SCJ-12-130

2012年12月19日

日本テキサス・インスツルメンツは、競合製品と比較して消費電力を38%も低減できるI2Cインターフェイス互換の新し い双方向アイソレータ製品ファミリを発表しました。新製品の『ISO1540』と『ISO1541』は、通常、産業用機器でI2C信号絶縁のために必要と なる16個以上のディスクリート・デバイスを不要にします。さらに、光カプラと比較して、過渡耐性の向上とスイッチング動作の高速化を実現し、電源、ネッ トワーキング、通信、PoE（Power over Ethernet）、電池管理システムなどの幅広いアプリケーションの絶縁機能の動作寿命を延長します。製品の詳細とサンプルのご注文に関しては、http://www.tij.co.jp/iso1540-pr-jp から参照できます。

 『ISO1540』と『ISO1541』は、酸化シリコン膜（SiO2）絶縁バリアによりロジック入力と出力バッファ を絶縁する、ユニークな容量性絶縁技術を採用しています。これにより、光カプラや電磁アイソレータと比較し、アイソレータの動作寿命を3倍以上、延長しま す。『ISO1540』 は、複数のマスタを持つアプリケーション向けに、クロックとデータの2本の絶縁双方向チャネルを提供します。『ISO1541』 は、シングル・マスタのアプリケーション向けに、双方向のデータと、片方向のクロック・チャネルを提供します。新製品は、産業用機器向けのCANまたは RS-485インターフェイス、絶縁アンプなどのTIの長寿命デジタル絶縁製品ラインナップに新たに追加された製品です。

 『ISO1540』 と『ISO1541』 の主な特長

・ 最小の消費電力: 5V動作時の最大電源電流は8.5mA未満で、消費電力を競合製品と比較して最大38%低減し、産業用機器の発熱を削減

・ 最高のスイッチング速度: 伝搬遅延時間は62ns（最大値）と、競合製品と比較して52%も高速で、より高速のデータ伝送を実現

・ 信頼性の向上: 過渡耐性は±50kV/μs（代表値）で、過酷な動作環境での信頼性を向上

・ 内部ロジックのラッチアップを防止: デバイスのラッチアップを防止し、信頼性の高い動作を実現するオフセット回路構成により、デバイス内で絶縁双方向通信を実現

関連の絶縁型システム電源

『ISO1540』と『ISO1541』への2次電源として、『SN6501』トランス・ドライバを、トランス、整流器、TIの5V出力の『TPS70950』 や3.3V出力の『TPS70933』 レギュレータと組み合わせて使用できます。TIのこうした電源製品との組み合わせにより、小型、低コスト、高効率、低EMIの絶縁システム電源ソリューションを実現できます。また『SN6501』評価モジュール により、絶縁バリアの両端で単一電源しか利用できないアプリケーションで、これらのデバイスの性能評価が可能になります。

ツールとサポート

『ISO1540』と『ISO1541』のパラメータ評価が可能で、基板レイアウトの参考になる『ISO1540EVM』 （評価モジュール）を単価（参考価格）49ドルで供給中です。

価格、パッケージ、供給

『ISO1540』 と『ISO1541』 は業界標準の8ピンSOICパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価（参考価格）は、『ISO1450』が2.00ドル、『ISO1451』が1.80ドルです。

『ISO1540』と『ISO1541』の特性表

 TIのアイソレータ製品ラインナップに関する情報は：

・ 『ISO1540』のサンプルのご注文

・ 『ISO1541』のサンプルのご注文

・ 『ISO1540』の評価モジュールのご注文

・ 『SN6501』の評価モジュールのご注文

・ ニュースリリースのグラフィックのダウンロード

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