TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、コア電圧レギュレータ向けに スタートアップ時の電流制御機能を内蔵した 業界初のVIDインターフェイス・コントローラを発表

1%の出力電流精度で、4 / 6ビットのVIDインターフェイスをサポート

2013年02月14日

SCJ-13-013

2013年2月14日

日本テキサス・インスツルメンツは、4ビットおよび6ビットのVID(Voltage Identification/電圧識別)インターフェイスを搭載した電力管理コントローラとして、『LM10011』を発表しました。この新製品は、POL(Point-of-Load)レギュレータと共に動作し、消費電力に対して最適化された『C6000™』DSP製品 およびKeyStoneマルチコアDSP をはじめとしたVID対応の各種プロセッサのコア電圧(VCORE)の制御が可能な業界初のVIDコントローラです。『LM10011』は、TIのDSP 製品に搭載された省電力機能をフルに発揮させることから、各種のワイヤレス・インフラストラクチャ・アプリケーションで消費電力の低減を実現します。 『LM10011』は業界最高の1%の出力電流精度のほか、電源立ち上げ時の出力電流制御機能も提供します。製品に関する詳細とサンプルのご注文について はhttp://www.tij.co.jp/lm10011-pr-jp から参照できます。

『LM10011』VIDコントローラは2.97V~5.5Vの入力電圧範囲で動作し、コスト効率が高く、使いやすいソリューションです。この製品は、TIの『LM21215』 (出力電流15A)、および『TPS56221』 (同25A)の各高性能同期整流降圧型レギュレータをはじめとした、フィードバック・ノードを備えたPOLレギュレータ製品とともに使用できます。 『LM10011』は電源の立ち上げ時に、ピン設定によって選択できる16種類の電流出力オプションを提供することから、DSPを様々なVCORE電圧で 立ち上げ可能であり、より高い柔軟性と信頼性を持つシステムを実現します。製品のデモ・ビデオ(英語)は、http://www.ti.com/lm10011-prv から参照できます。

『LM10011』コントローラは『LM10010』『UCD9244』『UCD9224』 、『UCD9248』 および『UCD9222』 をはじめとしたTIの高精度VID製品ファミリーに追加されます。

LM10011VIDコントローラの主な特長と利点

· ピン設定で16種類を選択可能な電源立ち上げ時の電流オプションを提供、柔軟なシステム動作と高いシステム信頼性を提供

· 『C6000』のVIDテーブルに完全準拠した1%のDC/DC出力電圧精度を提供

· 2.97V~5.5Vの入力電圧範囲で、5Vおよび3.3Vのバス電圧に対応

· VIDフォーマットをピン設定で選択可能で、4ビットおよび6ビットのVIDパターンを実現

· 高精度を提供することから、カスタムのUVLO(電圧低下ロックアウト)をサポート可能

供給、パッケージおよび価格について

『LM10011』VIDコントローラは量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。同製品は3mm×3mm×0.8mmの10ピンSONパッケージで供給され、1,000個受注時の単価(参考価格)は0.6ドルです。

LM10011』の特性表

項目

LM10011

出力電流 Iout

59 uA

動作電源電圧範囲 VDD

2.97 V 5.5 V

動作電源電流 IDD

0.34 mA

ピン/パッケージ

10SON

動作温度範囲

-40 ℃ ~ +125℃

1,000個受注時の単価
(参考価格)

0.60ドルより

TIのVIDコントローラに関する情報は、こちらからも参照できます。

· 『LM10011』VIDコントローラのサンプルおよび評価モジュールのご注文: http://www.tij.co.jp/lm10011-pr-jp

· TIのWEBENCH® Power Designerを使って完全な電力管理システムをオンラインで設計: http://www.tij.co.jp/webenchpwr-pr-jp

· TIのPowerLab™ リファレンス・デザイン・ライブラリから、電源のリファレンス・デザインのダウンロード: http://www.tij.co.jp/powerlab-pr-jp

※WEBNCHはTexas Instrumentsの登録商標です。C6000およびPowerLabはTexas Instrumentsの商標です。その他、すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。