SCJ-12-128

2012年12月13日

日本テキサス・インスツルメンツは、試験/計測、無線通信、オプティカル・ネットワーキング機器向けに、低消費電力、高 性能、基板面積低減を実現するアナログ・フロント・エンド（AFE）の2新製品を発表しました。新製品の『AFE7071』は2個のD/Aコンバータ、周 波数可変ベースバンド・フィルタ、IQ変調器、デジタル直交変調補正回路などの機能を集積した無線トランスミッタで、ディスクリート製品と比べ、基板面積 の最大80%の低減を可能にします。もう一つの新製品の『AFE7070』はさらに32ビット数値制御発振器（NCO）付きのダイレクト・デジタル・シン セサイザ（DDS）とLVDS出力バッファを集積しています。各AFE製品の詳細、サンプルおよび評価モジュールのご注文については、http://www.tij.co.jp/afe7070-pr-jp から参照できます。

 『AFE7070』 、『AFE7071』共通の主な特長

・ 高集積: RF出力範囲は100MHz～2700MHzで、2個の14ビット、65 MSPS D/Aコンバータ、プログラマブル・ローパス・フィルタ、RF IQ変調器をワンチップに集積し、設計の簡素化と基板面積の低減を実現

・ サイズの低減: CMOSマルチプレクス入力で7mm角パッケージを採用しており、ディスクリート製品と比較して、基板面積を80%低減。これにより、スモール・セル基地局、携帯型試験/計測機器などのコンパクト化や、モバイル化を実現

・ 柔軟なRF出力: 出力は最大0.3dBで、周波数は100MHz～2700MHzの範囲でチューニング可能なことから、幅広い周波数に対応し、システムの柔軟性を最大化

・ 高性能、低消費電力: 消費電力を325mWとディスクリート製品と比べ50%以上、低減しているほか、2.1GHz帯で5MHzのWCDMAでは66dB、20MHzのLTEでは61dBの隣接チャネル電力比を提供

・ 低い出力ノイズフロア: ノイズフロアは-142.7dBm/Hzと低く、高い信号品質を実現

『AFE7070』の特長

・ スペース効率とコスト効率の向上: 周波数変換のために32ビットNCO付きの直接デジタル・シンセサイザ（DDS）とLVDS出力バッファを提供。これにより、インターフェイス配線と外付 け部品点数を低減するとともに、オプティカル・ネットワークのタイム・アラインメントと任意波形発生機能のコスト効率を向上

・ 設計の簡素化: プリスケーラ駆動のために800MHzの集積型LVDS出力をクロックPLLで使用でき、ディスクリート型アナログ-LVDSコンバータを不要に

・ デジタル入力による設定が可能: 定振幅変調のために、14ビット複合データまたは16ビットNCO位相データの入力が可能

ツールとサポート

『AFE7070』と『AFE7071』向け評価モジュールを供給中です。『AFE7070EVM』 と『AFE7071EVM』 は、『CDCM7005』クロック・ジッタ・クリーナ のほかに、DC/DCコンバータや低ノイズLDOなどのTIの パワーマネジメント・デバイスを搭載しており、完全なbits-to-RF機能（デジタルからRFへの変換機能）の試作とリファレンス・デザインを提供します。単価（参考価格）は各499ドルです。

基板のシグナル・インテグリティ検証のための『AFE7070』 と『AFE7071』のIBISモデルも供給中です。

また、設計の際には『AFE7070』と『AFE7071』の駆動のために、柔軟な局部発振器として『TSW3065EVM』 を使用できます。この評価モジュールは300 MHzから4800 MHz の範囲で周波数のチューニングが可能なPLL/VCOの『TRF3765』 を内蔵しています。単価（参考価格）は699ドルです。

供給とパッケージ

『AFE7070』 と『AFE7071』 は7mm角のQFNパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価（参考価格）は『AFE7071』が11.90ドル、『AFE7070』が23.75ドルです。

『AFE7070』、『AFE7071』の特性表

試験/計測、 無線インフラ 、オプティカル・ネットワーキング向けの最新ソリューションに関する情報は：

・ TI eStoreからの『AFE7070EVM』のご注文 （英語）

・ 『AFE7070』サンプルのご注文

・ 『AFE7070』のデータシート:

・ TI eStoreからの『AFE7071EVM』のご注文 （英語）

・ 『AFE7071』のサンプルのご注文

・ 『AFE7071』のデータシート

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