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ニュースリリース

DLP Cinemaテクノロジー採用のデジタル・シネマ・プロジェクタの通算販売台数が10万台を突破

フィルムからデジタル・シネマへの移行を促進

2014年04月02日

SCJ-14-025                                                                                               
2014年4月2日

テキサス・インスルメンツは、DLP Cinema®テクノロジーを採用した映画館のスクリーン数が、全世界で10万台を突破したと発表しました。アートシアターからシネマ・コンプレックスに至るまで、全世界の映画館スクリーンの10のうち8以上がDLP Cinemaに移行し、大スクリーンでの映画鑑賞を可能にしています。

全米劇場所有者協会(NATO)理事長兼CEOのジョン・フィシアン氏(John Fithian)は「デジタル・シネマ革命により、世界中の映画の上映品質と均一性のレベルが向上し、映画の製作者が意図した映像を忠実に上映することが可能になりました」と述べ、さらに「NATOと、全世界の会員企業を代表して、TI DLP Cinemaチームと、その顧客企業であるBarco、Christie、NECに対し、映画館業界への貢献に感謝の意を表したいと思います」と語りました。

DLP Cinemaテクノロジーの利点

・監督やコンテンツ製作者: デジタル3D、ハイフレームレート(HFR)などの臨場感溢れる品質と機能により、デジタル・シネマはアーティストのビジョンを実現する新しい時代の幕を開きました。DLP Cinemaテクノロジーがもたらす高速性能(144Hz)と高輝度により、映画産業はホーム・エンターテインメントなどに比べ、一歩先を行く品質と機能を提供しています。

・映画製作会社: 封切りから最終上映日まで、映画などの上映品質を均一に保つことが可能になります。最も重要なのは、DLP Cinemaテクノロジー採用プロジェクタは、デジタル・シネマ・イニシアチブ(DCI)の基準に準拠しており、多様な光源の利用が可能なことです。これにより、カラー再生レベルが向上し、各種の受賞実績に繋がりました*。

・映画の観客: デジタル・シネマは、ホームシアターやモバイル機器の可能性をはるかに超えるビジュアル体験を提供します。DLP Cinemaテクノロジーは、すべてのIMAX® デジタルや、高品質大型スクリーンでの上映に使用できます。さらに、AR(仮想現実)、双方向機能、ホログラフィック・スタイルの上映の可能性も提供します。

TIのDLP Cinema &プロフェッショナル・ディスプレイ、DLPフロント・プロジェクション・プロダクツのマネージャのデーブ・ダンカン(Dave Duncan)は、「今回、10万の大台に達したことにより、世界のほぼすべての映画館で映画製作者の真のビジョンが現実のものになっています」と述べ、さらに、「DLP Cinema部門にとって本当に祝福すべき事実は、10年以上にわたる開発と技術革新の成果を、今日では数百万にのぼる観客が楽しめるようになったことです」と語りました。

小型スクリーン向けのS2Kモデルから、高品質大型スクリーン向けのenhanced 4Kモデルに至るまで、DLP Cinemaテクノロジーが全世界のプロジェクタで採用されており、今回の10万の大台達成は、映画のデジタル時代の幕開けを意味しています。Theatre Distribution Listデータベースによれば、2013年3月1日から2014年3月1日までの間に、全世界のDLP Cinemaスクリーンの新規設置台数は21,927件に達しました。この期間に新規設置台数が最大だったのはアジア太平洋地域で8,780件(38パーセント増)で、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域が6,474件で2位でした。さらに、ラテンアメリカ地域は3,766件で、成長率が75パーセントと極めて高い率を記録しました。DLP Cinemaテクノロジー採用のIMAXデジタル・スクリーン設置台数は、全世界で692に増加しています。うち、北米地域が354、その他の地域が338です。

DLP Cinemaテクノロジーの詳細に関しては、www.DLP.com/Cinemaをご覧ください。

*注:  映画芸術科学アカデミー(A.M.P.A.S®)は、色彩の再現性の高さを評価し、DLP Cinemaの技術陣に2009年アカデミー科学技術賞を授与しました。TIのDLP Cinemaプロジェクタの新たな設計と技術の向上により、映画の正確な色再現能力を実現し、デジタル技術による中間プレビューを可能にした実績が評価され、D.スコット・デワルド(D. Scott Dewald)、グレッグ・ペティット(Greg Pettitt)、ブラッド・ウォーカー(Brad Walker)、ビル・ワーナー(Bill Werner)が受賞しました。

TIDLP製品について
1996年以来、テキサス・インスツルメンツの数々の受賞実績を持つDLPテクノロジーは、世界をリードする、さまざまなディスプレイ機器に採用されており、産業、車載、医療、双方向ディスプレイなどの広範な用途で、色彩、コントラスト、明瞭度、輝度の優れた高解像度画像を提供してきました。DLPテクノロジーは映画館(DLP Cinema)や、大規模ホール、会議室、教室、ホームシアターなどで使用されています。DLP Pico搭載のモバイル機器により、手のひらサイズのデバイスからの画像ディスプレイが可能になります。すべてのDLPチップセットには、スイッチのオン/オフを最大で秒あたり1万回行う、一連の極小ミラーが敷き詰められています。

*DLP、DLPロゴはテキサス・インスツルメンツの登録商標です。
*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。