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日本TI、エネルギー効率を向上する 次世代PFC(力率補正)コントローラを発表

8ピン・パッケージで、連続導通モードを採用 0.95超の力率を実現し、シャント抵抗の電力損失を50パーセント低減

2013年12月04日

SCJ-13-111

2013年12月4日

日本テキサス・インスツルメンツは、連続導通モードで動作し、スイッチング周波数を業界で最も広い範囲でプログラム可能なPFC(力率補正)コントローラを発表しました。新製品の『UCC28180』8ピンPFCコントローラは、産業機器、サーバー用電源、エアコン、照明機器、民生機器、ホーム・オフィス向け電子機器などの数多くの汎用入力AC/DCアプリケーションで、既存製品に比べて消費電力を半減すると同時に、0.95超の力率補正を実現します。製品の詳細、無償サンプルと評価モジュールのご注文についてはhttp://www.tij.co.jp/ucc28180-pr-jpをご覧ください。

『UCC28180』は、スイッチング周波数のプログラムが可能なことからサイズ、コスト、効率の最適化を実現します。さらに、前世代製品と比較してシャント抵抗のサイズを半減するとともに、 AC入力電流の全高調波歪み(THD)を5パーセントに低減します。

UCC28180の主な特長

  • 業界で最も広範な用途: 18kHz ~ 250kHzの広い範囲でスイッチング周波数のプログラムが可能なほか、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)、 GaN(窒化ガリウム)、SiC(炭化ケイ素)、Si(ケイ素)MOSFETの使用も可能なことから、部品点数の低減と効率の向上を実現
  • 業界最小の消費電力: 電流検出スレッショルドを低く設定していることから、シャント抵抗のサイズ低減が可能で、THDを低く抑えながら、前世代製品に対し消費電力を半減
  • 高い信頼性: ソフト過電流、サイクルごとのピーク電流制限、出力オープンループ、過電圧/ピン開放検出などの豊富な保護機能により、電源システムの部品を保護
  • 可聴ノイズを最小化: 出力電圧が安定化レベルを超えた場合に、より高速なループ応答が可能で、過電圧保護動作時にPWM出力の突然のシャットオフによって発生する磁気部品からの可聴ノイズを最小化

『UCC28180』は、『UCC28950』『UCC28250』『UCC25600』などのTIのすべてのDC/DCコントローラや、モーター制御、照明ソリューションとの間でシームレスに動作し、幅広い用途で高い信頼性、高効率、低コストの電源設計を実現します。

供給と価格
『UCC28180』PFCコントローラは、8ピンSOICパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は、0.85ドルです。『UCC28180EVM-573』 360W PFC評価モジュール は、TIの eStoreから単価(参考価格)99ドルで入手可能です。

UCC28180の特性表

 項目

 UCC28180

 UVLOスレッシュホールド on/off

 11.4V / 9.7 V

 電源電流

 7 mA

 リファレンス電圧精度

 2 %

 デューティサイクル(max)

 96 %

 ピン/パッケージ

 8SOIC

 動作温度範囲

 -40 ℃ ~ 125 ℃

 1,000個受注時の単価(参考価格)

 0.85 ドルより

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