SCJ-12-114

2012年11月12日

日本テキサス・インスツルメンツは、スリープ・モード時に5μA未満の消費電流で動作可能な28-V、500-mAの同期整流降圧型DC/DCコンバータ として、『TPS62175』を発表しました。この新製品は、産業用センサ 、スマートメーター 、医療用 およびワイヤレス電力伝送 をはじめとした12V、15Vおよび24V動作の各種アプリケーション内の超低消費電力マイコンをサポートしながら、軽負荷動作時にも高い電力変換効率を維持します。製品の詳細およびサンプルのご注文については、http://www.tij.co.jp/tps62175-pr-jp から参照できます。

『TPS62175』の主な特長と利点

· 業界最高の軽負荷時の変換効率を提供: 出力電流100μA時に70%を超える電力変換効率を実現。スリープ・モード時に5μA未満の静止電流および、通常モード時に20μA（typ）の消費電流を提供

· 優れたスタンバイ電力要件および出力電圧精度のマイコン・システムをサポート: TIのStellaris^® ARM^® Cortex™-M4Fシリーズのマイコンをサポート

· 業界最小のソリューション: コスト効率の高い3個の外付け部品のみで動作、2mm×3mmのWSONパッケージで、68mm²の総合ソリューション・サイズを提供

DCS-Control技術について

『TPS62175』はTIが特許取得済みのDCS-Control 安定化トポロジ を内蔵、単一デバイス内でヒステリシス・モードと電圧モードの両方の制御を組み合わせることで、優れたACライン・レギュレーションおよび過渡負荷レギュ レーションを実現します。また、DCS-Controlは、電圧帰還ループ経由で高いDC精度を提供するとともに、高負荷動作と軽負荷（パワーセーブ）動 作の間で切れ目のない移行を提供します。

供給、パッケージおよび価格について

現在、『TPS62175』は2mm×3mmの10ピンWSONパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価（参考価格）は0.95ドルです。入力電圧4.75V～28V、出力電圧3.3Vの動作条件で、デバイス動作および機能のテストに役立つ『TPS62175EVM-098』 評価モジュールも提供しています。

『TPS62175』そのほかの特性表

 TIの電源向け製品ポートフォリオに関する情報は、こちらからも参照できます。

· 1A、17Vの『TPS62160』 デバイス、3A、17-Vの『TPS62130』 降圧型コンバータ、可変スレッシュホールドおよびヒステリシスを備えた300mA、17Vの『TPS62125』 をはじめとしたDCS-Control トポロジ内蔵の降圧型DC/DCコンバータ製品 、出力電流500mA、最大42Vの入力電圧の非同期動作用の『TPS54040』

· 「How to Measure the Control Loop of DCS-Control Devices」アプリケーション・ノート（英語）のダウンロード

· TIのパワー・マネージメント・ガイドのダウンロード: http://www.tij.co.jp/powerguide-pr-jp

· TIの PowerLab™ パワー・マネージメント・リファレンス・デザイン・ライブラリ: http://www.tij.co.jp/powerlab-pr-jp

 ※WEBENCH、Stellaris、PowerLab、DCS-ControlはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。