TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、業界最高の電流密度を提供する 出力電流10AのSWIFT DC/DCコンバータを発表

複数の制御用MOSFETを集積、小型のHotRodパッケージで供給される 17V同期整流降圧型コンバータ

2013年04月15日

SCJ-13-036

2013年 4月15日

日本テキサス・インスツルメンツは、3.5mm角と非常に小型のHotRod™ QFNパッケージに複数の制御用MOSFETを集積した同期整流降圧型コンバータ『TPS54020』を発表しました。出力電流10Aの『TPS54020』SWIFT™ コンバータは、業界最高の電力密度を特長とし、高電圧入力でスペースに制約のある通信機器やゲーム機器、産業用コンピューティングなどの各種アプリケーションに使用されるFPGA、SoC、DSPおよびプロセッサ製品向けに、スイッチング周波数の同期、180度の逆相スイッチング、選択可能な電流制限などの機能を提供します。TIのWEBENCH® オンライン設計支援ツールと組み合わせることで、高電圧DC/DCコンバータの設計を簡素化し、設計プロセスの短縮を実現できます。製品の詳細については、http://www.tij.co.jp/tps54020-pr-jp をご覧ください。

新しいHotRod IC(集積回路)パッケージは、集積されたMOSFETに対する浮遊インダクタンスの影響を低減するとともに、抵抗分の低減を可能にすることから、高電流、高効率と小型サイズを実現します。放熱特性を向上させた15リードHotRodパッケージは、同種の製品に比べて半分のサイズです。

『TPS54020』は、3mm角のQFNパッケージで供給される出力電流 6Aの 『TPS54623』、露出放熱パッドにより放熱特性を向上させたeTSSOP-20パッケージで供給される出力電流12Aの 『LM21212-1』、同15Aの 『LM21215』などのコンバータ製品をはじめとするTIのPOL(ポイント・オブ・ロード)向けDC/DCコンバータ製品ファミリ の新製品です。

TPS54020DC/DCコンバータの主な特長と利点

  • 導通時抵抗8mΩのハイサイド(高圧側)MOSFETと同6mΩのローサイド(低圧側)MOSFETを集積、入力電圧12V、出力電圧1V時に最大96%の電力変換効率を提供
  • 電流制限のスレッシュホールド値は、6A、8Aおよび10Aを選択できることから、外付け部品のサイズを低減しながら、低出力電流時に効率の最適化が可能
  • 180度の逆相スイッチング機能によって、入力電流リップルを最大50%低減
  • 200kHz~1.2MHzの範囲で調整可能なスイッチング周波数によって、出力のインダクタおよびコンデンサの小型化を実現し、基板実装面積をさらに低減

供給、パッケージおよび価格について

『TPS54020』DC/DCコンバータは量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは15リード HotRod QFNで、1,000個受注時の単価は3.45ドルです。

TPS54020』の特性表

項目

TPS54020

出力電流Iout (max)

10 A

入力電圧範囲Vin

4.5 V ~ 17 V

出力電圧範囲 Vout

0.8 V ~ 15 V

無信号時電流 Iq (typ)

0.6 mA

スイッチング周波数 (max)

1600 kHz

スイッチ電流制限 (typ)

15 A

ソフトスタート

可変

制御トポロジ

降圧型、同期整流降圧型

その他の特長

Enable、Power Good、周波数同期

デューティサイクル (max)

98 %

制御方式

電流モード

安定化出力数

1

基準電圧精度 (typ)

1 %

補償回路

外部

シリーズ名

SWIFT

ピン/パッケージ

15VQFN

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +150℃

1,000個受注時の単価(参考価格)

3.45ドルより

TIのパワー・モジュール製品に関する情報は、こちらからも参照できます。

※WEBENCHはTexas Instrumentsの登録商標です。SWIFT、HotRodおよびPowerLabはTexas Instrumentsの商標です。その他、すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。