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TI、最新のCode Composer Studio IDE v6を発表、新しいApp Center、簡素化されたユーザー・インターフェイス、インテリジェントな学習ツール群などを提供

コード品質の向上、開発期間の短縮を単一のIDEで、 TIの幅広い組込みプロセッサ製品ポートフォリオに渡って実現

2014年05月01日

SCJ-14-032                                                                                              
2014年5月1日
※本資料は4月29日に米国で発表したニュースリリースを記者の皆様のご参考のために翻訳した資料です。内容については英文ニュースリリースが優先することをご了承ください。

テキサス・インスツルメンツは、ソフトウェア開発を簡素化し、関連コストの削減に役立つ複数のリソースを供給する取組みの一環として、最新の Code Composer Studio™ IDE(統合開発環境)  バージョン 6を発表しました。高い実績を持つ、業界標準のEclipseオープンソース・ソフトウェア・フレームワークをベースとしたCode Composer Studio v6は、数々の更新、特長と統合ツール群を提供、より簡素なソフトウェア開発体験を提供します。Code Composer Studio v6 はWindowsとLinux の各オペレーティング・システム上で動作し、数種類の無償オプションを含む、数々の異なるライセンス選択を供給中で、組込みマイコンの設計をより低価格で開始できます。Code Composer Studio v6 は、マイコン製品ARMベースのプロセッサ製品DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)製品 をはじめとしたTIの幅広い組込みプロセシング製品ポートフォリオ に互換性を提供します。

Code Composer Studio v6が提供する新しい特長
Code Composer Studio IDE v6が提供する新しい特長には、使用を簡素化するとともに、開発期間の短縮に役立つ、次のような数種類の更新があります。
- App Center:  最新機能を提供するとともに、追加のTIソフトウェア・パッケージを無償で統合。開発時に必要な機能だけをインストールできると同時に、必要に応じて、その他のアプリケーションを追加できる柔軟性も提供。TI-RTOS、 MSP430Ware™、 C2000™ controlSUITE™、TivaWare™、GUI Composer、Sitara™ 『AM335』プロセッサのPRU(プログラマブル・リアルタイム・ユニット)向けのコンパイラその他のソフトウェア・パッケージを利用可能
- 新しいSimpleモード:  開発各社において、ユーザー・インターフェイスを基本的な機能まで簡素化。このSimpleモードによって、初めて使用する設計者も、開発環境を素早く整え、その後で追加機能を利用可能
- 学習ツール群を強化: Optimizer Assistantや、Ultra-Low Power Advisorをはじめとした学習ツール群が、性能の向上、コードサイズの削減、消費電力の削減などを提供

Code Composer Studio v6のその他の特長と利点
- 既存のGCCコードを活用:  TIが開発し、高度に最適化されたCコンパイラによる Code Composer Studioは、 『MSP430』マイコン製品やARM®向けの複数のGCC(GNUプロジェクトによる無償コンパイラ)の配布項目を統合。 このことで、開発各社は、TIプラットフォームを採用する場合に、既存のGCC用コードの集積を簡単に活用可能
- 最新バージョンのEclipseを使用:  供給される最新の補完製品との間に互換性を確保するとともに、Code Composer Studio v6での動作をより簡単に実現。1,200種類を超えるサードパーティのプラグインが、静的なコード解析、ソースコードのバージョン管理、モデリングやスクリプト開発などを含む、製品開発をサポート。開発各社は、Eclipse環境に追加された1,000件を超える最新の機能や能力 にアクセス可能
- 新しく統合されたEnergiaオープン・ソース・ソフトウェア・フレームワークの利点を活用:  Energiaは、わかりやすいAPI群、抽象化され、直覚的に理解しやすいライブラリ群、それに活発なコミュニティを提供。マイコンベースのプロジェクトやアプリケーションの開発を簡単に開始することが可能。ユーザーは、その後、Energia 開発環境から、全機能内蔵のCode Composer Studio IDEに移行し、コードのデバッグや、その他のTIソフトウェア・パッケージの利用が可能
- 設計とトラブルシュートを迅速化: より優れたコード開発環境と、コード・コンプリーション、コード・フォールディング、ソース変更のローカル・ヒストリ、マーカーや、ソースの複数行への複数タスクの体系化をはじめとした数々の特長を備えた先進のエディタが、設計とトラブルシュートを迅速化
- マルチプロセッサのデバック機能: TIのKeystoneプロセッサなどのマルチコアのステータスと情報をインテリジェントに管理、個々のコアが独立したデバッガを必要な場合に発生する混乱を回避
- 主要なタスクを自動化: コード認証やプロファイリングをはじめとしたデバッグ・サーバー用のスクリプト・インターフェイスによって、主要なタスクを自動化

価格と供給
現在、デバッグ・インターフェイスを統合した開発ボード、または単価(参考価格)79ドルと超低価格のXDS100 デバッグ・プローブ での使用向けの、無償ライセンス版のCode Composer Studioを供給中です。 『MSP430』 のユーザー向けには、16KBまでのコードサイズに限定されたTIコンパイラの制限付き無償ライセンス版、またはコードサイズの限定のないGCCコンパイラ付きの無償ライセンス版を供給中です。TIのすべての組込み用プロセッサ製品向けのフル・プラチナ・ライセンスは、単価(参考価格)495ドルで供給中です。JTAGデバッガが不要な、LinuxやAndroidのアプリケーション開発各社向けには、無償でCode Composer Studio v6を供給します。ダウンロードはこちらから可能です。

※ C2000、MSP430、MSP430Ware、controlSUITE、TivaWareおよびCode Composer StudioはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。