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日本TI、企業サーバー、ストレージ、ルーター・ システム向けに、業界初のSAS-3リピータを発表

新マルチプロトコル・シグナル・コンディショナ、 信号伝送距離を倍増、消費電力を35%低減

2014年02月05日


SCJ-14-008

2014年2月5日

日本テキサス・インスツルメンツは、SAS-3(シリアル・アタッチドSCSI)プロトコルを駆動可能な業界初のシグナル・コンディショナを発表しました。新製品の『DS125BR800A』マルチプロトコル・リピータは、最新のSCSI標準の高速データ・レートをサポートするとともに、データセンタで使用されている既存の3Gbps、6GbpsのSASリンクレートとも互換です。また、第1世代、第2世代、第3世代のPCIe(PCI Express)、1.5Gbps、3Gbps、6GbpsのSATAインターフェイス標準もサポートします。柔軟性が高いことから、この製品一つだけで最大12.5Gbpsのデータ・レートの複数プロトコルへの対応が可能になります。製品の詳細と無償サンプルのご注文については、http://www.tij.co.jp/ds125br800a-pr-jpをご覧ください。

8チャネル内蔵、単一方向『DS125BR800A』は、リンク・トレーニング・プロトコルのシームレスな管理を実現すると同時に、現行のソリューションと比較して、消費電力の35パーセント低減と信号伝送距離の倍増を実現します。追加のSAS-3マルチプロトコル・リピータは、2014年内に供給開始の予定です。こうしたSAS-3向け新製品は、TIの包括的なリピータとリタイマ製品ファミリに新たに追加された製品で、高速企業サーバー、ストレージ、ルーター機器で挿入損失、ジッタ、反射、クロストークなどが原因で発生する信号障害の解消を可能にします。

DS125BR800A』の特長:

  • 業界最高のシグナル・コンディショニング性能: 24dB入力イコライザと、12dB出力デエンファシスにより挿入損失を補償し、伝送距離をFR-4で最大30インチ、銅ケーブルで最大8mまで延長
  • 業界最小の消費電力とシステム・コスト: 単一電源動作をサポートし、消費電力をわずか65mW/チャネルに抑えるとともに、外部リファレンス・クロックや電源フィルタを不要にし、コストを低減
  • 優れた使いやすさ: ピン設定、SMBus経由、EEPROMからの直接ロードなどの複数の設定オプションを利用可能で、ソフトウェアのプログラミングを不要にするとともに、各製品のフロースルー・ピン配置により基板レイアウトを容易に

ツールとサポート
『DS125BR800AEVM』評価モジュールを単価(参考価格)499ドルで供給中です。基板のシグナル・インテグリティの検証、製品のシグナル・コンディショニング機能の評価に役立つEVMユーザーガイド(英語)とIBIS-AMIモデルも同梱しています。

TIのシグナルチェーン・ソリューション
『DS125BR800A』8チャネル内蔵、単一方向シグナル・コンディショナと、『TLK10034』 10Gbps SerDes、『DS125DF410』リタイマ、『DS80PCI800』PCIeリピータ、『LMK03806』クロック・ジェネレータ、『LM75A』『TMP75』温度センサの組み合わせにより、堅牢なシステム・ソリューションの開発が可能になります。

供給、パッケージ、価格
『DS125BR800A』は 10 x 5.5mmの54ピンQFNパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は7.45ドルです。

TI シグナル・コンディショニングIC に関する情報

DS125BR800A』の特性表

 項目

 DS125BR800A

 電源電圧

 2.5 V または 3.3 V

 内蔵チャネル数

 8

 入力信号レベル

 AC結合

 CML

 入力信号コンディショナ

 イコライザ

 出力信号レベル

 AC結合

 CML

 出力信号コンディショナ

 デエンファシス

 ピン/パッケージ

 54WQFN

 動作温度範囲

 -40 ℃ ~ +85℃

1,000個受注時の単価(参考価格)

 7.45ドルより

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