SCJ-13-004

2013年1月30日

日本テキサス・インスツルメンツは、VCO（電圧制御発振器）を内蔵し、位相ノイズが業界最小の広帯域周波数シンセサイザを発表しました。 新製品の『LMX2581』は、超低ノイズのPLL（フェーズ・ロック・ループ）と業界最高のフェーズ・ディテクタ周波数を同時に提供し、競合製品に比べ 位相ノイズとスプリアス特性を向上しています。また、最高のシステム性能を実現するとともに、周波数出力が50MHz～3760MHzの広帯域周波数シン セサイザとして高い柔軟性を提供します。これにより、一つの周波数シンセサイザで無線インフラ、レーダー、医療用画像処理、防衛・航空宇宙、試験・計測な どの広範なアプリケーションのサポートが可能になります。製品の詳細、サンプル、評価モジュールのご注文については、http://www.tij.co.jp/lmx2581-pr-jp から参照できます。

さらに、『LMX2581』 は、『LMK04828』 や『LMK04800』 などのクロック・ジッタ・クリーナ、JESD204Bシリアル・インターフェイス内蔵の『ADS42JB69』 2チャネル16ビット250 MSPS A/Dコンバータや『ADC16DV160』 2チャネル16ビット160MSPS A/Dコンバータ、『DAC34SH84』 4チャネル16ビット1.5 GSPS D/Aコンバータ、『TRF3705』 300MHz ～4GHz直交変調器などのTIの高速アナログ・シグナル・チェーン製品との組み合わせにより、総合的なリンク電力効率や通信チャネル容量の向上を可能にします。

『LMX2581』 の主な特長

・ 位相ノイズが業界最小で、RF感度を向上: 200MHzのフェーズ・ディテクタ周波数と-229dBc/Hzの超低PLL正規化ノイズにより、RFフロント・エンドへの高精度局部発振器が実現し、レシーバ感度を向上

・ マルチコアVCOにより最大の柔軟性: 内蔵VCOの周波数出力範囲が50MHz～3760MHzと広く、幅広いアプリケーションをサポートする際に通常、必要となる複数のVCO/PLLの組み合わせを不要に。さらに、オプションとして内蔵マルチコアVCOをバイパスし、外部VCOを使用することも可能

・ 低フラクショナル・スプリアスにより高スペクトル純度を実現: 200MHzのフェーズ・ディテクタ周波数を備えたデルタ・シグマPLLatinum™ PLLエンジンにより、スプリアス性能を向上

・ 高集積によりBOMコストの低減: デルタ・シグマ・フラクショナルN PLL、タンク回路付きマルチコアVCO、オプションの周波数デバイダ、各10dBmのシングルエンド出力を提供する2個の差動RF出力バッファ、数個の低ノイズ高精度LDO（低ドロップアウト）レギュレータなどを集積した超低ノイズ広帯域周波数シンセサイザを実現

ツールとサポート

『LMX2581EVAL』 評価モジュールを単価（参考価格）175ドルで供給中です。また、タイミング・ソリューションの製品選択、ループ・フィルタの設計/シミュレーションをサポートし、システム設計を迅速化するコンパニオン・ツールのClock Design Tool や、CodeLoader ソフトウェアも供給中です。これらのツールとクロック設計ソフトウェアは、WEBENCH^® デザイン・センター で利用できます。

供給、パッケージ、価格

『LMX2581』 は5mm角の32ピンQFNパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価（参考価格）は7.00ドルです。

『LMX2581』その他の特性表

TIのRFシンセサイザ製品ラインナップに関する情報は、こちらからも参照できます

・ 『LMX2581』のサンプルと評価モジュールのご注文

・ 『LMX2581』のデータシートのダウンロード

・ リモート無線ユニット・システムのブロック図

・ ソフトウェア無線システムのブロック図

・ ワイヤレス・リピータのブロック図

・ コミュニケーション・テスター・システムのブロック図

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