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ニュースリリース

日本TI、ワイヤレス・パワー・テクノロジーの採用を加速する マルチモード電源回路を発表

WPC標準規格に準拠したワイヤレス・パワー向けレシーバ/トランスミッタ製品を拡大 Power Matters AllianceをサポートするIC開発を計画

2013年02月28日

SCJ-13-019

2013年2月28日

日本テキサス・インスツルメンツは、市場へのワイヤレス・パワー機能の供給をさらに拡大する、スマートフォンやその他のポータブル・エレクトロニクス製品向けのマルチモード・ワイヤレス・パワーIC(集積回路)の開発を計画していることを発表しました。

TIでは、ワイヤレス・パワー・コンソーシアム(WPC)が制定した現行のQi標準規格* および今後のバージョンに準拠した、新型のbqTESLA™ワイヤレス・パワー・レシーバICならびにトランスミッタICの開発を継続します。さらに、Qi標準規格とPower Matters Alliance (PMA)ワイヤレス充電仕様をサポートする新製品の開発を発表しました。最初のマルチモード・ソリューションの出荷は、2013年内に予定されています。

 *注 Qi (チー) 標準規格: 業界団体のWPC(ワイヤレスパワーコンソーシアム)が促進している電磁誘導による非接触型充電の規格。

TIのパワー・マネージメント担当でシニア・バイスプレジデントのサミ・キリエーキ(Sami Kiriaki)は次のように述べています。「TIはこれまでに、主要な携帯電話機メーカー各社のほとんどにワイヤレス・パワーIC製品を供給してきまし た。そして、これらの各社は継続してWPCのQi標準規格をサポートする携帯電話を開発しており、同規格とTIの製品は現在、最も成熟し、最も高いアクセ ス性を提供する設計の標準となっています。A4WPとPMAがワイヤレス・パワー市場分野に参入したことで、複数のプロトコルに対応するソリューションへ の需要は自然に予測でき、TIでは、その需要に対応する製品を開発中です」

また、TIでは最近、A4WPAlliance for Wireless Power ) の磁気共鳴仕様をサポートする製品の開発も発表しました。A4WPは、より自由度のある充電空間を実現する仕様によるワイヤレス・パワー分野の発展を目的 として、Samsung社、Qualcomm社、その他のエレクトロニクス各社のグループによって2012年4月に設立されました。

ワイヤレス・パワーの実用性をさらに向上

Wi-Fiによって、インターネット・コネクティビティからEthernetケーブルが不要になったように、ワイヤレ ス・パワーは、よりよい充電体験をコンシューマに提供する、急速に発展しているテクノロジーです。最近、TIが発表した先進的なレシーバICとトランス ミッタICには、充電回路内蔵の『bq51050B』ワンチップ・ワイヤレス・パワー・レシーバ、充電空間の自由度を向上させる『bq500410A』3 コイル・トランスミッタがあります。TIは、電池管理および電源テクノロジーをはじめとした、業界をリードする電力管理IC製品のプロバイダとして、電源 設計の専門知識を活用し、ワイヤレス充電機能の革新を続けます。製品サンプルのご注文、bqTESLA開発キットについてはhttp://www.tij.co.jp/wirelesspower-pr-jp をご覧ください。

※bqTESLAはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。