TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

TI、モバイル端末の画像をより明るくする DLP IntelliBrightを発表

2013年03月01日

SCJ-13-015

2013年3月1日

テキサス・インスツルメンツは、「Mobile World Congress 2013」において、画像の輝度およびコントラストを向上させ、電力消費を最小限に抑える、新しい画像処理アルゴリズム・スイート IntelliBright™システムを発表しました。IntelliBrightは、携帯電話、タブレット、デジタル・ビデオ・プレイヤー、モバイル・ アクセサリーやnear-eyeディスプレイなど、新しいDLP® Pico™製品の全クラスで画像の向上を可能にします。

IntelliBrightアルゴリズムは、その名の通り消費電力を上げることなく、リアルタイムで画像コンテンツを解析し、より明るくコントラス トが高い画像の生成を実現します。コンシューマ向けに対し、IntelliBright は、より明るく色鮮やかな画像とより長いバッテリー寿命を実現し、製造メーカーに対しては、製品の性能を顧客と市場の特定ニーズに合わせるための更なる柔 軟性を提供します。

DLP Picoビジネス・ユニットのマネージャーのフランク・モイジオ(Frank Moizio)は「IntelliBrightによってもたらされる性能の向上にとても期待しています。今年1月に発表したTilt & Roll Pixel (TRP) アーキテクチャの解像度および効率向上と組み合わせることで、次世代のDLP Pico製品の全く新しい性能レベルでユーザーを楽しませてくれます」と述べています。

IntelliBrightはContent-Adaptive Illumination Control (CAIC)およびLocal Area Brightness Boost (LABB)の二つの異なる特許出願中のアルゴリズムで構成されています。二つのアルゴリズムは独立して稼働しているので、製造メーカー各社は目的の性能を得るために、個々に調整することが可能です。

CAICアルゴリズムは、赤、緑、青のLED照明強度をフレーム単位で調整することで稼働します。CAICアルゴリズムは、“コンスタント・イメー ジ・ブライトネス” (低消費電力をもたらす)または “コンスタント・イルミネーション・パワー” (高い画像輝度をもたらす)を維持するように構成することができます。これにより製造メーカー各社は、電力節減に対して希望する輝度の増加を選択できるよ うになります。

LABBアルゴリズムも、フレーム単位でフレーム内の「暗い部分」および「明るい部分」を特定し、暗い部分にプログラム可能なゲインを加えることでさらに現実的かつ視認可能な画像が実現します。

画像の視認性に影響する変わりやすい周辺光条件に対応するため、製造メーカー各社は周辺光センサ信号をCAICおよびLABBアルゴリズムへ組み込 むことができます。輝度の増加および消費電力の低減は、各社の決定に加え、完全にコンテンツおよび周辺光の要因によって決まるため、汎用的な設定はありま せん。

TIは現在、優れたディスプレイ性能を提供するため製造メーカー各社と協力してIntelliBrightとTRPアーキテクチャを次世代の製品へ統合できるようすすめています。

DLPのツィッター(@TI_DLP)やDLPのYouTube(YouTube.com/DLPTechnology)からも情報を発信しています。DLPテクノロジーおよび製品についてはDLP.comもご参照ください。 

###

RSS配信について

日本TIでは、製品・技術に関するニュースリリースをRSS配信しています。以下のページにある「RSS配信」のコーナーで「日本TIニュースリリース」をクリックしてください。
http://focus.tij.co.jp/jp/general/docs/rss.tsp

DLP®テクノロジーについて

1996年以来、テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、インテリジェントなディ スプレイ技術を含め、世界をリードする、さまざまなディスプレイ機器に採用されており、広範な用途で色彩、コントラスト、明瞭度、輝度の面で優れた特性を 持つ高解像度画像を提供してきました。DLPのインテリジェントなディスプレイ機能は、車載、医療、双方向プロジェクションなどの広範なアプリケーション で、ユーザーに対しコンテンツの双方向利用を可能にしています。DLPテクノロジー採用のアプリケーションは、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)や、大規模ホール、会議室、教室、ホームシアターなどの施設で使われる大型ディスプレイ機器から、手のひらに乗るサイズから画像の表示を可能にするDLP Pico®搭載のモバイル機器にまで広がっています。すべてのDLPチップには、超高速でスイッチングを行う最大800万個の極小ミラーが敷き詰められています。この高速スイッチング・スピードの利点により、DLPは今までにない新たなアプリケーションを実現します。

DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ(http://www.dlp.com/jp )およびツイッター(www.Twitter.com/TI_DLP )でも発信しています。

*DLP、DLPロゴはテキサス・インスツルメンツの登録商標です。

*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。