SCJ-13-072

2013年7月24日

日本テキサス・インスツルメンツは、高速アンプ・ファミリの新製品として、業界最高の性能対消費電力比を実現した二つの差動アンプを発表しました。新製品の1チャネル『THS4531A』と2チャネル『THS4532』は、競合製品と比較し帯域幅が7倍、入力換算ノイズが4分の1で、消費電力の80パーセント低減を実現します。新製品は試験/計測機器、デジタル/超音波方式の水流計など、消費電力と発熱が重要な要素となる低消費電力データ・アクイジション・システムや高電力密度機器向けに開発されました。製品の詳細、サンプル、評価モジュール（EVM）のご注文は、http://www.tij.co.jp/ths4531a-pr-jp をご覧ください。

『THS4531A』と『THS4532』の主な特長

• クラス最高の性能: 低静止電流（0.25mA/チャネル）、ゲイン帯域幅（36MHz）、消費電流（250μA）、ノイズ（10nV/√Hz）、最大オフセット電圧（0.4mV）、スルーレート（200V/μs）などの性能により、比類ない低消費電力、低歪み、低ノイズ特性を実現
• 検出精度を向上: 最大オフセット電圧が0.4mVでオープンループ電圧ゲインが114dB、さらに、オフセット電圧ドリフトが9μV/℃で、これまで高速アンプの使用が限定されていた各種機器で高精度検出とバッファ機能を実現。これにより、データ・コンバータの駆動を可能にし、高精度オフセットとドリフト性能を実現
• 高性能A/Dコンバータを駆動: 正確な出力同相モード制御、負極性電源電圧レール以下までの入力同相モード範囲、レールツーレール出力により、8チャネル24ビット『ADS1278』デルタ-シグマ型A/Dコンバータや、2.5V～5Vの単一電源で動作する1チャネル16ビット『ADS8317』 逐次比較型（SAR）A/Dコンバータなど、逐次比較（SAR）型とデルタ-シグマ型のA/Dコンバータとのインターフェイスを簡素化

価格と供給
『THS4531A』は、8ピンSOIC、8ピンVSOP、10ピンQFNの各パッケージ・オプションで供給中で、1,000個受注時の単価（参考価格）は1.21ドルです。『THS4532』は16ピンTSSOPパッケージで供給中で、1,000個受注時の単価（参考価格）は1.85ドルです。

ツールとサポート
『THS4531A』や『THS4532』を採用した製品の開発期間を短縮するツールとサポートを提供中です。

 『THS4531AEVM』 と『THS4532EVM』評価モジュールは、各アンプの機能と汎用性の迅速かつ容易な評価を可能にします。これらの評価モジュールは、電源、信号源、計測機器に簡単に接続できるオンボード・コネクタを装備しているほか、差動入力、差動出力、単一電源動作向けに簡単に設定できます。

ノードやデバイス数の制約なしに、複雑なアーキテクチャを含め、基本回路や高度な回路の設計、試験、トラブルシュートに利用できるSPICEモデルも用意しています。

『THS4531A』ほかの特性表　

TIの高速アンプ製品ラインナップに関する情報は、こちらからも参照できます。

• 『THS4531A』 と『THS4532』のサンプルのご注文 

• 『THS4531AEVM』、『THS4532EVM』評価モジュールのご注文
• 『THS4531A』、『THS4532』データシートのダウンロード
• 使用するSAR A/Dコンバータのデータシートの数値を元にした『最適な完全差動アンプの選択方法』（英語）、または『SAR A/Dコンバータの駆動に適したオペアンプの選択方法』（英語）についての Engineer It ビデオ （英語）

TIの産業機器向けアナログ製品
産業機器向け半導体で業界をリードするTIは、スマート・グリッド、ファクトリ・オートメーション(FA)、高電圧電源、LED照明、制御など、広範な用途ですぐに利用可能で、多様なアナログIC製品ポートフォリオを提供しています。TIのデータ・コンバータ、アンプ、インターフェイス、アイソレーション、クロック、電源IC製品は、お客様の製品の差異化を可能にし、さらに、TIのソフトウェア、設計支援ツール、リファレンス・デザインは、設計サイクルの簡素化と迅速化を実現します。TIのアナログ製品は、産業機器の安全性、効率、信頼性を向上します。その詳細については、http://www.tij.co.jp/industrial をご覧ください。

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