TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、光半導体の性能と汎用性を製品開発に活かす 『LightCrafter 4500』評価モジュールを発表

多様な用途に対応したTIのDLP搭載ツールに、新たに最新開発キットを追加

2013年05月15日

SCJ-13-047

2013年5月15日

テキサス・インスツルメンツDLP®プロダクツは、幅広い業種のデベロッパ向けにTI DLP®の最新評価モジュール、DLP® LightCrafter™ 4500 を発表しました。新しい評価モジュールは、インテリジェントな機能を備えており、数々の受賞実績を持つディスプレイ用DLPテクノロジーと、光の持つ力を融合し、多様な製品とソリューションの開発に必要なすべてのツールを提供します。これまでで最も成功したDLP開発キットである初代のDLP LightCrafterや、その他のDLPコンポーネントに新たに加わったDLP LightCrafter 4500は、マシン・ビジョンや品質管理 シナリオ、歯科/網膜検査などの医療用画像処理機器分光計 、AR(拡張現実)機器などの携帯/据置型3D計測ツールの設計を容易にする各種機能を備えています。コンパクトなDLP LightCrafter 4500はTIのWXGA解像度対応0.45インチDLP4500チップセット(現在、2種類をスタンドアロン製品として供給中)をコアに、高輝度150ルーメンLEDライト・エンジンも集積しており、アイデアをもとに試作品を設計し、さらに試作品をもとに実際の製品を開発する製品設計プロセスの迅速化を可能にします。

DLPエンベデッド・ビジネス部門ビジネス・マネージャのマリキータ・ゴードンは「DLPエンベデッド・ビジネス部門の目標は、ホビイストから大学や企業の研究開発チームまでの広範な設計者に対し、DLPテクノロジーのインテリジェントなディスプレイ機能の活用によって、開発目標実現への機会を提供することです」と述べ、さらに「DLP LightCrafter 4500は、こうした目標の実現を約束します。DLPの包括的なソリューションの活用により、従来のプロジェクション技術と比較し、より高精度で高速な光の操作が実現可能なことを実証します」と語りました。

DLP LightCrafter 4500はDLP4500チップセットに加え、チップセットの103万個超のマイクロミラーの活用を可能にする、新しいDLPC350デジタル・コントローラを内蔵しています。また、ストラクチャード・ライト・モードでは、入力データの個々のマイクロミラーへの1:1でのマッピングと、最大4225Hz/秒のパターンレート(24、27、30ビットのRGBパターンで最大120Hz)の実現を可能にします。さらに、色彩調整、色彩空間変換、ディガンマ機能のプログラミングを可能にするビデオ・プロジェクション・モードを提供します。また、DLPC350は複数のカメラ、センサなどの周辺機器の同期化のために、2つの入力/出力トリガ信号を生成できるほか、動いている対象物とのインタラクティブ・ディスプレイ機能も可能にします。mini HDMI、USB、I2C、24ビットRGB FPDリンクなどの各種ポートとの接続に完全に対応していることから、DLP LightCrafter 4500と他のデバイスとの組み合わせが簡単になり、利便性と製品の高集積化をさらに向上できます。DLP LightCrafter 4500をPCと接続して使用する場合には、LinuxベースGUI機能により、迅速なアクセスと設定調整が可能になります。

ウィーン工科大学のユーゲン・シュタンプフル教授は、「私たちのチームは、TIの各種DLP開発ツールを使い、リソグラフィ・ベースの3Dプリンティングなどの多くの研究プロジェクトに取り組んでいます」と述べ、さらに「高性能DLPテクノロジーにより、単なる3Dプリンティングの研究から、一歩、前に踏み出し、実際に3Dプリンタ・ビジネスに乗り出すことも可能になりました。私たちのニーズに対応したDLPの新たなソリューションが今後も登場することを待望しています」と語りました。

DLP LightCrafter 4500は2013 年夏に、単価(参考価格)1,299ドルで発売予定です。詳細については、こちら をご覧ください。スタンドアロンのDLP4500チップセットは、200ルーメンまたは500ルーメン版の2種類を提供中です。価格とご注文はTI.com/MEMS をご覧ください。2013年5月13日~16日にドイツのミュンヘンで開催中のLaser World of Photonicsで、DLPチップセットの製品ラインナップと各種開発プラットフォームを紹介しています。会期中、TI DLPは、ホールB2 のブース#301と#207でパートナー企業との共同展示を行います。

画像のダウンロード:http://newscenter-jp.ti.com/index.php?s=34129&cat=17

DLPのツイッター(@TI_DLP)やDLPのYouTube(YouTube.com/DLPTechnology)からも情報を発信しています。DLPテクノロジーおよび製品についてはDLP.comもご参照ください。

###

RSS配信について

日本TIでは、製品・技術に関するニュースリリースをRSS配信しています。以下のページにある「RSS配信」のコーナーで「日本TIニュースリリース」をクリックしてください。
http://focus.tij.co.jp/jp/general/docs/rss.tsp

DLP®テクノロジーについて

1996年以来、テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、インテリジェントなディスプレイ技術を含め、世界をリードする、さまざまなディスプレイ機器に採用されており、広範な用途で色彩、コントラスト、明瞭度、輝度の面で優れた特性を持つ高解像度画像を提供してきました。DLPのインテリジェントなディスプレイ機能は、車載、医療、双方向プロジェクションなどの広範なアプリケーションで、ユーザーに対しコンテンツの双方向利用を可能にしています。DLPテクノロジー採用のアプリケーションは、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)や、大規模ホール、会議室、教室、ホームシアターなどの施設で使われる大型ディスプレイ機器から、手のひらに乗るサイズから画像の表示を可能にするDLP Pico®搭載のモバイル機器にまで広がっています。すべてのDLPチップには、超高速でスイッチングを行う最大800万個の極小ミラーが敷き詰められています。この高速スイッチング・スピードの利点により、DLPは今までにない新たなアプリケーションを実現します。

DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ(http://www.dlp.com/jp )およびツイッター(www.Twitter.com/TI_DLP )でも発信しています。

*DLP、DLPロゴはテキサス・インスツルメンツの登録商標です。

*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。