高集積を特長としており、革新的で個性的なパーソナル・エレクトロニクス製品の設計を可能にします。TIは、ジェスチャ認識、触覚フィードバック、先進電池充電、オーディオ、ヘルスケア技術などの分野で、未来の技術を創造しています。TIのパーソナル・エレクトロニクス向けアナログ製品の詳細については、パーソナル・エレクトロニクス向けソリューションをご覧ください。

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