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日本TI、最速の自動極性訂正機能を備えた RS-485トランシーバを発表

低消費電力で、eメータ、産業機器の信頼性を向上

2013年10月02日

SCJ-13-088

2013年 10月2日

日本テキサス・インスツルメンツは、最速の自動バス極性訂正機能を備えた低消費電力の半二重RS-485トランシーバを発表しました。eメーター・ネットワーク、DMX512ネットワーク、産業用オートメーション、HVAC(冷暖房空調)システム、プロセス制御機器などの産業機器では、システム故障につながる配線ミスが発生しがちです。こうした配線ミスの迅速な訂正機能がないと、大規模ネットワークの場合には、生産の遅延による大幅な売上高の低下を招く恐れがあります。新製品の『SN65HVD888』は、ホットプラグ時に、競合製品と比較して80パーセントも高速なクロスワイヤ訂正機能を提供し、76ms未満のバス・アイドル時間で、バス極性の検出と訂正を行います。製品の詳細と無償サンプルのご注文に関しては、http://www.tij.co.jp/sn65hvd888-pr-jpをご覧ください。

『SN65HVD888』は、標準的な8ピンSOICパッケージで供給されるため、プリント基板の再設計が不要で、標準的なRS-485デバイスをアップグレードする際に、堅牢性と信頼性を向上します。さらに、バス上で最大256本のノードをサポートし、リピータを不要にします。

SN65HVD888』の主な特長

  • 静電気放電(ESD)耐性と電気的高速過渡(EFT)耐性の向上: 接触放電は±12kV IEC61000-4-2、電気的高速過渡耐性は+4kV IEC61000-4-4で、競合製品に比べノイズの多い環境で信頼性を向上
  • 最高の過渡放電耐性: レシーバ・ヒステリシスが60mVと競合製品と比較して15パーセント高く、バス配線上のノイズに対する耐性を向上
  • 業界最速の訂正動作: 競合製品と比較して、極性訂正が80パーセントも高速で、最短時間でシステム機能の正常化が可能
  • 最小の消費電力: 静止電流と待機時電源電流が低いため、電池駆動機器に最適

ツールとサポート
デバイスの性能評価、『SN65HVD888』を使ったデータ伝送システムの迅速な開発と解析のサポートのためのRS-485半二重評価モジュール を単価(参考価格)49ドルで供給中です。

供給と価格
『SN65HVD888』は標準的な8ピンSOICパッケージで供給中で、1,000個受注時の単価(参考価格)は1.10ドルからです。

SN65HVD888』の特性表

項目

SN65HVD888

電源電圧 (nom)

5 V

ESD

16 kV

電源電流 Icc(max)

0.9 mA

フェールセーフ

なし

絶縁機能

なし

同相電圧範囲

-7 V ~ +12 V

ノード数

256

通信方式

半二重

フォールト・
プロテクション

-18 V ~ +18 V

内蔵レシーバ数

1

内蔵トランスミッタ数

1

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +85℃

ピン/パッケージ

8SOIC

1,000個受注時の単価
(参考価格)

1.10 ドルより

TIの RS-485 製品ラインアップの詳細は、こちらからも参照できます。

TIの産業機器向けアナログ製品
産業機器向け半導体で業界をリードするTIは、スマート・グリッド、ファクトリ・オートメーション(FA)、高電圧電源、LED照明、制御など、広範な用途向けに多様なアナログIC製品ポートフォリオを提供しています。TIのデータ・コンバータ、アンプ、インターフェイス、アイソレーション、クロック、電源IC製品は、お客様の製品の差異化を可能にし、さらに、TIのソフトウェア、設計支援ツール、リファレンス・デザインは、設計サイクルの簡素化と迅速化を実現します。TIのアナログ製品は、産業機器の安全性、効率、信頼性を向上します。詳細については、http://www.tij.co.jp/industrial をご覧ください。

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