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日本TI、業界初の同時サンプリング機能付き デジタル電流センサ/電圧モニタを発表

通信機器向けに高速、高精度電力モニタを実現

2013年10月10日

SCJ-13-092

2013年10月10日

日本テキサス・インスツルメンツは、同時サンプリング機能とSPIインターフェイスを備えた、業界初のデジタル電流センサ/電圧モニタを発表しました。新製品の『LMP92064』は2つの12ビットA/Dコンバータ・チャネルを内蔵し、電圧と電流データを同時にキャプチャできます。また、SPIインターフェイスは最大20MHzのデータレートでリアルタイム・データ伝送が可能です。これにより、『LMP92064』は市販製品の中で、最高精度の電力計測を実現します。『LMP92064』の主な用途は、通信、サーバー、中央局向け機器など、正確な電力モニタが必要な通信インフラ機器です。製品の詳細は、http://www.tij.co.jp/lmp92064-pr-jp をご覧ください。

 LMP92064主な特長

  • 業界をリードする精度: 同時サンプリング機能とともに、±15μV(typ)の入力オフセット電圧と、±0.75パーセント未満の最大ゲイン誤差を提供していることから、競合製品と比較し、比類のない高精度を実現
  • 最速の変換レート: 変換レートは競合製品の19倍の125kSPSで、電力変動計測の精度向上を可能に
  • より高い帯域幅: 4線SPIインターフェイスにより、最大20MHzと、競合製品のI2Cインターフェイスの6倍の高速データレートで通信が可能
  • 絶縁バリア・インターフェイスの実装が容易: 単一方向の入出力ラインにより、『ISO7141CC』4チャネル・デジタル・アイソレータなどのアイソレーション・デバイスとのインターフェイスが簡単

パッケージ、供給、価格
『LMP92064』は5 x 4mmの16ピンWSONパッケージで供給中で、1,000個受注時の単価(参考価格)は1.99ドルです。

ツールとサポート
『LMP92064』電流シャント・モニタの機能の迅速な評価を可能にする『LMP92064』評価モジュール(EVM)を供給中です。評価モジュールにはデバイス性能の設定と監視を可能にするUSBインターフェイスとソフトウェアが同梱されています。

ノード数やデバイス数の制限なしで、基本的な回路からアーキテクチャが複雑な高度な回路に至るまで、幅広い回路の設計、試験、故障診断を可能にするSPICEモデルも供給中です。

『LMP92064』はTIのハイサイド(高電圧側)とローサイド(低電圧側)アプリケーション向けの、最大+80Vから最小-22Vまでの幅広い同相モード電圧をサポートする電流センス・アンプ 製品ラインアップに新たに追加された製品です。

LMP92064』の特性表

項目

LMP92064

電源電圧範囲 Vs

4.5 V ~ 5.5 V

小信号帯域幅(typ)

0.07 MHz

入力オフセット電圧(typ)

±15μV

入力オフセット・ドリフト(typ)

±0.28μV/℃

ゲイン

25 V/V

ゲイン誤差

0.75 %

同相モード範囲

-0.2 V ~ +2 V

その他の特長

ローサイドの計測に対応

I2Cインターフェイス

双方向

なし

警報機能

なし

ローサイドへの対応

可能

ピン/パッケージ

16WSON

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +105℃

1,000個受注時の単価
(参考価格)

1.99ドルより

TIの電流センス製品ラインアップに関する情報は、こちらからも参照できます。

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