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日本TI、高品質で安定なMainline Linuxカーネルをベースとした初のSitara SDK(ソフトウェア開発キット)を発表

Mainline Linuxカーネルのサポートにより、 最新のデバイスおよび機能への切れ目のないアクセスと簡単な移行を実現提供

2014年04月02日

SCJ-14-026                                                                                                
2014年4月2日

日本テキサス・インスツルメンツは、高品質で安定なMainline Linuxカーネルをベースとした初の新しいTI SDK(ソフトウェア開発キット)、「Sitara™ Linux ソフトウェア開発キット 」を発表しました。このMainline Linux カーネルをサポートしたことで、TIの Sitaraプロセッサ製品は、最新のデバイス、機能群やバグフィックスなどへの継続したアクセスを提供します。

Mainline Linuxへの移行による利点
TIの新しいSitara Linux SDKは、Sitaraプロセッサ製品を使用する開発各社に、堅牢かつ安定なMainline Linuxカーネルを提供します。TIでは高品質を確保するために、Kernel.org コミュニティと協働して、厳しい受け入れ基準でコードの再検証を行います。またTIでは、安定性を保証するため、このLinuxカーネルに対して、顧客各社の多様な使用条件やアプリケーションに渡るストレス・テストを継続して実施します。

TIがMainline Linux カーネルをサポートしたことで、顧客各社は、最新のデバイス、機能群やバグフィックスなどへの継続したアクセスが可能になります。顧客各社は、定期的に追加される更新の利点を得ることができ、従来バージョンからの移行が簡単になります。顧客各社には、既存の特長や機能群を維持できる、一貫した開発体験を提供します。また、TIでは、顧客各社の移行手続きの意志決定に役立つ、読みやすい変更記録とリリース・ノートを作成し、http://www.tij.co.jp/linux から提供します。

LTSLong-term stable)カーネルのサポート
これまで、TIはKernel.orgコミュニティの10大コントリビューターの1つであり、Mainline Linuxへの投資とKernel.org コミュニティとの協働を継続し、TIのSDK内でのLTS(Long Time Stable: 長期的に安定した)カーネル群を毎年サポートし、顧客各社に最新の更新とバグフィックスへのアクセスを提供します。2014年の LTSカーネルをベースにしたTIの Sitara Linux SDKは、2014年第4四半期にリリースされる予定です。

供給について
最新のMainline Linux カーネルをサポートするTIの Sitara Linux SDK 7.0は、 現在、ダウンロードによる供給中です。TIでは、迅速な開発開始に役立つPRビデオトレーニングホワイトペーパー(英語)も提供中です。このSDKは、現行のSitara 『AM335x』プロセッサ製品 との間に互換性を提供します。TIの Sitara 『AM4x』と 『AM5x』 の各プロセッサ製品、ARM® コア群をベースにしたTIの KeyStone™マルチコアSoC(システム-オン-チップ)をはじめとした、Linuxソフトウェアがサポートする今後のTIのデバイス群は、単一カーネルでのサポートが継続され、その他の製品ポートフォリオに対してLTSの利点をさらに拡張します。

Mainline Linuxに関する情報
-TIのMainline Linuxのページ:http://www.tij.co.jp/Mainline
- TIの Mainline Linux ホワイトペーパー(英語)
- TIの Yocto プロジェクト・ホワイトペーパー(英語)
- TIの Linaro ホワイトペーパー(英語)
- 新しいSitara SDKについての ツール・インサイダー blog ポスト (英語)を参照
- Kernel.org のページ

※SitaraおよびKeyStoneはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。