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ニュースリリース

日本TI、消費電力を最大80%削減する ナノパワー・システム・タイマを発表

電池駆動システムとエネルギー・ハーベスト・システムの電池使用時間を延長

2013年08月27日

SCJ-13-077

2013年 8月27日

日本テキサス・インスツルメンツは、システムの待機時消費電力を大幅に低減するプログラマブル・システム・タイマの2新製品を発表しました。新製品のウォッチドッグ・タイマ内蔵『TPL5000』とMOSドライバ内蔵『TPL5100』は消費電流がわずか30nAで、競合製品と比較し、消費電流を90パーセント削減します。また、新製品はマイコン内部タイマを不要にし、マイコンを低消費電力スリープ・モードで保持します。これにより、既存製品と比較し、待機時消費電力を最大80パーセント削減できます。詳細については http://www.tij.co.jp/tpl5000-pr-jp をご覧ください。

新しいナノタイマの主な用途は、煙感知器、一酸化炭素警報装置、インテリジェント・プライス・タグ、人感知センサ、セキュリティ・カメラ、ドアロック、ワイヤレス・センサ・ノード、データ・ロガーなどの幅広い電池駆動システムやエネルギー・ハーベスト・システムです。こうした用途では、メイン・システムはほとんどの時間、スリープ・モードまたはパワーダウン・モード状態にあり、マイコン内部タイマの消費電力が消費電力の大きな比重を占めています。『TPL5000』と『TPL5100』は、マイコン内部タイマよりも消費電流が極めて低いことから、消費電力の削減とシステムの電池使用時間の延長を実現します。

TPL5000 TPL5100の主な特長

ツールとサポート
評価モジュール『TPL5000EVM』『TPL5100EVM』を単価(参考価格)20ドルで供給中です。これらの評価モジュールは、『TPL5000』と『TPL5100』の遅延タイマの設定により、超低消費電流の計測が可能です。また、『MSP430』Tiva Cシリーズ『C2000』 Piccoloの各マイコン・ローンチパッドと直接接続でき、ウォッチドッグ・タイマとパワー・サイクリング機能の試験も可能です。『TPL5000』『TPL5100』の信号の整合性検証のためのIBISモデルも供給中です。

供給、パッケージ、価格
『TPL5000』と『TPL5100』は、3mm x 5mmの10ピンVSSOPパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は、それぞれ0.60ドルです。

TPL5000』と『TPL5100』の特性表

項目

TPL5000

TPL5100

電源電圧範囲Vcc

1.8 V ~ 5.0 V

1.8 V ~ 5.0 V

無信号時電流Iq(typ)

0.03 μA

0.03 μA

特長

プログラマブル・タイマ、
ウオッチドッグ機能

プログラマブル・タイマ、
MOSドライバ

ピン/パッケージ

10VSSOP

10VSSOP

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +105℃

-40 ℃ ~ +105℃

1,000個受注時の単価
(参考価格)

0.60ドルより

0.60ドルより

TIのタイマ製品ラインナップに関する情報は、こちらからも参照できます。

アナログ製品の情報共有や設計の問題解決には、TI E2E日本語コミュニティのアナログ・フォーラムをご利用ください。

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