SCJ-13-064

2013年 6月27日

日本テキサス・インスツルメンツは、歩数計、フィットネス・バンド、携帯電話、タブレットなど、小型サイズで低消費電力を求められる機器向けに、2つの小型プッシュボタン・リセット・コントローラを発表しました。新しい2チャネル内蔵の『TPS3420』と『TPS3421』は、低消費電力を特長としており、リセットタイム・ディレイの選択が可能で、システムの安定性を向上します。製品の詳細、サンプル、評価モジュールについては、http://www.tij.co.jp/tps3420-pr-jp をご覧ください。

バッテリ内蔵の携帯型電子機器には、プッシュボタン・リセット・コントローラが必要です。このコントローラにより、1個または2個の外部キーを一定時間押せば、携帯機器の電源をオフにしたり、リセットを実行できます。『TPS3420』と『TPS3421』は長い入力遅延時間を持たせることで、意図したシステム・リセットを正確に実行します。このため、誤ってわずかな時間、ボタンやキーを押しても、リセットは実行されません。こうしたリセット設定により、ソフトウェア割り込みと比べた場合、ハードウェアによるシステム・リセットの長所を発揮できます。これらのタイマはTIの新しいプッシュボタン・コントローラ・ファミリの第1弾の製品で、ハードウェア方式により、必要な時にフル・システム・リセットを確実に実行し、効率を向上します。

『TPS3420/1』の主な特長

• 7.5秒または12.5秒の入力遅延時間の選択が可能で、意図しないリセットを防止
• 静止電流は250nAと低く、携帯型電子機器の消費電力を低減
• 400msまたは800msのリセット・パルスの選択が可能で、初期化の際の自由度を向上
• 1.45 x 1.0 x 0.55mmの小型SONパッケージで供給され、競合製品と比較して実装面積を70%低減

TIの『MSP430™』　超低消費電力マイコンはプッシュボタン割り込みを内蔵していますが、『TPS3420』や『TPS3421』などの外付けプッシュボタン・リセット・コントローラや、『TPS3839』などの電圧スーパーバイザを使用すれば、安全性をより向上できます。これらのコントローラとスーパーバイザは『MSP430』から独立しているため、電源に接続している限り、リセットを確実に実行できます。『TPS3420』や『TPS3421』はプッシュボタン割り込みのモニタに必要な『MSP430』の負担を軽減します。

供給、パッケージ、価格

『TPS3420』と『TPS3421』プッシュボタン・リセット・コントローラは量産出荷中で、TIと販売特約店から供給されます。パッケージは6ピンSON で、1,000個受注時の単価（参考価格）は、各0.40ドルです。シングル・プッシュボタン入力が必要な機器向けには、『TPS3422』 を同0.34ドルで供給中です。

『TPS3420』、『TPS3421』、『TPS3422』の特性表

TIの電源製品ラインナップに関する情報は、こちらからも参照できます。

• TIのPowerLab™ リファレンス・デザイン・ライブラリから、電源リファレンス・デザインをダウンロード: http://www.tij.co.jp/powerlab-pr-jp

TIのコンシューマ・エレクトロニクス向けアナログ製品

TIの広範な電源ICとアナログ・シグナル・チェーン製品は、高性能、低消費電力、高集積を特長としており、革新的で個性的なコンシューマ・エレクトロニクス製品の設計を可能にします。TIは、ジェスチャ認識、触覚フィードバック、エナジー・ハーベスティング、ワイヤレ ス・パワー、オーディオ、ヘルスケア技術などの分野で、未来の技術を創造しています。TIのアナログ製品の詳細については、http://www.tij.co.jp/consumer-pr-jp をご覧ください。

※PowerLab、MSP430はTexas Instrumentsの商標です。その他、すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。