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日本TI、産業用アプリケーション向けにプロセッシングおよびグラフィクス性能を提供する『OMAP5432』プロセッサ搭載評価モジュールを発表

2013年05月22日

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2013年5月22日

日本テキサス・インスツルメンツは、本日、スピーディなプラットフォーム評価や製品開発に役立つ、高性能産業用アプリケーション向けの『OMAP5432』プロセッサ搭載EVM(評価モジュール)を発表しました。『OMAP5432 EVM』は、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)、PDT(ポータブル・データ端末)、デジタルサイネージおよび医療用モニタリング用などをはじめとした、低消費電力と高性能プロセッシング、およびグラフィクス機能を必要とする各種アプリケーション用途の評価および性能試験を迅速で容易に実現します。

ARM® Cortex™-A15 MPCore™ (動作クロック:1.5GHz)をデュアルコアで搭載した『OMAP5432 EVM』 は、各種のアプリケーションを、非常に高速に実行する性能を備えています。この評価モジュールは、ソフトウェアの試作、アプリケーションの評価、および設計の性能試験において高いコストパフォーマンスを発揮します。また、この評価モジュールを使うことで、Ethernet、USB 3.0、USB 2.0、HDMI、オーディオI/OおよびSATAをはじめとした主要なインターフェイスのほか、複数のディスプレイおよび外付けのカメラなどを拡張ポートにて簡単に接続することが可能です。電力管理および温度管理のフレームワークも提供されることから、幅広いアプリケーションにおいて、ファンレス条件下での動作を実現します。このモジュールは、専用に設計された『TWL6037』PMIC(電源管理集積回路)と『TWL6040』オーディオ・コーデック を搭載しています。
TIのOMAP製品部門のマーケティング・マネージャであるデニス・ラウシュマイヤー(Dennis Rauschmayer)は次のように述べています。「顧客各社はTIの『OMAP5432 EVM』を使うことで、OMAP™プラットフォームに期待されるマルチメディアおよびグラフィクスの機能、ならびに、産業用アプリケーションに必要なプロセッシング・パワーを備えた製品上で、アプリケーションを迅速に評価できます。また、本EVMでの評価後は、TIのOMAP5アーキテクチャをベースにしたSBC(シングルボード・コンピュータ)モジュール群および、TIのHW/SWの設計パートナ各社によるエコシステムを活用することで、製品の評価から量産へと迅速に移行でき、開発コストの削減および市場投入期間の短縮に貢献します」

また、TIは、顧客各社向けに評価用途に利用可能な、Android、Green Hills Software、 LinuxおよびQNXをはじめとした主要なハイレベルOSとリアルタイムOSを、ダウンロード可能な型式で供給します。

 

これらのオペレーティング・システムの幅広い組み合わせは、リアルタイム制御、安全、堅牢性およびマルチメディアなどのフレームワークに関連する顧客各社に複数の選択肢を提供することを可能とし、デジタルサイネージ、医療用モニタリング、ハンディターミナルなどの業務用端末、HMI/表示器およびモーター制御をはじめとした様々なアプリケーションのサービスを実現します。これらの柔軟性によって、顧客各社は自社製品のニーズに最適なソリューションを選択できます。詳細に関してはこちら から参照できます。

 

評価から量産へ迅速に移行

顧客各社は『OMAP5432 EVM』を使った試作および性能試験を完了後、TIのハードウェア・パートナ各社から供給される『OMAP543x』プロセッサ搭載の複数のモジュール群を選択することで、製品開発を迅速化できます。これらのモジュールは、Embedded++ (『EPP-Pico-OMAP5430』モジュール)、 Phytec『phyCORE-OMAP5430 SoM』 モジュール)、 SECO (『μQ7-OMAP5』 モジュール)、およびVariscite『VAR-SOM-OM54』 モジュール)をはじめとした、業界をリードするSoM(システム・オン・モジュール)およびSBCのベンダ各社が供給します。

 

さらに、顧客のニーズを満足するため、ハードウェア設計のカスタマイズ、またはソフトウェア・サービスの提供に、TIのIDH(統合設計ハウス)パートナ各社、および各ソフトウェア協力会社を活用できます。

 

価格および供給について

現在、TIの 『OMAP5432 EVM』  は単価(参考価格)329ドルで、SVTronics から供給中です。日本ではSVtoronicsの代理店として日本システムウェア(株)がこの評価モジュールを取り扱っています。

 

製品の詳細に関する情報は、こちらからも参照できます。

 

TIの産業用組込みプロセッシング製品ポートフォリオ

TIは産業向け半導体市場の世界リーダーであり、スマートグリッド、産業用オートメーション、スマートホーム、モーター制御、テスター・計測、LED照明およびセンサをはじめとした幅広い組込み用プロセッシング・ソリューションのポートフォリオを供給しています。TIでは、顧客製品の差別化を実現するプロセッサ製品、マイコンおよびワイヤレス・コネクティビティ・デバイスのほか、設計および量産サイクルの簡素化および短縮に役立つソフトウェア、設計ツール群およびトレーニングを提供しています。産業用製品において、安全、効率および信頼性の向上を、よりスマートに実現するTIの革新的な製品の詳細に関してはこちらから参照できます。
 

TIARMプロセッサ製品ポートフォリオ

TIの包括的なARMプロセッサ製品ポートフォリオは、自動車、産業、クラウド・インフラストラクチャ、コンピューティング、ヘルスケア、教育、流通および、家庭ならびに建物のオートメーションをはじめとした幅広い業界に、最適化されたシリコン・チップ、ソフトウェアおよび開発ツール群を提供します。TIでは、1ドルの低価格から最大5GHzの高性能製品まで、ARM Cortex-A、Cortex-RおよびCortex-Mの各ARMプロセッサを基に、500種類を超える製品群で構成されるARMベースのプロセッサを、1993年から現在までに70億個以上出荷しています。詳細に関してはこちらから参照できます。

※OMAPはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標はそれぞれの所有者に帰属します。