SCJ-13-075

2013年8月6日

日本テキサス・インスツルメンツは、業界初のワンチップDockPortインターフェイス・ソリューションを発表しました。新製品の『HD3SS2521』コントローラは、ドッキングステーションあるいはドングルと、ノートブック、ウルトラブック、タブレット、PCとの間で、シングル・ケーブルによるA/V（オーディオ/ビデオ）データ、USBデータ、電力伝送を実現します。DockPortは、メーカー各社独自の方式に比べコスト低減を実現すると同時に、標準的なUSBドッキングステーションと比べても、より豊富な機能を提供します。　新コントローラは、DisplayPort™、USB 3.0、USB 2.0、電力伝送を1本の相互接続ケーブル上で実現するほか、ケーブルのホスト側とドッキングステーション側に必要な制御ロジックと自動スイッチング機能も提供します。製品の詳細とサンプルのご注文に関しては、http://www.tij.co.jp/hd3ss2521-pr-jp をご覧ください。

新コントローラは、LCDモニタ、ドングル、キーボード/マウス、Gigabit Ethernet、ストレージ、オーディオ・スピーカー、DVD/Blu-rayメディア・プレーヤ、スマートフォンとPCとの接続や同期化を行うドッキングステーションのサイズと価格の低減を可能にします。

『HD3SS2521』の主な特長

• ケーブル1本で実現:  双方向の2:1スイッチにより、DockPort検出と同時に、信号と電源のスイッチング機能を管理。1本のケーブル上で、ディスプレイ、USB、電源、PCドッキング・インターフェイスを実現し、ドッキングステーションのサイズと価格を低減
• 基板面積とBOMコストを削減: 高集積 5 x 11mmパッケージにより、1個のコネクタでデータとA/V信号を伝送する競合製品に比べ、基板面積を3分の1に、BOMコストを50%以上削減
• 1本のケーブル上で、電力伝送と充電機能を提供: 双方向電力伝送により、上り方向ではホスト側のPCへの充電、下り方向では1個ないしは複数のドングルへの電力伝送が可能で、それにより配線数を低減
• 複数のモニタをサポート: USB 3.0データによる2レーン・モード動作で、モニタが1台の場合は、30fps（フレーム/秒）、30bpp（ビット/ピクセル）で最大4K x 2Kピクセルの解像度、また、モニタが複数の場合には60fpsで最大1920 x 1200ピクセルの解像度をサポート。USB 2.0による4レーン・モード動作では、1)モニタが1個の場合には60fpsと30bpp で4K x 2Kピクセルの解像度、2) モニタが2個の場合には30fpsと30bpp で4K x 2Kピクセルの解像度、3) モニタが4個以上の場合には60fpsで最大1920 x 1200ピクセルの解像度をサポート

『HD3SS2521』と、TIの他のインターフェイス製品との組み合わせにより、DisplayPortの接続距離の延長、複数のビデオ・インターフェイスの実現、スイッチング・ポートとUSB SuperSpeedポートの追加が可能になります。こうした製品として、『SN75DP130』 DisplayPort 1.2a リドライバ、 『SN75DP126』 DisplayPort 1.2a リドライバw/ 1:2 スイッチ/TMDS トランスレータ、『SN75DP139』 DisplayPort/TMDSトランスレータ、『HD3SS212』 DisplayPort 1.2a 2:1  差動スイッチ、『TUSB8040A1』4ポートUSB 3.0ハブ、『HD3SS3412』 4チャネル差動スイッチなどがあります。

ツールとサポート
DockPortシステムの開発期間を短縮するリファレンス用のホスト側評価モジュールと ドッキングステーション側評価モジュールを供給中です。また、ホストとドッキングステーションのシグナル・インテグリティ検証のための『HD3SS2521』HSPICE モデルも供給中です。

供給、パッケージ、価格
『HD3SS2521』は、56ピンWQFNパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価（参考価格）1.85ドルです。

『HD3SS2521』の特性表

TIの DockPortソリューション に関する情報は、こちらからも参照できます。

• 『HD3SS25121』のサンプルのご注文

• 『HD3SS2521』のデータシートのダウンロード
•  『HD3SS2521』のPRビデオ （英語）

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