2013年09月25日
SCJ-13-086
2013年 9月25日
日本テキサス・インスツルメンツは、WPC(ワイヤレス・パワー・コンソーシアム)1.1仕様をサポートする、次世代ワイヤレス・パワー伝送ICを発表し、業界をリードする電源管理製品ラインナップをさらに拡充しました。新製品の『bq500212A』トランスミッタは、すでに量産出荷中で、競合製品に比べ部品点数を3分の1に低減できます。この新製品により、USBポートまたは5Vの電源アダプタを電源とするWPC Qi標準準拠のワイヤレス充電パッドや充電ステーションの製品開発期間の短縮が可能になります。サンプルや評価開発キットのご注文に関しては、http://www.tij.co.jp/bq500212a-pr-jpをご覧ください。
Qi準拠充電ステーションの普及により、Qi対応のスマートフォン、スマートウォッチなどの多くの携帯型民生用電子機器で、充電状態の長時間維持が可能になっています。ワイヤレス充電の性能確保のために、Kickstarter主導のAGENTスマートウォッチ開発プロジェクトなど、TIの『bq500212A』トランスミッタや『bq51050B』レシーバなどの bqTESLA™ワイヤレス・パワー製品を採用した製品が次々に登場しています。
Secret Labsの創業者、クリス・ウォーカー(Chris Walker)氏は「AGENTスマートウォッチ製品には防水性が求められます。また、ユーザーのためには、日々の充電アダプタへの接続を不要にする必要があります」と述べ、さらに「TIのワイヤレス・パワー製品により、付属品やその他のQi準拠充電パッド上にAGENTスマートウォッチを時折、ただ簡単に置くだけで、バッテリーを満充電状態に保つことが可能になります。コードも不要で、煩わしさからも解放されます」と語りました。
『bq500212A』の主な特長
TIのワイヤレス・パワー製品ラインナップ
TIのワイヤレス・パワー製品ラインナップは、スマートフォン、タブレットなどの携帯型電子機器向けや、充電パッドから自動車、家具向けのワイヤレス電源に至る幅広い用途で、革新的な高効率ワイヤレス充電ソリューションを提供し、設計者の想像力に新たな息吹を与えています。TIは、WPC標準のほか、A4WP(Alliance for Wireless Power)やPMA(Power Matters Alliance)などのワイヤレス・パワー仕様に対応した電源回路の開発に積極的に取り組んでいます。TIの『bq5101x』集積型レシーバは、安定化したDC出力と、トランスミッタに対するデジタル制御フィードバックを提供します。また、『bq500xx』ファミリのワイヤレス・パワー・トランスミッタは、レシーバへの高効率電力伝送を実現します。
供給と価格
『bq500212A』ワイヤレス・パワー・トランスミッタは、7 mm角の48ピンQFNパッケージで量産出荷中で、TIと販売特約店から供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.78ドルです。
『bq500212A』の特性表
項目 |
bq500212A |
トランスミッタ電力クラス |
5 W |
トランスミッタ電源電圧 (typ) |
5 V |
準拠 |
WPC 1.1仕様 |
マルチコイル、フリー・ ポジショニング |
未対応 |
その他の機能 |
Dynamic Power Limit Foreign Object Detection |
ピン/パッケージ |
48VQFN |
動作温度範囲 |
-40 ℃ ~ +110℃ |
1,000個受注時の単価(参考価格) |
2.78ドルより |
TIのワイヤレス・パワー・ソリューション、アプリケーション・ノート、評価モジュールに関する情報
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※ Dynamic Power LimitおよびbqTESLAはTexas Instrumentsの商標です。その他、すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。