TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、『MSP430』超低消費電力マイコン製品の容量性タッチパッドの設計を簡素化する新ツールをリリース

ボタンスイッチを置換える容量性タッチパッド製品の設計を簡素化および迅速化 開発エコシステムを拡張

2013年05月30日

SCJ-13-054                                                                                              
2013年5月30日

日本テキサス・インスツルメンツは、業界最小の消費電力の容量性タッチパッド製品ポートフォリオを拡張します。まず『MSP430™』マイコンを使った容量性タッチ・ソリューション の設計簡素化に役立つ、新しいソフトウェア・ライブラリ、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)、アプリケーション・ノートのリリースを発表しました。『MSP430』マイコン製品を使った容量性タッチパッドは、1個のボタンスイッチあたり1μA未満と極限まで消費電力を抑えることできます。そのためポータブル機器、家電製品およびアクセサリをはじめとしたアプリケーションに、タッチボタン、スライダー、ホイールおよび近接センサなどの機能を業界最高水準で提供することができます。『MSP430』製品向けの容量性タッチパッド・エコシステムの詳細については、アプリケーション・ノート、ソフトウェア・ツール群およびサポートツールなどをまとめた、http://www.tij.co.jp/cte-pr-lp-jpからアクセスできます。

またTIのオープンソースの静電容量式タッチパッド・センサ・ライブラリを使うことで、開発各社は先に発表された『MSP430G2xx5』 バリュー・ライン および、『MSP430FR58xx/FR59xx』Wolverine(ウルヴァリン)の各マイコン・シリーズを使って、ボタン、スライダー、ホイールおよび近接センサなどの容量性タッチ・アプリケーションをすぐに実現できます。これらの新シリーズは、コスト重視、かつ低消費電力の容量性タッチ・アプリケーションに最適です。

 

TIの拡張された容量性タッチパッド・エコシステムは、製品の開発過程全体に渡って、次のような進歩したツール群を提供します。

  • 『MSP430』Capacitive Touch Pro GUIは、新しいPCベースのツールであり、容量性タッチボタン、スライダーおよびホイールの設計の評価、診断および調整をリアルタイムで実現。このツールは最大10個のセンサからの生の容量データをグラフ化できることから、感度に影響を与える原因の特定および解析が容易となり、デバッグ、検証および市場投入期間の短縮を実現。このGUIは、範囲選択、記録およびプリントなどのオプション設定が可能。http://www.tij.co.jp/cte-pr-ctpro-jpからダウンロードが可能。
  • 容量性タッチ・システムのハードウェア実装前に消費電力の見積が可能な、『MSP430』 Capacitive Touch Power Designer GUIおよび、アプリケーション・ノートを提供。このGUIは、容量性タッチ・システムの動作シミュレーションから、平均消費電流の算出ができることから、ユーザーは、そのシステムの動作電圧、周波数およびボタン数ならびにゲートタイムをはじめとした複数のパラメータを調整可能。この新ツールはhttp://www.tij.co.jp/cte-pr-ctpd-jpからダウンロード可能。

TIの容量性タッチパッドのエキスパートが、ボタン、スライダーおよびホイールなどの設計についてのセンサ設計手法、消費電力の削減および、応答時間の向上などに役立つ、数種類の設計ガイドを作成しました。

  • 消費電力の削減にならびにボタンの性能を最適化する手法、および応答時間の向上に加えより多くのボタンを使うためのスケーラビリティを実現するCapacitive Touch Sensing, MSP430 Button Gate Time Optimization and Tuning Guide (容量性タッチ・センス用『MSP430』ボタンのゲートタイムの最適化および調整ガイド)(英語)
  • 複数の電極を使い、複数のスライダーおよびホイールを配置、および生の容量データに対して最も直線的な動作を提供するようソフトウェアを最適化する場合に役立つCapacitive Touch Sensing, MSP430 Slider and Wheel Tuning Guide (容量性タッチ・センス用『MSP430』スライダーおよびホイールの調整ガイド)(英語)
  • 回路図、機構図およびプリント基板レイアウトをはじめとした、容量性タッチ・ハードウェア設計のための注意点および実現方法を提供するCapacitive Touch Sensing, Sensor Design Guide (容量性タッチ・センス用センサ設計ガイド)(英語)

その他、『MSP430』超低消費電力マイコン製品は、TIの ハプティクス・テクノロジー 評価キット上においても同様の機能をサポートします。また、触感フィードバック付きのタッチ・インターフェイスを提供する評価プラットフォームである 『DRV2605』ハプティクス・ドライバEVM(評価モジュール) も供給します。これらのデバイスで発生させた振動は、洗練されたユーザー体験と価値を提供します。

TIの容量性タッチ・ソリューション、サポートおよび関連製品の詳細に関しては、こちらからも参照できます。

TIは、『MSP430』超低消費電力マイコン、『C2000™』リアルタイムコントロール・マイコン、Tiva™ ARMマイコンならびに、Hercules™セーフティARMマイコンまで、低消費電力、リアルタイム・コントロール、セーフティおよびコネクティビティを提供し、業界をリードする、最も幅広いマイコン製品ポートフォリオによって、マイコン製品を20年以上に渡って革新し続けています。設計各社は、TIのツール群、ソフトウェア、ワイヤレス・コネクティビティ・ソリューション、強力なサードパーティ製品および技術サポートを活用することで、製品の市場投入時間を短縮できます。

※MSP430、C2000、TivaおよびHerculesはTexas Instruments Incorporatedの商標です。その他、すべての登録商標および商標は、それぞれの所有者に帰属します。