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日本TI、4K放送用ビデオ・システム向けに 業界初の12G Ultra HD-SDIリクロッカを発表

4チャネル内蔵、1本の同軸ケーブルで60Hzの4Kビデオ伝送を実現 サンプル出荷中

2013年09月13日

SCJ-13-084

2013年 9月13日

日本テキサス・インスツルメンツは、シグナル・コンディショニングを内蔵した、業界初の12G Ultra HDシリアル・デジタル・インターフェイス(SDI)リクロッカを発表しました。新製品の『LMH1256』は4チャネル内蔵で、競合する6Gデバイスと比較して伝送レートを倍増しており、放送用ビデオ機器向けにわずか1本の同軸ケーブルで、60Hzの4K Ultra HDビデオ信号のキャプチャ、録画、再生を実現します。また、デジタル・ビデオ・ルータ、スイッチ、エンコーダ/デコーダ、モジュール・カード、マルチビューワ、ディスプレイ・モニタなどの次世代システムに対応しています。詳細とサンプルのご注文に関しては、http://www.tij.co.jp/lmh1256-pr-jp をご覧ください。

TIは9月13日から17日までオランダのアムステルダムで開催される「IBC 2013」のブース(Hall 11、ブース#G41)で、Altera Stratix® V GX開発ボードを使って『LMH1256』のデモを行います。

4K Ultra HDは、現行の1080p HDビデオの4倍の解像度を実現することから、今後の成長が期待されている新しい標準規格です。また、3840 x 2160画素のスクリーン・ディスプレイ解像度を可能にし、テレビ画像の超高精細化と臨場感の向上を実現します。

LMH1256』の主な特長

  • 最高の伝送レート: 放送用ビデオ機器向けに4K、60Hzのビデオ信号の伝送を1本の同軸ケーブル上で実現し、270Mbpsから11.868Gbpsまでの伝送速度でマルチレート動作を提供。また、シリアル・クロックの再生と、シリアル・データ・ストリームのリタイミングにより、累積ジッタを削減
  • アイ・モニタ機能を内蔵: オシロスコープ・プローブを内蔵しており、システム設計時にシステム内のあらゆる場所で伝送信号の分析が可能なことから、製品開発期間の短縮が可能に。さらに、エンドユーザにとっては、デバッグ時や実装時に、信号やケーブルの異常をアイ・モニタにより検証できることから、開発期間と修理コストの低減が可能
  • 超低消費電力: 消費電力は 200mW(代表値)と極めて低く、システム設計時にフレーム・サイズの低減と同時に、チャネル数と機能の増加が可能
  • 基板面積を縮小: 4チャネル内蔵により、ビデオの入出力信号本数が増加した場合でも、基板面積とフットプリントの低減を実現しながら、マルチチャネル対応機器の設計が可能に

ツールとサポート
TIでは、4K Ultra HD-SDIビデオ・システムの開発期間短縮を可能にする評価モジュール『LMH1256EVM』 を単価(参考価格)699ドルで供給中です。基板のシグナル・インテグリティ検証のためのIBIS-AMI modelも供給中です。

供給、パッケージ、価格
『LMH1256』はサンプル出荷中で、7mm角の48ピンQFNパッケージで供給されます。量産出荷は2014年第1四半期の予定です。量産前の1,000個受注時の単価(参考価格)は35ドルです。

LMH1256』の特性表

項目

LMH1256

電源電圧

2.5 V

内蔵機能

リクロッカ

データレート(max)

11880 Mbps

消費電力

175 mW

入力/出力 信号本数

4/4

制御インターフェイス

ピン設定 / SMBus

ピン/パッケージ

48WQFN

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +85℃

1,000個受注時の単価
(参考価格)

35ドルより

TIのシリアル・デジタル・インターフェイス 製品の詳細は、こちらからも参照できます。

アナログ製品の情報共有や設計の問題解決には、TI E2E日本語コミュニティのアナログ・フォーラムをご利用ください。

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