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ニュースリリース

DLP Cinemaテクノロジー デジタル・シネマの普及と技術革新を加速

DLP Cinemaインテリジェント・ディスプレイ・ソリューション すべての映画館にデジタル化と収益向上の可能性を提供

2013年04月22日

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2013年4月22日

世界の約85,000(*注)の映画館スクリーン上で、テキサス・インスツルメンツのDLP Cinema®テクノロジーによるデジタル・シネマ革命が進行しています。映画館業界はもちろん、観客にとっても、デジタル・シネマがもたらすメリットは、ますます明白になっていますが、さらに新たな可能性も生まれています。TIのDLP Cinemaが提供する先進ソリューションは、映画館業界に収益向上の道を開いているばかりではありません。観客に対して、ホーム・エンターテインメントやモバイル・エンターテインメントを凌駕する新たな体験と技術を提供し、大きな感動を与えています。ライセンスパートナーであるバルコ、クリスティ、NECとの協力により、DLP Cinemaは最高の輝度での3D上映、ハイフレームレート(HFR)再生、大スクリーン・レーザー・プロジェクションなどの最新技術の実用化も進んでおり、映画館の魅力をますます高めています。

*注: 2013年4月1日現在、DLP Cinema採用スクリーン数は全世界で82,364に達しており、そのうち43,615が3D上映に対応しています。DLP Cinema採用IMAX®デジタル・スクリーン数は全世界で564件(北米308件、その他256件)です。

TIのDLP Cinemaとプロフェッショナル・ディスプレイ事業部マネージャのデーブ・ダンカン(Dave Duncan)は「約15年前にDLP Cinemaテクノロジーが初めて映画館に採用されて以来、TIはデジタル・シネマの普及に中核的な役割を果たし、技術革新と新たな価値の創出で世界をリードしてきました」と述べ、さらに「新たな作品が上映されるごとに、デジタル化のメリットを実感する映画館関係者や観客が増えていることに大きな喜びを感じています。デジタル化技術は画期的な新しい革新の可能性を秘めており、さらに大きな興奮を呼び起こすことになるでしょう」と語りました。

DLP Cinemaテクノロジーを採用した世界中の映画館で、ジェームズ・キャメロン監督の臨場感あふれる3D作品「アバター」や、ピーター・ジャクソン監督のハイフレームレート高精細画面を実現したヒット作品「ホビット 思いがけない冒険」が上映され、臨場感に富む新次元の映像が現実のものとなりました。さらに先月には、AMCシアターズがクリスティのDLP Cinema試作プロジェクタを使い、世界で初めてレーザー・プロジェクションで商業映画作品を上映しました。上映されたのはジョン・チュウ監督の「G.I.ジョー バック2リベンジ」で、今までの2D上映でしか実現できない高輝度を3D上映でも実現しました。

高品質、高速、高信頼性を特長とするDLPテクノロジーにより、デジタル・シネマ技術の分野で新たな技術革新が起き、普及し始めるのは時間の問題となっています。すでに、DLP技術搭載の教室用プロジェクタにより、学生がインタラクティブに授業に参加し、コンテンツを活用しています。こうした現状から、DLP Cinemaを採用した映画館で、観客がジェスチャ制御機能を使い、別のシーンや結末を選択し、映画をインタラクティブに鑑賞できる日も、そう遠からず訪れます。

個々の人に対し、拡張現実の世界を至近距離でライブに提供するウェアラブル・ディスプレイ技術も実用化段階にあり、DLP Cinemaプロジェクタと合わせて使えば、特定の個人を対象としたパーソナルな映画上映も可能になります。さらに、DLP Cinemaプロジェクションにより、有名エンターテイナーの公演をステージ上にホログラム投影することも可能になり、映画館での新しいタイプのライブ3D公演への道が開かれます。DLP Cinemaテクノロジーの画像処理速度をもってしても、3Dコンテンツを最善の形で鑑賞するためには、現在では3Dメガネが必要ですが、将来は画像処理がさらに高速化し、3Dメガネが不要になります。

バルコ、クリスティ、NECはDLP CinemaのS2Kチップセットを搭載した小型で、コスト効率の良いモデルを含め、幅広いDLP Cinemaプロジェクタ製品のラインナップを提供しており、あらゆる規模、また、あらゆる場所の映画館にデジタル・シネマが普及する可能性が広がっています。世界各地のアートシアター、独立系映画館からシネマ・コンプレックスに至るまで、DLP Cinemaは映画館業界との連携による技術革新を継続しています。米国フロリダ州フォートローダーデールの歴史的なビネット・キャロル・シアターにあるシネマ・パラディッソ(Cinema Pradiso)は、S2Kチップセットを採用したDLP Cinemaプロジェクタによるフル・デジタル上映システムを導入し、リピータ客を増やしています。

シネマ・パラディッソの社長兼CEOであるグレゴリー・フォン・ホイシュ氏(Gregory Von Hausch) は「新しいDLP Cinemaプロジェクタにより、作品数も、多様性も増し、お客様に大変ご満足いただいています。いずれにせよ、映像がすべてです。私も含め、お客様は明るく、鮮明で、魅力的な映像を歓迎しています」と語りました。

4月15日から18日に米国ネバダ州ラスベガスのシーザーズパレスで開催されたCinemaCon 2013で、バルコ、クリスティ、NECの各パートナー企業はDLP Cinemaテクノロジーを採用したプロジェクタを紹介しました。DLPテクノロジーおよび製品についてはhttp://www.dlp.com/jp をご覧ください。

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DLP®テクノロジーについて

1996年以来、テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、インテリジェントなディスプレイ技術を含め、世界をリードする、さまざまなディスプレイ機器に採用されており、広範な用途で色彩、コントラスト、明瞭度、輝度の面で優れた特性を持つ高解像度画像を提供してきました。DLPのインテリジェントなディスプレイ機能は、車載、医療、双方向プロジェクションなどの広範なアプリケーションで、ユーザーに対しコンテンツの双方向利用を可能にしています。DLPテクノロジー採用のアプリケーションは、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)や、大規模ホール、会議室、教室、ホームシアターなどの施設で使われる大型ディスプレイ機器から、手のひらに乗るサイズから画像の表示を可能にするDLP Pico®搭載のモバイル機器にまで広がっています。すべてのDLPチップには、超高速でスイッチングを行う最大800万個の極小ミラーが敷き詰められています。この高速スイッチング・スピードの利点により、DLPは今までにない新たなアプリケーションを実現します。

DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ(http://www.dlp.com/jp )およびツイッター(www.Twitter.com/TI_DLP )でも発信しています。

*DLP、DLPロゴはテキサス・インスツルメンツの登録商標です。

*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。