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ニュースリリース

日本TI、車載用/汎用エリア照明向け 高電力LEDドライバを発表

ローサイド電流検出回路内蔵の 調光対応マルチ・トポロジ対応、DC/DC定電流コントローラ

2013年08月05日

SCJ-13-076

2013年 8月5日

日本テキサス・インスツルメンツは、車載ヘッドライト、フォグランプや汎用エリア照明向けに、スイッチング周波数と電流検出スレッショルドの調整が可能で、設計の自由度向上とEMI(電磁干渉)低減を実現する高電力向けマルチ・トポロジ対応のDC/DC LEDドライバを発表しました。新製品の『TPS92690』は、ローサイド電流検出回路内蔵のNチャネルMOSFETコントローラで、昇圧または昇降圧(SEPIC、バック・ブースト、フライバック)LEDドライバ・トポロジをサポートします。製品の詳細はhttp://www.tij.co.jp/tps92690-pr-jpをご覧ください。

『TPS92690』 DC/DC LED コントローラは、設計時にシステムを最適化する際に自由度を向上する多数の機能を内蔵しています。例えば、調整可能なスイッチング周波数(最大2MHz)と電流検出スレッショルドにより、LED駆動回路を最適化し、サイズ低減、効率向上のほか、サイズと効率の最適バランスを実現できます。さらに、独立したPWM(パルス幅変調)と一般的な調光制御方式のアナログ入力インターフェイスにより、LED電流の調整あるいは過熱フォールドバック機能の実装が可能です。内蔵の発振回路によりコンバータのスイッチング周波数を設定できるほか、外部クロックにより他のコンバータとのスイッチング周波数の同期化も可能になります。ローサイド電流検出回路により、LED負荷への1本の配線による接続を維持しながら、低EMIトポロジ設計を実現できます。

『TPS92690』は、『LM3466』『LM3409』『LM3421/3/4』などのTIの多様なLEDドライバ製品ラインナップに新たに加わったDC/DC LED ドライバ です。

TPS92690』の主な特長

  • AEC-Q100車載グレードや商用規格に準拠
  • 入力電圧範囲は4.5Vから75Vと広く、広範なLED照明機器で昇圧、SEPIC、バック・ブースト、フライバックなどの各種トポロジの採用に最適
  • 調整可能なローサイド電流検出回路(50mV~500mV)により、電力損失の最小化とアナログ調光制御機能を実現
  • 故障や異常な動作状態の発生時に、UVLO(電圧低下ロックアウト)、LED過電圧保護、サイクルごとの電流制限、過熱シャットダウンなどの保護機能を提供

供給、パッケージ、価格
『TPS92690』は量産出荷中で、TIと販売特約店から供給中です。パッケージは16ピン PowerPad™ TSSOP で、1,000個受注時の単価(参考価格)は1.45ドルです。

TPS92690』の特性表

項目

TPS92690

スイッチング周波数範囲

200 kHz ~ 2000 kHz

入出力型式

DC/DC

安定化出力

1

リファレンス電圧

2.45 V

静止電流 Iq (typ)

2 mA

入力電圧範囲 Vin

4.5 V ~ 75 V

出力電流 Iout (max)

5 A

出力電圧範囲

3 V ~ 72 V

トポロジ

昇圧

Sepic

フライバック
バック・ブースト

回路型式

インダクティブ

UVLOスレッシュホールド On/Off

4.1 V / 4.0 V

その他の特長

可変スイッチング周波数

イネーブル/シャットダウン入力

ソフト・スタート

同期ピン

過熱シャットダウン

調光方式

アナログ、PWM

力率補正

なし

ピン/パッケージ

16HTSSOP

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +85℃

1,000個受注時の単価(参考価格)

1.45ドルより

TIのLED照明製品ラインナップに関する情報は、こちらからも参照できます。

※WEBENCHはTexas Instrumentsの登録商標です。PowerPADおよびPowerLabはTexas Instrumentsの商標です。その他、すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。