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日本TI、画期的なセンサレス・モーター制御テクノロジInstaSPIN-FOCの発売1周年を記念して、さらに設計を簡素化、効率を向上するソフトウェア・アップデートを発表

TIの『C2000』Piccoloマイコンによるモーター制御テクノロジによる、 1周年記念のプレゼント・キャンペーンを実施

2014年03月05日

SCJ-14-016                                                                                                 
2014年3月5日

日本テキサス・インスツルメンツは、革新的なTI InstaSPIN™-FOC (フィールド・オリエンテッド・コントロール)モーター制御テクノロジの複数の新しいMotorWare™ ソフトウェア・アップデートを提供するとともに、発売1周年を記念して評価キットのプレゼント・キャンペーンを実施することを発表しました。画期的なモーター制御テクノロジであるInstaSPIN-FOCを使うことで、あらゆる種類の三相同期/非同期モーターを識別し、広範囲におよぶ速度や負荷への調整や制御を数分で実現し、モーター制御システム設計の作業負荷を低減します。また特定の 『C2000™』 Piccolo™ 32ビット・マイコン のROM(読み出し専用メモリ)に内蔵された TIのセンサレス・オブザーバー・ソフトウェア・アルゴリズムであるFAST™ (磁束、角度、速度、トルクの頭文字)を使うことで、メカ式の回転センサが不要となり、システム・コストの削減、動作性能や信頼性の向上を提供します。

 

TI の InstaSPIN モーター技術のマーケティング・マネージャのクリス・クリアマン(Chris Clearman)は、次のように述べています。「InstaSPIN に関するお客様の反応はとても高いです。懐疑的から魅力的に感じていただく反応の変化を、数分のデモで見てきました。多種多様なアプリケーションで使われるモーター制御をようやく最適化することができたことを、我々チームとして誇りに感じています」

InstaSPINテクノロジの利点

-設計期間を数カ月短縮
-メカ式のエンコーダに近い性能を実現
-すべての種類の三相モーターに適合
-オフラインの試運転でモーターの識別と調整を実行
-他のセンサレス制御手法に伴う、起動時の問題を解決
-最大効率を実現するモーター・サイズを選定可能
-PowerWarp™ モードによる誘導モーターの大幅な省エネを実現
-MotorWare ソフトウェア環境による、評価と開発を迅速化
-多様なアプリケーションで作動中 (詳細はこちら

この1年で様々な新機能が追加され、進化を続けるInstaSPINソリューション
既存のIC製品とモーター・キットで動作する最も大きなMotorWareのアップデートは、非同期インダクション・モーター向けに強化した、モーター・パラメータ識別機能です。過去に発表された追加機能と、今後発表予定の機能は、こちらからご参照ください。

TI  InstaSPIN-FOCテクノロジを採用したお客様各社のコメント
Contronics社のフランク・バッカー氏(Frank Bakker)は次のように述べています。「InstaSPIN-FOCを搭載したモーター・コントローラであるCoMoCo製品は、接続されたあらゆる電気モーターの検出と較正を実行します。この製品は換気製品向けには、センサを使用せずに、回転数の制御ではなく、圧力の変動に関わらず空気の流れを一定にする動作を提供します。またコンベア製品向けには、自動的にエネルギー削減できるポイントを自動的に検知し、省エネを実現しています」 ビデオ(英語)

e-Traction社のギールト・クワインテンバーグ氏(Geert Kwintenberg)は次のように述べています。「当社での、InstaSPIN-FOCを使った最近の成功事例は、e-Buszプロジェクトで行ったスターター・ジェネレータの開発でした。この製品を搭載したシリーズ式ハイブリッドバスは、完全な電気自動車の走行を求められる特別排ガス規制地域であるロッテルダムで、通常運行されています。この地域の外に出ると、InstaSPIN-FOCが制御する電気モーターでディーゼル・エンジンを始動し、その後は発電機として動作して、バッテリーを再充電します。当社はInstaSPIN-FOCのおかげで、このソリューションを最小限の設計作業で実現し、競合製品と比較して、メンテナンス不要、高効率、静音、かつ迅速に始動するソリューションを構築できました」 ビデオ(英語)

Gazelle社のアーウィン・バン・ノレル氏(Erwin van Norel)は次のように述べています。「InstaSPIN-FOCは、モーター回転制御の高度な専門知識がなくても、すぐにモーター・ドライブの始動と回転を実現できました。非常に多種に渡る型式のモーターの制御を、比較的少ない作業で実現できました」ビデオ(英語)

低価格の評価・開発キットを提供
TIのInstaSPIN テクノロジの評価と開発を開始できる、低価格のツール群を供給中です。
発売1周年を記念して、このページのオンライン・アンケート(英語)にご協力いただいたお客様に、抽選で参考価格699ドル相当までの『C2000』InstaSPIN用のツールが当たる特別キャンペーンを行います。 ツールには、50V/3.5Aで『DRV8312』搭載の 『DRV8312-69M-KIT』、 24V/10Aの『TMS320F28027F』 ローンチパッドと『DRV8301』 ブースタパックのバンドル製品である『LAUNCH-F28027F-BOOST-DRV8301』、60V/40Aで『DRV8301』搭載の『DRV8301-69M-KIT』、350V/10Aの高電圧キット『TMDSHVMTRINSPIN』があります。

また、 『TMDSCNCD28069MISO』(参考価格99ドル)と、『TMDSCNCD28027F』(同 69ドル)の2種類のcontrolCARD製品を個別に供給中です。また、これらのcontrolCARDは、6~350Vで最大出力電流40Aの互換性のある複数のモーター評価キット製品にも付属します。2014年内には、複数の新型『C2000』ローンチパッド、controlCARD、モーター・キットが発売される予定です。

価格と供給について
現在、TIのInstaSPIN-FOCと InstaSPIN-MOTIONは、TIの各々に対応した 『C2000』 Piccolo マイコン製品に内蔵して供給中です。単価(参考価格)は4ドルから12ドルに設定されています。

TIマイコンを支えるイノベーション
TIは、業界をリードするプロセス技術、独自のシステム構成、IP、専門技術を生かし、20年以上にわたり革新的なマイコン製品を提供し続けています。『MSP430™』超低消費電力マイコン、『C2000™』リアルタイム・マイコン、Tiva™ ARM®マイコンならびに、ヘラクレス(Hercules™)セーフティARMマイコンなど充実したマイコン製品を揃えています。さらにデザイン・ネットワーク・パートナー各社のツール、ソフトウェアやワイヤレス・コネクティビティ・ソリューションおよび技術サポートで、顧客各社の製品の市場投入までの時間短縮に貢献します。

※ InstaSPIN、C2000、Piccolo、MSP、Tiva、HerculesおよびMotorWareはTexas Instruments Incorporatedの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。